K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

これで終わりにしたい隣人の話

この日記で度々登場していた、夜間に迷惑行為を働く隣人についてなのだが、このところ気配をあまり感じなくなった。
最初は昨年末のクリスマスで、それからほとんど毎月のように騒音を発する期間があったのだけれど、六月頃を最後に煩く感じる機会が激減した。
基本的な動作において隣人への配慮ができない人間のようなので、もちろん扉の開閉音や足音などの生活音は普通に響いてくるのだけれど、夜中に眠りが妨害されることがなくなったのは、実に大きな変化と言える。

 

そもそも私が管理会社に強く対応を求めていたのは、隣の人間が複数の友人を連れ込んで非常識な時間に騒いでいたからであって、単なる一人暮らしの生活がもたらす音なんて、いちいち気にしていたらキリがないだろう。
騒音がなくなったのは、隣人が反省したからというよりは生活スタイルの問題で、主な活動時間が日中に移ったとか、友人を招いて遊ぶ暇がなくなったとか、向こうの都合による部分が大きいはずだ。

あるいは、こういうご時世なので、流石に非常識な人間とはいえ他者を連れ込むのを控えるようになったのか……もしくは陽キャすぎて感染してしまったため、しばらく好き勝手に動けなくなっているだけという可能性もないわけではない。
まぁほとんど毎日、外には出ているようだから、今のところは考えなくて良さそうな線だが。

生活音がわかりやすく聞こえてくるおかげで、隣が起きているのか寝ているのか、在宅なのか外出しているのか、だいたい把握できてしまう。
最近は日の出から間もないくらいの早朝に起き出してきて、午前中には出かけている模様だ。帰宅時間は日によって変わるけれど、夕方以降が多い。
隣人のことは大学生だと思っているので今は夏休みのはずで、ひょっとしたらフルタイムのアルバイトでもしているのかもしれない。
いずれにせよ、今のままなら当分は引っ越しを考えなくても大丈夫そうだし、来年か再来年に隣人が就職したら、さらに気楽になるはずだ。

 

深夜に迷惑を感じなくなった理由としては、私自身の生活リズムの変化も一つの要因として考えなければならない。
詳しい事情をここに書くのは避けるけれど、ここ二か月ほど、一週間のうち半分くらいは夜間に起きているのだ。
布団に入るのは早朝だったり昼だったりして、寝る時間も起きる時間も日々変動するため、規則正しさとは対極にある時間軸で生きている。

健全に、夜に眠りたいと思うのなら隣人の音は迷惑そのものだけれど、こちらが眠らずに起きているのなら気になることは稀と言ってもいいくらいで、しかもイヤホンをしている時間が長いため多少の音には気づくことがない。
不思議なことに、夜の時間に寝ようとすると、強い眠気があっても神経質になりがちで些細な音によって睡眠を妨げられることが多いのに対して、太陽光が部屋に入ってくる時間帯であれば多少の騒音は気にせず気持ちよく眠ることができる。
体質なのか知らないが、私はあらためて夜型であることを自覚した。

世界が活動を始めて環境音が増してくる朝から昼にかけて、眠気が限界を迎えて自然に入眠できる。
何時に寝て、何時に起きなければならない、なんていうストレスから解放されたら、あとは自身の体力と体調だけが未来を決定する最大の要素となる。
まぁ曜日感覚が果てしなく狂うというデメリットはあるけれど、もうしばらくしたら身体に馴染んできそうなので、諸々が軌道に乗るのは間近かもしれない。