K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

エリザベス女王杯2022予想

下半期のGⅠも後半に差し掛かり、いよいよ年末を意識しなければならない時期になってきた。
今後の最大の楽しみは有馬記念ではあるけれど、馬券的な楽しみとしては今週末のエリザベス女王杯が最も大きいかもしれない。
昨年の大荒れレースは鮮明に覚えているし、今年も同じようにとはいかないまでも、多少の波乱が期待できそうな出走メンバーだ。

 

阪神内回りの2200mは宝塚記念のコースとして有名ではあるけれど、それ以外の開催はほとんどなく、データが少ないという特徴がある。
一般的にタフなレースになりやすいと言われていて、過去に好走した馬を見ても、確かに府中で高いパフォーマンスを発揮するような主力血統とは異なるタイプの馬が、人気薄でも馬券に絡んでいるパターンが目立つ。
まぁ血統というのは大雑把な活躍の傾向であって、血統という概念がそのまま走るわけではないから、馬それぞれ個別の能力を第一に見る必要はあるのだけれど、こういう圧倒的に抜けた馬がいないレースにおいては人気の信用度は下がるものだ。
そういうわけで、オッズに惑わされず、適性とトラックバイアスと状態面をバランスよく考慮しながら予想を組み立てていきたい。

1⃣枠①番 クリノプレミアム
1⃣枠②番 ローザノワール
2⃣枠③番 ピンハイ
2⃣枠④番 デアリングタクト
3⃣枠⑤番 マジカルラグーン
3⃣枠⑥番 ホウオウエミーズ
4⃣枠⑦番 イズジョーノキセキ
4⃣枠⑧番 アンドヴァラナウト
5⃣枠⑨番 ウインキートス
5⃣枠⑩番 スタニングローズ
6⃣枠⑪番 ナミュール
6⃣枠⑫番 ルビーカサブランカ
7⃣枠⑬番 ウインマリリン
7⃣枠⑭番 アカイイト
7⃣枠⑮番 ライラック
8⃣枠⑯番 テルツェット
8⃣枠⑰番 ウインマイティー
8⃣枠⑱番 ジェラルディーナ

過去のデータでは3歳馬には厳しいレースになりやすく、特に秋華賞で上位に入った馬が人気に応えられないという傾向が見える。
理由は、秋華賞がスローからの先行馬有利な展開になりやすく、エリ女が流れるペースからの差し有利になりやすいためで、求められる能力が異なるからという見方ができるのだ。
単純にデータを当てはめるなら、今年の場合、先行して秋華賞を勝利したスタニングローズは評価を下げたほうがいいということになる。逆に3歳馬で買うとするなら、秋華賞で中団から差してきたナミュールには展開が向く可能性が高いということになるだろう。

コースが特殊なだけあって、リピーター要素も無視できない。
昨年の勝ち馬であるアカイイトや5着入線のイズジョーノキセキ、一昨年に4着のウインマリリン、今年のタフな宝塚記念で3着になったデアリングタクトなどは、機械的に消すことはできないと考える。
もちろん、最終的には臨戦過程や追い切りの評価、馬体重や当日の状態を加味して判断する必要があるけれど、今のところは馬券に含める予定ではある。

それ以外で気になっているのは、このところ復調気味のウインマイティーオールカマーで強い勝ち方をしたジェラルディーナ、阪神での実績が優秀なアンドヴァラナウトあたりだ。
外国馬のマジカルラグーンは情報が少なく取捨が難しいけれど、血統だけで言えば向きそうだし、紐には入れておきたい。流石にスノーフェアリー級ではないと思っているが、雨予報ということもあり、かなり時計のかかる馬場になれば突き抜けるかもしれない。
あとはピンハイだが……強いとは思う。しかし正直なところ、実績から言えばナミュールの下位互換感は否めない。幸い内枠を引いたので、桜花賞のようなレースができればとも思うが、今回はトラックバイアスが味方してくれないからどうだろう。府中2400なら走れても、阪神2200は距離への不安も大きい。阪神の川田騎手というだけで評価したい気持ちもあるが、今回は重視しないことにする。

◎デアリングタクト(あるいは△)
ナミュール
▲ウインマイティー
▲ウインマリリン
アカイイト
△アンドヴァラナウト
△イズジョーノキセキ
△ジェラルディーナ
☆マジカルラグーン

デアリングタクトについては、復活への期待というのも当然あるけれど、前走の負けで軽視されるようなら買いたいという想いが強い。
大きな怪我を経て2020年とは別馬になっているにせよ、上半期の走りは決して悪いものではなかった。私は「三冠馬だから」「三冠牝馬だから」「こうでなければならない」という考え方が嫌いなので、たとえ従来の走りが期待できなくとも、現在の能力で相対的に上位評価できるなら買いたいのだ。
タフなレースに強く、道悪も不得手ではないはずだから、極端なトラックバイアスに泣いたり、馬が走る気を失ったりするパターンを除けば、上位争いができると思っている。
ただ……やはり着外に敗れても不思議ではないとも思っている自分もいるのだ。ポジティブ要素は多分に願望が含まれるし、客観的に考えたら不安要素のほうが多いのではないかという気がしてならない。
だから、心の本命ではあるものの、馬券的には評価を下げようか悩んでいる。

その他の評価は当日までに変動する可能性があるけれど、直感的な見解は上に書いた通りで、荒れるにしても馬券内は印を打った馬でお願いしたいところだ。
点数の都合上、人気馬ではスタニングローズ、穴馬ではウインキートスやライラックやルビーカサブランカなどを買っている余裕はない。

 

軽く展開予想をしてみるけれど、おそらくローザノワールが飛ばしていって、2番手をスタニングローズとウインマリリンが競い、その後ろに差し馬たちが続く形になるのではないかと思う。
ハイペースになるかは騎手次第でわからないけれど、開催の進んだ阪神コースは秋華賞の時よりも着実に荒れてきているだろうから、見た目以上に負荷がかかることになるはずだ。
宝塚記念でハイペースを経験しているウインマリリンやデアリングタクトはともかく、それ以外の牝馬にとって、特に先行馬には厳しくなるはずで、4コーナーを回ってからは差し馬が一団となって殺到してくると予想する。
あとは、詰まることなく上手く抜け出した余力のある馬が勝つレースになるだろう。
こればかりは運要素が強くて、どうにもならない。あれもこれも狙いたくなってしまうけれど、当たる気はしていない。もう少額で中途半端に買うよりは、ケンに徹するほうが正解な気さえしてきた。

最後に一応、現時点で想定している買い目を置いておく。
3連複か馬連という、いつもの買い方になるが、前者にする場合は予算オーバー気味なので、実際にはもう少し絞ることになると思う。

■3連複 フォーメーション(18点or13点)
④-⑪⑬⑰-⑤⑦⑧⑪⑬⑭⑰⑱
 or
⑪-⑬⑰-④⑤⑦⑧⑪⑬⑭⑰⑱

馬連 ながし(8点)
④-⑤⑦⑧⑪⑬⑭⑰⑱
 or
⑪-⑤⑦⑧⑪⑬⑭⑰⑱