K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

菊花賞2022予想

ちょうど一年前だった。この日記でGⅠの予想をし始めたのは。
競馬に対する熱量は、おそらく当時と今とで大きく変化した感触はない。別に、わざわざ予想を文章化しなくても、週末のレースに向けてはデータを漁り、展開を頭の中で組み立ててから観戦に臨んでいるわけであって、楽しみの質は今と昨年、あるいはそれ以前と比べても、変わりはないと思っている。
どうせ、ほとんど当たらないのだ。昨年の菊花賞もそうだった。しかし、たまに当たる瞬間の快感は、金を賭けていなくとも恐ろしく質が高い。もう、競馬をやめることはできないだろう。

 

こうして時間をかけて文章化している理由としては、どちらかと言えば、日々の習慣にしている日記のネタが不足しがちだったところ、予想と回顧を記事にすれば一週間のうち2/7を埋められることに気づいたのが大きかった。
あまり外に出ず他人とも会わない私にとって、世の中の動きに気分を合わせられるイベントは本当に貴重であり、しかも定期的に、確実に行われるのだから、ぴったりだと思ったのだ。

さて、今年の菊花賞は昨年と同様に、京都競馬場改修工事の影響で阪神開催となる。
コース自体は春に行われる阪神大賞典と同一のものだが、出走するのは成長途上の3歳馬のみ、未知の距離に加えてタフなレース質を強いられることもあって、たとえばディープボンドのように軸として絶対視できるキャラクターは存在していない。
どの馬も、ひょっとしたら凡走するかもしれないという可能性を念頭に置きながら、期待値の高そうな数頭を信じて馬券を買うことしかできない。

ひとまず各馬の枠から確認していきたい。

1⃣枠①番 ガイアフォース
1⃣枠②番 シェルビーズアイ
2⃣枠③番 プラダリア
2⃣枠④番 ボルドグフーシュ
3⃣枠⑤番 ヤマニンゼスト
3⃣枠⑥番 ビーアストニッシド
4⃣枠⑦番 アスクワイルドモア
4⃣枠⑧番 マイネルトルファン
5⃣枠⑨番 シホノスペランツァ
5⃣枠⑩番 セイウンハーデス
6⃣枠⑪番 ドゥラドーレス
6⃣枠⑫番 ヴェローナシチー
7⃣枠⑬番 ディナースタ
7⃣枠⑭番 アスクビクターモア
7⃣枠⑮番 ポッドボレット
8⃣枠⑯番 フェーングロッテン
8⃣枠⑯番 ジャスティンパレス
8⃣枠⑯番 セレシオン

まず、よく阪神3000の傾向として出てくるデータとして、外枠の成績が良好というものがある。
長距離だから、枠の並びは短距離やマイルよりも着順への影響度合いが少ないと思われるため、過去のデータがどれだけ参考になるものか不明ではあるけれど、少なくとも枠だけで消しと断言することはできないレースだと考えている。
それと、外枠の好走データは少頭数のものが多分に含まれているため、フルゲートの菊花賞にそのまま当てはめることができないという点は押さえておく必要があるだろう。
結局、内にせよ外にせよ、まず馬の能力が第一であり、それから血統や騎手といった要素を加えた上で、最後の取捨に迷った時に枠の影響を考えればいい気がしている。

今年はクラシック好走組が不在ということで、多少は荒れそうな予感がしている。桜花賞オークスを走った馬がたくさん出てきた秋華賞はオッズ的に不味い決着になったけれど、メンバーの質が逆の菊花賞は、堅い決着にはならないだろうという感じだ。
現在の人気は前哨戦で上位に入った馬や、レースっぷりから長距離が向いていそうな馬たちに分散している印象を受けるが、こういう時には穴馬を軸にして少ない点数で高配当を狙うのも一興かもしれない。

そんな私の、現在の印は以下のようになっている。

◎ガイアフォース
◯セレシオン
▲アスクビクターモア
▲ボルドグフーシュ
ヴェローナシチー
プラダリア
☆ディナースタ

やはりというかなんというか、キタサンブラックらしいキタサン産駒は買いたくなるものだ。
実は最初、ガイアフォースは消す予定だったのだが、消し要素を集めていくうちに、逆に消せなくなってしまった。この馬は、きっと強い。
だったらもう、期待通りに勝ってもらったほうが気持ちいいということで、消極的ではあるものの本命評価としている。

対抗は、こちらも消極的な姿勢ではあるものの、今のところセレシオンで考えている。
同じような考えで買う人が増えて穴人気してしまうかもしれないが、なかなかデータ的に面白いのだ。
まぁ勝つまではどうかと思っているけれど、昨年も牝馬のディヴァインラヴを3着に持ってきた福永先生を信じてみたくなった。
上位人気馬を絶対視できないからこそ、この手の馬に重い印を打っておけば、当たった時に大幅な回収率の回復が期待できるのだ。

昨年のタイトルホルダーが特別だっただけで、基本的に長距離で逃げは買いづらい。しかし、コース形状的には前にいる馬のほうが有利であり、軸に置くなら中団よりも前でレースができる馬を選びたい気持ちがある。
そんなわけで、直感的な本命はアスクビクターモアにしていた。
春のクラシックでの実績は十分だし、血統面も申し分ない。あとは道中の折り合いが問題なければ、危なげなく普通に勝ってしまう可能性だってある。セントライト記念は前哨戦だし、あれで大きく評価を落とす必要もないだろう。
ただ、鞍上が不安なだけなのだ。GⅠで人気の田辺騎手は、どうにも信用しづらい面がある。そういうわけで頭固定にはできないけれど、3連複の軸には向いている……そんなイメージを持っている。

ボルドグフーシュとヴェローナシチーは、おそらく後方からになる神戸新聞杯組ということで、それぞれ勝利に繋がるだけの強みはあると思っているけれど、前が潰れる展開にならなければ差し届かない気がしていて、評価はしたいが重視はできない馬たちだ。
特にボルドグフーシュなんかは、京都なら本命にしたいくらいだった。阪神だからこそ、既存の菊花賞パターンでは通用しない可能性がある。
神戸新聞杯で凡走したプラダリアは消すつもりだったのだけれど、やはり能力面でクラシック組は切りづらいし、追い切りも悪くないということで紐には入れておこうと思った。

最後に、ディナースタは展開予想の鍵になりそうだから、馬券を買っておくと面白いかもしれない。
中盤から捲っていき途中で先頭まで上がるタイプの馬で、はたしてスタミナが保つかわからないが、もし馬が本物であれば圧勝も想定しなければならない。
長距離で後方からのロングスパートと言えば、ゴールドシップが真っ先に思い浮かぶ。あれと同じようなレースをされると、前の馬がペースを乱されて消耗するかもしれない。そうなると人気薄の差し勢で決着して大荒れ……なんてこともあるだろう。


いくつかパターンを考えていくと、どうしても点数が増えてしまうため困るのだが、少額で楽しむというポリシーの都合上、買い目は抑えざるを得ない。
秋華賞ほど狭めた買い方はできないが、現状は印に合わせて絞ったフォーメーションを想定している。
まぁいつもと同じく、馬体重やパドックを見てから若干の調整はするかもしれない。

■3連複 フォーメーション(13点)
①⑭⑱-①⑭⑱-①③④⑫⑬⑭⑱