K's Graffiti

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スコーピオ杯2022結果

ウマ娘の対人イベント「スコーピオ杯」の決勝戦が11/18に行われた。
コースは本来のエリザベス女王杯が施行される京都2200ということで、最近リアル競馬を見始めた人間にとっては、あまり馴染みがない。とはいえ、このゲームのシステムが大きく変わらない以上は、中距離において最強なのはクリスマスオグリキャップであるから、育成方針は早い段階で決まった。
編成を決めるにあたっての葛藤は準備の記事でも触れたけれど、いざ終わってみて振り返ると、これまでで最も苦しくて退屈なチャンミだったという気持ちが強く心に残っている。

 

まずは画像にて、結果から。

結果

スコーピオのプラチナ称号は昨年に惜しくも手に入れることができていなかったので、勝利自体は心から喜ばしく思う。
そういえば、中距離への苦手意識が芽生え始めたのは、あの秋天チャンミだったような気がしている。今回でプラチナは16回目となるが、実は落とした3回とも中距離なのだ。ゲーム性を考えると、運要素の強い短距離マイルでは無敗なのに、実力差が出やすい中距離の成績だけ極端に悪いというのは、なんだか不思議な感じがする。
どうにも、手持ちの因子やサポカから作れるウマの平均的な完成度が、環境の要求してくる水準に届きづらいのかもしれない。

編成の話になるが、今回は大まかに4パターンほど選択肢があったように思う。
前脚質から順に、
・大逃げ1+逃げ2
・先行1+自由枠2
・先行1+追込1(クリオグリ)+デバフ
・追込1(クリオグリ)+デバフ2
といった具合だ。2つ目は3つ目を内包しているが、追込クリオグリは別枠という扱いで考えている。

終盤開始地点が下り坂の狭い範囲と被っているということで、先行専用の加速スキルである直滑降が有用だということは条件の発表された瞬間から前提として認識されていたように思う。
それに加えて、スピードタキオンのおかげで先行は他の脚質よりも育成難易度が低い傾向にあり、お手軽に走れるエースを用意するならまずは先行、という風潮が形づくられた。
まぁこれが結果的に幸いしたような気がしなくもないけれど、個人的な話をすると先行をエースとして据えるには非常に厳しい状況だったと言わざるを得ない。スピードタキオンは無凸、賢さフラワーは未所持、賢さオグリも未所持……結晶を使えばタキオンは3凸まで持っていけるし、SSR引換券を使えばフラワーを入手することはできる。しかし、ちゃんと仕上がるかわからず追込クリオグリに大きく負け越す可能性の高い先行を育成するためのリソースに、それだけの投資をするリスクを負うことはできないと判断した。ここまで大切に温存してきたのだ。軽率に使うわけにはいかない。

そういうわけで、私は早々に先行育成を諦めることとなった。
残る選択肢は逃げウマと心中するか、過酷な追込クリオグリの育成に半月を費やすか、だった。


以下、スコーピオ杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:オグリキャップ(クリスマス)

オグリキャップ(クリスマス)

正直、安定感を考えたらこれしかなかった。
もちろん私も、キャラ愛から使ってやりたいウマは何人かいるのだが、第一目標であるプラチナ称号獲得を優先すると、クリオグリを外すことは考えられなかった。
しかも今回は保険の回復スキルが高確率で有効に作用するだけでなく、スタミナデバフに耐性があるという点からも強力であり、まさにクリオグリ史上最強と言っていいチャンミだったのだ。
追込因子の都合上、育成はレンタル使用回に限られていたため、決勝エントリーまでに完成するかは完全に賭けだったのだが、どうにか成功した。ラウンド1を走らせた個体は後述するけれど、妥協せずに毎日レンタルを使いきっただけの見返りはあったように思う。

クリオグリの負けパターンは、回復不発による事故、乱数の下振れで最後方追走になってしまい前のウマに届かない、内枠で囲まれて抜け出せない、あるいは垂れてくる逃げ先行デバフのいずれかに引っかかって加速が殺されるくらいのもので、そうした低確率の不運を除けば驚くほど安定していた。
そうでなければ、複勝率100%なんていう数字は出ない。あまりにも強すぎる。


二枠目:エイシンフラッシュ(バレンタイン)

エイシンフラッシュ(バレンタイン)

特に言うことはない。
追込クリオグリを採用するため逃げは噛み合わず、戦える先行も作れない。あとは後方脚質にもう一人エースを置くかデバフにするしか選択肢がなかったのだけれど、ちょっと強く育てたくらいではクリオグリの下位互換になってしまうし、邪魔をする可能性もある。デバフならば基本的には外付けのクリオグリ強化パーツになるわけだから、最も効率的な戦力アップに繋がると判断した。

なお、デバフ育成も水着ゴルシをレンタルする必要があり、ヒントガチャを何度も通さなければならないから簡単ではないし、そもそもクリオグリが完成するまでは気持ちの面でデバフ育成に入ることができなかったからギリギリだった。

 

三枠目:ナイスネイチャ(チア)

ナイスネイチャ(チア)

こちらも特に言うことはないが、このネイチャはラウンド2後半からの投入で、それまでは先々月のヴァルゴ杯で活躍してもらったデバフグラスの流用だった。
別に決勝もそのままで構わなかったのだけれど、1エースにしている以上はデバフも甘えられないということで、先行と追込に対するスキル周りを強化した。

フラッシュもネイチャも、デバフスキルは最低限にして普通に勝ちを目指せるような育成にしていたら何勝できたのかは気になるところだけれど、2デバフ盛り盛りのおかげで拾えたレースも確実にあったので、これが省エネ育成の最適解だったと思っている。

 

その他:予選クリオグリ

オグリキャップ(クリスマス)予選①オグリキャップ(クリスマス)予選②

大差ないように見えるが、上の個体は全体的にステータスが低くて中間スキルも乏しく、さらにスタミナデバフに少し弱いところが不満だった。
下の個体はステータスに問題はないのだが、回復スキルが軽やかステップではなく後方待機のため固有の発動が安定せず、垂れウマ回避もない。追込クリオグリの強みが活かしづらいため、これで決勝の一発勝負に挑むのは躊躇した。

あくまで印象の話であって、予選の数字だけで言えば、どれを使っても決勝で十分に善戦するポテンシャルはあっただろう。ただ、もし負けた場合に、予選の妥協個体では敗因が明確で後悔することになるだろうから、突き詰めることに意味はあったと考えている。

 

決勝レースは、逃げ2先行2差し2追込3という脚質分布だった。
追込3は私なので、対戦相手が前の6人ということになる。今回の全体的な傾向からすると、かなり珍しいマッチングと言えるだろう。
相手の編成は、一人が水マル・先行クリオグリ・アイネスフウジン、もう一人がライアン・ファイン・ネイチャ(スタミナデバフ)だった。追込クリオグリはおらず、デバフも少ない。完成度から察するに、決して高勝率で予選を抜けてきた相手とは思えず、マッチングには恵まれた形となる。

レース展開は、脚質通り序盤からきれいに隊列が決まり、逃げ2ということもあってバ群がそれなりの長さになった。逃げウマ不在のレースは中盤からバ群が凝縮するためブロックや謎の後退といった不利が発生しやすいけれど、こうなれば実力を発揮しやすい。とはいえ、あまり縦長になると差し届かない可能性も出てくるから、追込としてはどちらが嬉しいのか微妙なところだ。
幸い、乱数が極端に下振れることはなく、3コーナーに入るまでに真ん中より少し後方、相手のファインを見る形で5番手につけることができたため、終盤突入時点でほとんど勝ちを確信することができた。
ただ、当然アナボリックは出ないし、道中で掛かってしまったため彼方も出ない。加速は固有スキルの分と、ファインを交わす時に出た垂れウマ回避のみで、若干ヒヤヒヤした。
先頭の水マルとは最大6バ身ほど離れていたように見えたが、流石に最終直線は脚質補正と速度デバフによって差を詰め、しっかり差しきり、2 1/2バ身差で勝利した。

着順

ウイニングライブ

今回も右下には走破タイムを表示している。
京都開催時のエリザベス女王杯のレコードが2:11.2ということを考えると恐ろしいタイムだが、ウマ娘ではバ場による時計への影響が考慮されていないため、高速決着になること自体は不思議ではない。
ただこうやって比べてみると、つくづく今年の宝塚記念は凄かったのだと思い知らされる。

 

予選勝率は80戦67勝の83.75%という結果で、過去の成績の中では11位タイ、個人的には標準やや下くらいのレベルに落ち着いた。
内訳は、
ラウンド1が33勝(予選1日目17勝、予選2日目16勝)
ラウンド2が34勝(予選3日目16勝、予選4日目18勝)
となっていて、調子差の大きい予選で1エースであることを考えれば多少の負けは許容すべきだろう。
ただ、ラウンド2と決勝を走らせた完成個体を初めから出すことができていたら、70勝は余裕だったような気がする。練習で比較してみると、それくらいに圧倒的な力量差があったのだ。

 

今回も参考までに、枠ごとの成績を出したので貼っておく。
デバフはあまり意味がないので、走らせた3人のクリオグリを比べた。

枠成績

内枠で不利を受けるか、大外で距離ロスが響いて負けるというわかりやすい結果だと思う。ただ、相手よりも遥かに実力が上回っていれば外をぶん回しても勝てるため、内外で言えば内のほうが嫌なイメージが強い。

それから、これは画像がないのだけれど、あまりにもクリオグリが不調を引きすぎているような気がしたので、数えてみた。
予選の80戦中、
絶好調が8(10%)
好調が19(23.75%)
普通が23(28.75%)
不調が30(37.5%)
と明らかに悪いほうに偏っている。
偶然なのか、あるいは……まさかクリオグリが強すぎるから調子の運をナーフされているなんてことはないと思うが、先月も同様の感想を抱いたので、今後もカウントは継続していこうと思う。
何か傾向が見えてくるかもしれない。

 

来月のサジタリウス杯は流石に有馬記念だと予想しているのだが、この運営はユーザーの期待を外してくるところがあるから、たとえばチャンピオンズカップの中京ダート1800あたりは候補として考えておいてもいいかもしれない。
昨年にプラチナを取れているし、時間とモチベーションの問題で今度こそ手抜きになってしまうかもしれないが、とりあえずクリオグリから解放されて気楽に楽しみたいという想いが強い。

来年の私は、いったいどれだけの熱量でチャンミと向き合えているのだろうか。