K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

カプリコーン杯2023結果

ウマ娘の対人イベント「カプリコーン杯」の決勝戦が1/19に行われた。
コースは昨年と同じく高松宮記念の中京1200mということで、個人的に期待していたダートとはならず、モチベーションを上げるのが難しかった年末年始だったけれど、運要素の大きい短距離だからこそ省エネ育成でも結果は出せるのではないかという思いはあった。
一年前は加速スキルが少なく、適性あるウマも少なくて苦しい環境だったように思うが、今年のカプリコーンは比較的、多様性に満ちていたような気がする。

 

まずは画像にて、結果から。

結果

幸先の良いスタートを切ることができた。
短距離は運ゲーと言われているが、これまで3/3でプラチナを取れている。逆に、実力ゲーと言われがちな中距離で格下相手に強烈な下振れにより3つ落としているあたり、運が良いのか悪いのか、上手いこと収束しているのか……なんだかんだ一発勝負の面白さをいい具合に経験できているような気もする。

それにしても、夏にやった中山1200mのレオ杯は、終盤で3,4番手にいた先行しか勝たないという椅子取りゲームの様相を呈していたけれど、今回は必ずしも先行が有利というわけではなかった。
展開次第では3,4番手以外の先行でも勝てたし、たまに逃げが勝つこともあり、何より追込が安定して強かった。どちらかというと、短距離らしい運ゲー感というよりは、マイルや中距離における実力ベースの運ゲーに近い感じがあった。
また、脚質分布の傾向によって前が有利なのか後ろが有利なのか変わるところがあって、環境に対して有効な編成を考えるという戦略ゲーの側面も強かったように思う。

ルームマッチでは追込が強くて数が多かった印象を受けるが、実際の予選では圧倒的に先行が多く、そして意外に逃げを採用している人もいた。初めは先行2追込1という編成で挑むつもりだったのだが、状況を鑑みて先行1追込2という編成に変える選択をしたところが今月のハイライトだったかもしれない。


以下、カプリコーン杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:キングヘイロー(応援団)

キングヘイロー(応援団)

所持している人はほとんど採用していたであろう、コース適性の高いキャラクターだ。実馬がGⅠを勝っている舞台でもあり、勝たせたいという気持ちが強かった……のだが、決勝では自分の他のウマに勝ちを譲る形となって、やや残念ではあった。
固有スキルが最速の加速スキルであり、終盤速度が優位な追込ということで、固有スキルの不発やブロック負け以外では、非常に安定して上位に好走してくれた。

なお、後方脚質は強力な加速スキルである電光石火を積む関係で、サポートカードに制限がありステータスを仕上げるのが難しかったのだが、こと短距離に関しては加速スキルの発動こそが最重要であり、高いステータスを持つウマが必ずしも強いわけではない。
1バ身以内の接戦が多いため距離Sが大事とは思ったが、距離Sさえ付いてしまえば多少はスピードを甘えても問題ないと判断した。評価値なんて、ただの飾りに過ぎない。


二枠目:ナリタタイシン

ナリタタイシン

予選ラウンド初日を終えてから育成することに決めた2人目の追込なのだが、短距離Bスタートであるため、省エネ育成の方針に逆行していた……はずだった。なんと一発で完成したので、結果的には究極の省エネを実現したことになる。
期待通りにキングと大差ない安定した数字を残しており、決勝でも勝ってくれたので、本当にポテンシャルの高いキャラクターだと思う。中距離は逃げかクリオグリの環境になりやすいけれど、マイルや長距離ではいまだに活躍の機会があるのだから、クリオグリに次いでウマ娘のレース仕様にマッチしていると言えるかもしれない。

個人的にはジェミニ杯2022以来で久々の育成だったが、採用機会2/2で勝利ということになる。どれだけ使ってもなかなか勝てないウマがいる中、少ないチャンスを確実にモノにできるというのは、本当に素晴らしいことだ。

 

三枠目:エルコンドルパサー

エルコンドルパサー

内枠から幸運先行を取れれば、高確率で勝ち負けに絡める最強格のキャラクターだった。逃げがいても道中で好位を取れれば勝ち筋を残せるし、おおよそ1-3番手のインコースにいれば強いという、3,4番手が基本の勝ちパターンとなる先行の中では異色の立ち位置でもあった。
先に抜け出しても後方の追い比べに負けてしまうケースは多々あったけれど、後ろが手も足も出ない展開勝ちを作れるという点は唯一の強みであり、仕上げられるなら優先するべきだったように思う。

成長率が優秀で育てやすさはあったものの、こちらもタイシン同様に初期Bスタートということで継承が肝となり、タイシンとは対照的になかなか育成完了まで進めることがなかった。はたして本当に省エネだったのだろうか。
マミークリーク未所持なので、そもそもレンタルオンリーにせざるを得なかったのだけれど、今月はTPの大部分をエルの育成に費やしていたように思う。

 

その他①:ニシノフラワー

ニシノフラワー

予選の前半では決勝まで採用確定という気持ちで使っていたのだけれど、どうにも順位条件に噛み合わないことが多く、またエルの邪魔をしてしまうことも少なくなかったので、やむを得ず不採用となった。
ハマれば火力が高くて魅力的ではあるのだが、基本的にチャンミで当たる相手は格下であるという前提を意識するなら、爆発力よりも安定力を求めたほうが期待値が高くなる。
ニシノフラワー自身レオ杯で勝っていることだし、他に活躍が見込めるキャラクターがいるならそちらを優先してもいいだろうという気持ちがあった。今後も継承スキルとしては重宝することになると思う。

 

その他②:エルコンドルパサー

エルコンドルパサー②

最後まで悩みに悩んだエルの別個体で、ステータスだけで言えばこちらに軍配が上がる。
ただ、戦績には大きな違いがなく、他に差を見出すなら金スキルと白スキルの部分ということで、これは見た目には判断ができない。練習機能で比べてみても、枠や展開で着順が変わりすぎるため、明確にどちらが強いとは言えないところがあった。
最後は、やはり距離Sを取った形になる。

 

決勝レースは、逃げ1先行5差し1追込2という脚質分布だった。
逃げがいるのは少し嫌だったけれど、後ろが多すぎないので理想に近い分布とも言える。
相手の編成は、一人が差しの団長キング・ニシノフラワー・マーチャン、もう一人がユキノビジンエルコンドルパサーエアグルーヴだった。どちらも戦績からは格下と読み取れるが、キングやエルには負けても不思議ではないため、何回もやり直したら十分に負けるパターンがあったはずだ。

レース展開は、脚質通りにマーチャンが先頭を走り、相手のニシノフラワーが2番手、自分のエルが3番手で中盤を追走する形となった。直後に他の先行が固まっていて、少し間を空けてタイシン、相手のキング、最後方に自分のキングという隊列だ。
4コーナーに入ってタイシンが固有スキルと速度スキルを重ね掛けして、一気に進出する。強烈な捲りを見せて、最終直線に入る時点で4番手まで順位を上げていた。これでは電光石火は発動しないが、この位置なら迫る影と継承キング固有さえあれば加速は十分であり、あとは最終速度差を活かして突き抜けるだけだった。
後方から自分のキングが固有と電光石火を繰り出して猛烈に追い上げるものの、一歩及ばずこちらは1/2バ身差の2着で、3着には1 1/4バ身差をつけていた。

着順

 

予選勝率は80戦62勝の77.50%という結果で、過去の成績の中では下から3番目の低水準となる。負けまくったイメージの強い昨年のカプリコーン杯が81.25%だったので、クライマックス、グランドライブ、ときて全体的に対面のレベルが上がった確かな感覚がある。
内訳は、
ラウンド1が31勝(予選1日目14勝、予選2日目17勝)
ラウンド2が31勝(予選3日目16勝、予選4日目15勝)
となっていて、初日が明らかに下振れていた。先行がごちゃついたり、大外を回らされまくったり、追込が垂れウマに引っかかって加速を殺されたり……これでもかという不運の連続で、これさえなければ80%以上は狙えていただろう。
相手のキングに負けることが多かったが、ゼファーや逃げマーチャンに負けたこともあり、いつも以上に展開を支配しづらいレースが多かった。

 

今回も参考までに、枠ごとの成績を出したので貼っておく。

枠成績

内枠が有利と言われていたが、それは幸運先行を取れたエルが強いというだけであって、必ずしも内枠ばかりが勝つわけではなかった。むしろ追込は外寄りのほうが安定していたし、内枠が強いというよりは外枠の先行が弱いという感じだろう。
実際、嫌だったのは逃げ不在時のエル外枠くらいだったように思う。

 

さて、2周年が迫る来月のチャンミは、おそらくグランドライブ環境ではラストとなる。ついこの間、ステータス上限が実質1250だとか騒いでいたような気がするのに、早いものだ。
気になる開催条件は、流石にダートという予想が多いようだ。気の早い人は既に因子周回を始めているようだが、ほとんどがダート前提で動いている。
先日のタルマエ実装から川崎2100mが本命となっているようだが、個人的には川崎1600mを期待したい。というのも、前者は追込クリオグリ環境になるのが確定的である一方、後者なら逃げにも一定の勝ち目が生まれる気がするからだ。
まぁ昨年と変わらず東京1600mの可能性もあるとは思うが、あとは中京1800mくらいだろう。ダートに絞る場合、あまり候補は多くない。
強いキャラがいくつかいるのは面白いのだが、あまりにも一強だと育成がシビアになるし、レースを見ていてもワンパターンで楽しめない。順番的にもマイルを期待していいと思うのだが、どうだろう。