K's Graffiti

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Facebookがクソすぎる件

世界的なインターネットインフラみたいな顔をしていながら、もはや日本では誰も使っていないのではないかと思わされる謎のソーシャル空間であるFacebookだが、一応は様々なサービスにおいて代理アカウントとしての認証機能があるなど、登録しておけば便利に使えないこともない気がするサービスではある。
とはいえ、実名登録が基本となっている以上は、匿名性を好みがちな日本人の気質に合わないのは火を見るよりも明らかだ。

 

インターネット黎明期ならともかく、この時代に誰が積極的に活用しているのだろう。
カジュアルさで言えばTwitter一強だし、年代や階層によってはInstagramTikTokを重視している人も少なくないだろうが、挙げた中ではTwitterの知識しかない私でも、このラインナップにFacebook名前が入ることには強烈な違和感を覚える。

実は、随分と昔に適当な気持ちで作成した偽名のアカウントがあったのだが、昨年だったか一昨年だったか、Facebookご自慢のAIに引っかかったらしく、アカウント停止処分を受けてしまった。
まぁ偽名登録は規約違反だから、それ自体に文句はない。縁の切れた過去の知人の近況を一方的に探るためのツールとして……すなわち単なる暇潰しの道具として稀に使っていたから、それを禁止されてしまうのは残念ではあったけれど、そもそも大して他人に興味などないのだから本気で困ることはなかったのだ。
それに関連する話は、いつだったか忘れてしまったが日記にも書いたような覚えがある。

しかしながら、ここにきてFacebookにログインしたい事情が出来てしまった。
詳細は省くけれど、とにかくFacebookというのは閉鎖的な空間であり、ログイン状態でなければ他人の投稿を閲覧することさえできない。
そうでなければ、しきりにログインか新規登録を要求される。
さて、以前のアカウントは使えなくなってしまっているから、困った私は再び適当な名前で登録することにした。別に本名でも構わないのだが、世代的にどうしても、ネット上にリアルの情報を持ち出すことに抵抗感を覚えてしまうもので、どうにも実名というのが肌に合わない。

残念ながら、その試みは一瞬で打ち砕かれることになる。
仕組みは不明だが、なんと登録した瞬間にアカウントが停止措置を食らってしまったのだった。
まだ一切の活動をしていないというのに、いったい何に対して違反しているのだろう。偽名かどうかなんて瞬時に判定できるはずもないし、もはや新規登録者は機械的に弾いているとしか思えない。
つまり、こういうことだ。一昔前のような、いい加減な情報でアカウントを作成する愚か者を排除したい。だから、新しい登録者はいったん全部アウト判定にして、より密接にリアルと繋がりのある追加情報を登録させることにより、確かな信用あるアカウントだと認識したい。きっと、そういうことなのだ。
アカウント停止に不満がある場合は、個人情報を差し出せというシンプルな話になる。SNSとしては、あまりにも気持ち悪すぎやしないだろうか。

電話番号を求められたので、これくらいなら仕方ないと割りきって認証してみたものの、次は顔写真をアップロードしろと言われた。とんでもない。ただアカウントを作りたいだけなのに、なぜここまでしなければならないのか。
流石の私も、ネットで拾った他人の写真を勝手に使うほど非常識ではないため、ここは諦めるしかないと悟った。
いやいや、本当にFacebook内でしか見られない、とある情報が気がかりだったのだ。なぜ、登録が必須なのだろう。そんなことだから、誰も活用しなくなるのだろうに。

 

結局、目的のために試行錯誤をしたところ、無駄に個人情報を渡してしまったばかりか、成果なく時間と労力を無駄にしただけだった。
こんなAIによるガチガチの監視空間で、どんなコミュニケーションが取れるというのだろうか。
ちょっとでも情報の開示を躊躇し不審な動きを見せたら、即座に異常者だと見做される。もともと好意的に捉えてはいなかったけれど、こんなにも恐ろしいSNSだとは思っていなかった。

ちなみに、ありえない話ではあると思うが、今後もしFacebookが必要なシチュエーションに巻き込まれたとしたら、私は再びアカウントを手にするのに難航することになるだろう。
何をしても、初手でBANされる。内側に入り込む余地がない。万が一、顔の情報を提供したとしても、さらに追加で個人情報を奪ってくる可能性だってあるのだ。
どうするのが正解なのか、一生わからない気がする。