K's Graffiti

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夏競馬2023結果

競馬をやればやるほど、馬券を買う意味とはなんだろうと思う。いや、もちろん特定の馬を応援するという目的で、その気持ちを具体的に表現する際には非常にシンプルな手段ではあるのだが、金銭が関わる以上はギャンブルであることも多少は考えなければならない。
そしてギャンブルである限り、長い目で見ると基本的には勝つことなどできないのだと……つまり何が言いたいかというと、今年の夏競馬は本当に酷い成績だった。

 

夏の競馬というのは、暑さでコンディションの維持が難しい中で多様なハンデを背負いながら競走する都合上、荒れやすいと言われている。
実際、人気馬が予想外の凡走を見せたり、人気薄が突っ込んできて単勝万馬券が生まれたりする。ローカル競馬場に特有の傾向や不安定な気候条件などが重なって、おそらく春や秋に開催される重賞ほど安定して当てることは難しいのだ。
考えすぎても外れるし、かといって適当に予想していても上手くいかない。各馬の能力比較と馬場状況、その他の様々なファクターを緻密に分析できる人でなければ、苦手意識を抱くのも仕方ないというものだ。
私の場合、昨年は複数の大当たりに恵まれたおかげでプラス収支で終えることができたのだが、それは単に運が向いたというだけであって、別に夏競馬そのものに強くなったわけではない。今年もちょっとしたツキがあれば違ったかもしれないけれど、結果は散々なものだった。
いや……まぁ夏に限らず、春からほとんど当たっていないのだから、実際には夏が特別に駄目というわけではないのだろう。ただ、昨年が良かっただけに、どうしても比べてしまうのだ。

夏競馬2023結果

念のため書いておくと、私の言う「馬券」というのは、リアルマネーを払って購入したものではない。
各レース10,000円の予算で馬券を買うとしたら……という仮定のもと、オッズと相談しながら事前に考えた予想に従って馬券を組み上げる。やることは、そこまでだ。本当に買うわけではなく、買ったつもりのエア馬券を握りしめてレースの観戦に臨む。
それではスリルを味わえないという意見もあるかもしれないが、私はこれでも十分に楽しめている。本命にした馬が勝ってくれたら嬉しいし、予想が外れたら悔しい。
金に変動が生じないだけであって、競馬に向き合う際の感情は本物なのだ。

振り返ってみると、クイーンSまでは悪くなかったのに、それ以降が全滅という形になる。年間で見れば連勝はあるし、長めの連敗だって珍しいものではないけれど、流石に当たらなすぎてモチベーションもダダ下がりだ。
悪い意味でハマると、ここまで損失が出る。そう考えると、やはりエア馬券で遊ぶのが私には合っているという結論に至らざるを得ないし、秋のGⅠでも基本的には金を使うことはないだろうと思う。
可能性があるとしたら、強い馬が集まりそうなジャパンカップ有馬記念くらいだろうか。

夏競馬の反省点を挙げるとすれば、特定の馬を信じすぎたところだろう。
普段から選びがちな券種は三連複が最多で、出走メンバー次第では馬連三連単にすることがある。いずれにしても、自分が最も強いと思う馬、馬券に絡みそうな馬を軸に指定するわけだけれど、あまりにも軸が走らないレースが多発していた。
毎度、高配当を狙っているわけでもないのに、どうして私が本命にすると駄目なのか。見る目がないと言うべきか、たまたま運が悪かったのか、夏の後半は記憶にないレベルで外れまくった。

今のところ年間の成績が的中率14%の回収率81%程度になっているわけだが、それと比べると夏競馬に関しては回収率の低さが目立つ。まぁ的中率も決して良いとは言えないため、どちらも倍くらいの数字を目指したいところではある。
ただ、今の私にとって競馬は趣味の中でも下のほうの優先順位になってしまっていることもあって、馬の状態に関する情報収集やレース展開の予想、馬券の組み方に至るまで、大して時間を割くことができそうにない。
どうにも、回収率には一定の数字ごとに高い壁があるらしく、たとえば年間収支をトントンにするだけでも片手間の一般人には難易度が高いのだ。
費やす時間と満足度、モチベーション維持のバランスは改善の余地があるけれど、そもそも競馬を見るのに馬券は必要なのかという問題が自分の中にあって、付き合い方の前提から考え直さなければならないかもしれない。