K's Graffiti

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競馬2022回顧

昨日の東京大賞典をもって、私にとっての今年の競馬は終了した。
競馬を観戦するようになったのは2019年の有馬記念からで、2020年はコントレイルのレースのみ、2021年は基本的にGⅠレースのみという付き合い方だった私だけれど、2022年は全重賞を予想して観戦し、とことん競馬を楽しむという目標を掲げていた。
一年にわたり毎週末に競馬を見るという習慣を続けてきて感じるのは、競馬というのは本当に楽しくて、そして難しいというシンプルな気持ちだった。

 

競馬をするにあたって、簡単なマイルールを決めていた。
競馬はサラブレッドと騎手が織りなすスポーツである一方で、毎レース大きな金の動くギャンブルでもある。
ギャンブルの怖いところは、大半の人間が最終的には負けるというのに、当てた時の一発が大きいがゆえに少しずつ感覚が麻痺していき、当初の想定を遥かに超える損失を出しかねないところにある。
金を賭けることと、それによって得られる快感を天秤にかけ、なるべく己の感覚が壊れないよう慎重になりつつ無理のない範囲で楽しむことが、競馬のことを嫌いにならず長く付き合っていく秘訣なのではないかと考えた。
そういうわけで、全重賞の予想はするが実際に馬券を購入するのはGⅠに限定し、毎回の賭け学は外れて失ったとしてもショックを受けることはないお遊び程度……私の場合は最大で3,000円と定めていた。
まぁそれでは面白くないという人も多いのだろうが、どちらかと言えばギャンブルよりもスポーツ観戦のような感覚で、強い馬がカッコよく走る姿を見ることを主眼に置いているため、馬券はあくまでちょっとした緊張感を足すための要素に過ぎないのだ。
たとえエア馬券でも、予想に対する結果が出て、回収率という形で積み重なっていくのは非常にやり応えがあり、退屈することのないゲームだった。

とはいえ流石に毎週やっていると、出走メンバーに比例してモチベーションの上下は起こってしまうもので、全レースを同じ熱量で楽しむことは難しかった。
月曜日から出走表を眺めて、ああでもないこうでもないと頭を悩ませる週もあれば、レース前日になって適当に勘で印を付けて、そのままエア馬券に反映させることもある。必ずしも予想に費やした時間が結果に結びつくわけではない点が、競馬の面白いところでもあり難しいところでもあり、安定して高い回収率を出すにはどうしたらいいのだろう、という課題とは今後も向き合うことになりそうだ。
特に馬券的な予想はせず、ただ気になった特定の馬を応援するだけの新馬戦や未勝利戦なども日中に見ることが多かったけれど、レース観戦から得られる楽しみは、やはり時間を使って予想した重賞のほうが圧倒的だった。
当たらなかったとしても、あれこれ考えながらわくわくする準備期間も競馬の醍醐味なのかもしれない。

さて、それでは年間の馬券成績がどうだったのか、以下の表にまとめた。

馬券記録2022

リアル馬券とエア馬券を合わせて、全141レースの回収率は92.45%、的中率は21.28%だった。
昨年の記事を見たところ全体回収率が91.54%だったので、ほとんど変わっていない。昨年は予想レースの数が少なく、たまたま当たった3連複万馬券ひとつでカバーしていたところはあるが、数が増えた今年も同水準となると、これが今の私の実力ということなのかもしれない。

残念なのは、リアル馬券のGⅠ成績が芳しくないところで、大した額ではないとはいえ年間を合計するとそれなりに痛い。
今年は本命馬が来なかったり絶妙に買い目が噛み合わなかったりして、運が悪かった。狙っていた馬が不利を受けて飛んだり、直前で悩んだ二択が裏目に出たり、もう一度やり直せば当たったに違いないと思えるレースも何度かあった。
それ以上に人気馬が負けて人気薄が突っ込んでくる荒れたレースが多かったことも結果が出なかった原因ではあるだろうから、昨年比で難易度が上がっていたという意味では、来年に向けてポジティブになれないこともない。

グレード別に成績を出してみると、GⅡと海外の成績が良好だった。
GⅢが悪いのはハンデ戦が多くて意味不明決着になりがちなのに数が多いからで、GⅡは相対的に狙い目で決まりやすかったのだろう。コンスタントに結果が出ていた。
海外に関しては最後に香港で捲っただけだから、基本的には勝った印象がない。ちなみに、香港を除くと全体回収率が72.61%まで下がってしまうので、逆に考えれば確率の収束で大的中したとも捉えられる。
まぁ海外レースはオッズが歪んでいることもあって、JRA重賞よりも大きく当てやすいのは確実だから、来年はリアル馬券の購入ルールを変更することも吝かではない。

 

年明けは金杯から、さっそく予想してエア馬券チャレンジを実施するつもりだけれど、せっかく真剣に競馬をやっているのだから回収率向上を目指して、何かしらの工夫は取り入れていきたい。
現状、リアル馬券もエア馬券も1レースあたり3,000円までということで、3連単のように点数が必要な券種や、単勝複勝のように大きく入れる必要のある券種は選びづらくなっている。
結果、点数とオッズのバランスから3連複を多用することになっているのだが、もう少し買い方の多様性を身につけていきたい気持ちがあるのだ。
リアル馬券は資金に限りがあるけれど、エア馬券は無限なわけだから、上限をもっと上げてしまってもいいかもしれない。

リアル馬券に関しては、GⅠ限定を変えるつもりはないけれど、オッズ的に美味しいレースと不味いレースがあるため、事前に見極めて買うレースを絞る案はある。
GⅠなのにケンというのもどうかと思うが、レースの取捨選択により参加する1レースあたりの予算を増額することも可能だ。
細かくは実際に来年、高松宮記念が迫る頃になってから決めるとしよう。

競馬に関しては非常に楽しい一年だった。
来年は、予想的中を増やしてより一層の満足感を得られるように頑張りたい。