K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20231007)

ちょうど一か月前に、新しく購入したマウスを開封して使い始めたという記事を書いた。以前に使用していたものとはメーカーが異なるから、慣れるまでに時間がかかるだろうと見込んではいたのだが……幸か不幸か、慣れる必要がなくなってしまった。
結論から言えば「安物買いの銭失い」になるのだろう。なるべく日用品にコストを割きたくない私だが、使用頻度を考えると、マウスというのは寝具と同等くらいには品質に気を遣わなければならなかったのかもしれない。先月の半ば時点で、既に不具合が生じていた。
そもそも買い替えるきっかけとなったのはチャタリングによるクリックの問題だったのだが、その点については何も不満はなかった。ちゃんと、押し込んだ分だけ反応する。誤動作は起きない。しかし、一方でホイールの安定性には早々に疑問が生まれていた。たまに、意図した方向とは逆に向かって動いてしまうのだ。下にスクロールしようとしたのに、画面が上に進む。一日に数回程度なら大して気にならないレベルのストレスだったけれど、残念ながら日を追うごとに成功率は低下していった。先月末の段階で、もうほとんど思い通りにホイール操作をすることは不可能になっていたのだ。
特に意識することがなかったので知らなかったのだけれど、実のところ日常的にホイールを使う機会はかなり多い。それが使用不能になるということは、あらゆるPC上の作業において効率が著しく下がることを意味する。痛手ではあるものの、より品質の高いマウスを新たに買わない選択肢はなかった。
メーカーは以前に使っていたものと同じところ、型番は違うけれどパーツの造りは類似しており、結果として使用感は大きく変わらない形で落ち着いた。たった一か月で役割を終えた不良品と比べたら倍以上の価格ではあったものの、これから数年は使い続けていきたい気持ちなので、これくらいの出費は受け入れなければならない。