K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20231020)

基本的に荷物の受け取りは可能であれば置き配にしているのだけれど、それは私が他人と顔を合わせるのが嫌だからというだけであって、家の前に荷物を置きっぱなしにしていることを積極的に肯定しているわけではない。配達完了の通知が届き次第、すぐに取り込むことが重要だと考えている。
セキュリティ上の問題を意識していると思われるかもしれないが、どちらかと言えば下手に目立ちたくないという気持ちが強い。玄関ドアの前に荷物が置かれている状態というのは、つまり通路の一部を占有していることに他ならない。もし仮に隣人の出入りがあったとしたら、私が何かしらの荷物を注文したという事実や、それが届けられるタイミングで留守かもしれないということを認識させることになってしまう。
とにかく、私は病的なまでに他者から注目を集めること、そして自らの動向を把握されることを嫌うため、些細な出来事であっても自身の情報を見せたくないのだ。そのせいで、隣人が在宅中は僅かな生活音すら立てないように無駄な努力をしてしまう。
まぁそういった複雑な事情を抱えているため、置き配に設定しているからといって時間にフリーではいられない。荷物が届く予定の日には、なるべく配達される時間帯に即座に反応できる状態で待機していなければならないのだ。これは、ある意味で外出予定に匹敵するくらい私の行動を縛ってくる呪いであり、生活リズムを昼夜逆転させてしまっている日が受け取り日になってしまうと、うっかり日中に眠ることもできず睡眠不足に陥らざるを得ないところがある。
朝型で過ごせている日を狙って配達してもらうのが望ましいのだが、配送予定というのは一週間前から決まっているものもあれば急に決定するものまで様々なのでパターン化は難しく、ピンポイントに合わせることは容易ではない。わざわざ荷物だけのために前々から身体に無理を強いるのも、ストレス源になりそうで気が進まない。
こんなことなら、配達ボックスが備え付けられている家に住めばよかったのだろうけれど……つくづく、ここを決めた当時の選択を恨めしく思う。