K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240202)

とある作業に集中していたら半日近くが経過していて、この後の反動が怖い。時間を気にせず深い眠りに就ければ一日で復活することもできるだろうが、睡眠の質が安定しない私にとっては酷な話だ。最長で一週間ほど、まともに動けなくなる未来を想定していたほうがいいだろう。
このように極端な集中力を発揮できる日というのは、体力の乏しさを鑑みると非常に珍しいと断言できるのだが、今日はさらにレアな出来事が発生した。空腹感を覚えたのだ。何が珍しいのか普通の人には理解できないかもしれないけれど、私は食事というものに積極的な姿勢を向けることができず、基本的には食事間隔に応じて機械的に栄養摂取するだけの行為だと割り切って日々を過ごしている。腹が減って何かが食べたいなんて、最後に感じたのが何年前だったのか思い出せないくらいには食事の優先度が低いのだ。
それにしても、よほど脳のエネルギーを消耗したのだろうか。これはまるで学生時代に体験した長時間の勉強後のような、清々しい疲労感と空腹感ではないか。身体が補給を求めている。素直に応じてやってもいいが……その一方で、強烈な睡眠欲もアピールし始めている。休むことなくぶっ続けで頑張ったのだから、疲れて寝たくなるのも当然の話ではあるかもしれない。眠気と食欲、どちらが優先されるかというと、これは自明の理だろう。胃が弱いせいで食後数時間は横になれない体質なので、もし何かを食べてしまったら眠気に抗わなければならない。半ば徹夜状態で、いったい何ができるというのか。時間の無駄でしかない。
結局のところ、無理をした反動というのは純粋に体力の著しい減少が大きな割合を占めるものの、ダウンしている間に食事を蔑ろにしてしまうがゆえに、体力の回復が遅れるという点も考慮する必要がある。せめて作業の合間に軽食でも口にしていれば、ここまで深刻な事態には至らなかっただろうに、あいにく私は間食の習慣を身につけることなく育ってきたので、手元に摘めるものを置いておくという発想すらないのだ。そもそも「お菓子」の類は自ら買うことがない。決まったタイミングの食事でしか栄養が摂れないのは、しかしなんとも融通が利かないようで、できれば改善したいところではある。
少数派であることは理解しつつ、人生における食事とかいう営みの難易度がもう少し緩和されないものだろうかと、つくづく感じる。