K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

食うか寝るか

空腹だと眠れないとか、とりあえず食べてから寝るとか、とにかく睡眠の前には腹を満たしておきたいという考えを比較的よく聞く気がする。なぜなのだろう。別に、眠ってしまえば腹の状態なんて関係ないというのに。
食事の優先度が極端に低い私だからこそ、直感的な理解が難しいのかもしれない。だって私は、逆なのだから。眠気は食欲を容易に凌駕するし、もし食事を摂ってしまったなら快適に眠れるコンディションからは程遠くなる。
眠ければ食べようなんて思わないし、食後に身体を横たえるのは苦痛でしかないのだ。

 

今朝は早起きをした。
朝から起きていると、燃料が切れるのも早い。夕方には連続活動時間が半日を超えて、目蓋に重みを感じるようになる。
布団に入れば、いつでも眠れるような気配がする。夜中にちゃんと寝たい時には、このような気分になることは滅多にないというのに、昼過ぎから夕方までの昼寝に適した時間帯だと身体が睡眠に馴染みやすいのだから、本当に不思議なものだ。

起床直後というわけではなかったが、それでも普段よりは早めに朝食を摂った。まぁ起きる時間は日によって異なるけれど、ここでは便宜的に、起きてから最初の食事を朝食、それから6時間前後の間隔があれば昼食、それよりも後なら夕食という風に言うことにしよう。
ずっと家に一人でいると、エネルギーの消耗が少ないせいか、なかなか昼食に相応しいタイミングで腹が減るということがない。身体が欲するままに生きていると、自然と昼食は抜きになって、次の食事の選択肢は夕食を摂るかどうかという話になってくる。

夕方、本来なら夕食の用意をするのに適したタイミングだったので、全身を覆う疲労感と眠気さえなければ、栄養補給へと動いていた可能性が高い。
しかしながら、睡眠欲と食欲が同時に発生した場合、私は例外なく前者を優先的に捉える。刹那、感じた空腹状態は無視して、ちょっとだけ昼寝をするつもりで、ベッドの上に転がった。

 

過去に何度も経験がある、昼寝の寝過ごし……夜中の睡眠で朝に起きられないことなんてほとんどないというのに、なぜ午後の昼寝は起きるのが大変なのだろう。
きっと睡眠の質がまるで違うのだ。夜型の体質である私は、夜間に眠ろうとしても熟睡することができない。逆に言えば、深夜を外せば深い睡眠が可能になるということなのかもしれない。
目が覚めたのは日付が変わった後で、予定の10倍近くも眠ってしまった。後悔はない。久々に熟睡できたおかげで、身体が軽くなった感じがする。

それから数時間が経ち、完全に頭が覚醒した深夜から早朝にかけて、ようやく「今日」の日記に着手している。
相変わらず更新時刻を大幅に遅れてしまって、日課としての維持に疑問符が付きかねないけれど、続けられるところまでは続けていきたい。

さて、眠る前にあった空腹の感覚は、こうして睡眠を間に挟むことで消失してしまった。非常に大きな問題だとは思いつつ、いまだに食事へと向かう気分にならないのだから困ったものだ。
食間およそ20時間くらいだろうか。
これだけ食と距離を置くなんて常人には耐えられないような苦行なのかもしれないが、私はほとんど無意識に、平然と実行してしまっている。
不健康に痩せたくないとは思いながらも、食事という面倒に煩わされる時間を減らしたいという思いも少なからずあり、上手くバランスを取りながら健康に生きていく難しさを感じている。