K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240203)

無理をした結果、どれくらいの反動があるだろうかと身構えていたが、やはり軽く済むことはなかった。珍しく食欲を感じた翌日、目を覚ませば胃の状態は元に戻っていて再び食欲を喪失し、それに加えて何やら小腸大腸の動きが怪しく腹が緩くなり……疲れているにもかかわらず上手く眠れないのは想定通りではあるものの、3時間前後のショートスリープを経て中途半端に起きたところで眠気が解消されるわけもなく、全身のコンディションは絶不調の一歩手前という有り様だった。
この程度の具合の悪さは慣れたものではあるけれど、これでは土日らしいリズムで生活することが難しくなるから、諸々の消化しなければならない些事が溜まっていって困る。気晴らしに映画館にでも行こうかと数日前は考えていたのだが、それもキャンセルせざるを得ない。
そうそう、新しく隣に入ってきた住人に関して、まだ具体的に判明している情報はほとんどないけれど、印象が更新されたので書いておこう。まず、最も懸念していた深夜の動向については、今のところ問題は見られない。一週間も経過していないのだから依然として警戒状態に変わりはないものの、夜になったらしっかり静かになってくれるのだから最低限の常識は弁えているようだ。
しかし日中から夕方にかけては、毎日ではないものの声が聞こえてくる。独り言のわけがないので誰かと通話しているのだろうけれど、日によっては数時間と長い。建物の構造上、声が非常に響きやすいため気になって仕方ないのだが、こればかりは対策しようがないため我慢するしかないだろう。私は相変わらず、他者との日常的な会話頻度を維持していないと生きていけないという人間を理解することができないのだけれど、それこそがいわゆる一般人、健常者、健全な精神を持つということの証なのかもしれない。一人きりの空間で平然と何か月も過ごせる私のほうこそ、きっと異常者に他ならないのだ。さらに、その事実を取り立ててネガティブに捉えているわけではない点も、状況が外向的に進ませることを抑制している。
まぁ私の場合は、自らが音を立てることに対しても強い忌避感を覚えるため、もし日頃から他者とのコミュニケーションを欲するとしても、声が響く可能性を考慮して自宅の環境では通話しようという発想にならないはずだ。せめて壁が薄くない、日常会話程度なら遮ってくれる防音性能が備わった住宅なら、考え方に変化も生まれるだろうに……本音を言えば早く引っ越したいのに、諸事情により困難な現状がとにかくもどかしい。