K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240629)

この週末、野暮用により帰省しているのだが、帰省時の感覚に明確な変化が生じているように思う。何が変わったと具体的に述べることは難しいけれど、数年前と比べると明らかで、以前には感じていた特別な居心地の良さのようなものが失われてしまった。昨年あたりから、おそらく帰省頻度も一時期の半減というくらいに落ちているし、いよいよ「心」が実家から離れつつあるのかもしれない。
そんな複雑な状況ではあるけれど、私の未来に向けた事情に焦点を当てると、そろそろ好き勝手な一人暮らしの生活にも一区切りを付けなければならない現実がある。普通に自立できる体力さえあれば考慮する必要のない問題なのだが、あいにく私は健常な肉体も精神も保有していない。最初からわかっていたことではあるものの、何かと理由を付けて先送りにしていた悩みだった。いずれにせよ、このままでは遠からず限界を迎えることになるため、何かしらの方針転換が求められるのだ。その最も簡単な解決法が、実家に戻るという流れなのは言うまでもない。
この数年の間に、上に書いたようにすっかり「心」が変質してしまったようで、今から気持ちを切り替えたとして、はたして昔と同様の生活に戻れるのだろうか。このような話を、いつ切り出せばいいのかも判断できずにいる。まだ最終手段に頼ることなく問題を回避できる道筋が存在しているのではないかと、なかなか期待を捨てきることができない。実際、可能性としては残っているのだから単純ではないのだ。
そもそも家族は親だけではなく、兄弟姉妹との折り合いも検討しなければならない。とりわけ仲が良いわけではなく、どちらかと言えば生活スペースの奪い合いになりかねないため、いざ私が戻ることになったとしたら、きっと歓迎なんてされない。来年まで待てるのなら逆に出ていってくれるかもしれないけれど、少なくとも年内は難易度の高い相談を避けられないように思う。家族と向き合い、しっかり対話することの難しいさ……それは家庭によって様々なのだろうが、私の環境においては決して気楽な営みではないのだ。
まだ、しかし微妙に早いような気がする。ちゃんと話をするのは来月か再来月、いよいよ現状の継続が困難であると確信できるタイミングになってからでもいいのではないか。