コメントというものを最初に意識したのはいつ頃だったか。
おそらくニコニコ動画か、昔よく見ていたブログのどちらかなのだけれど、あまり覚えていない。
私は基本的に、何かコンテンツに対して自らコメントを残すことはない。
理由は簡単で、送信する前にコメントの内容を客観的に捉えすぎてしまって、くだらないとその場で捨ててしまうからだ。
コメントというのは、その主体となるものに並んで一つのコンテンツだと考えている。
動画にせよブログにせよ、それを見に行く際の心理としては、少なからずコメントに期待している部分がある。
成熟した場だと、単なる他者の感想だけでなく、本来は受け手だったはずの匿名の者たちが個性を発揮していて、下手するとメインコンテンツよりも面白いことだってあるから、無視するのは少しもったいない。
問題があるとすれば、コメントが書かれる場所によって、その質に差が大きすぎるということだ。
主な動画サイトであるYouTube、ニコニコ動画、Twitchなどを比べてみても、住人が違うというか、精神年齢の差異を感じずにはいられない。
最近よく思うのは、コメントを積極的に残す層というのは本当に小学生や中学生が多いのだなということ。別にデータは持っていないけれど、年齢が一定以上であれば恥ずかしくて絶対に書き込めない内容というのがあるわけで、特にニコニコ動画は流れてくるから目立つということもあり、その傾向が顕著に思える。
YouTubeはあまりよく見ないからわからないのだけれど、利用者が多いだけあって、年齢層もわりと広い印象がある。
Twitchは比較的落ち着いているというか、極端にガキっぽいコメントはほとんど見受けられない気がする。大学生から30歳くらいの人間が多そうな雰囲気だ。
内容や、その場の空気に沿ったコメントであれば、別に精神年齢なんてどうでもいい。たとえば一週間無料配信のアニメに書かれるコメントなんかは、視聴の手助けになることもあって、なかなかにありがたいと感じることもある。
一方で不必要に他者を煽ったり、配信者や投稿者に対して上から目線でオナニーしていたりするようなコメントは、基本的に害しかないから、そういうのを見ると幼稚だなぁとうんざりする。
私が成長したのか知らないが、最近そういうのを見かけると本当にガキっぽさを強く感じるようになってしまった。ガキっぽさ自体が悪いのではないと思う。コメントをすることで、それがどのような影響を与えるのかを考えられない……そういう想像力の欠如に対して、ガキっぽいなと感じてしまうだけの話だ。
まさか大人が顔を真っ赤にして下手なコメントを残すはずもないので、温かい目で見逃そうと思うことは多いのだけれど、それを発端に荒れてしまっているのを目にすると、他の視聴者もガキばっかりなのかと、少し悲しくなる。
いや、そんなものを見ている私も、実は幼いのでは？ なんて思わないこともないかもしれない。まぁ残念ながら幼女を名乗るには無理があるのでJKあたりを目指したいが。
私が不思議なのは、積極的にコメントしようと思う精神性とはどのようなものか、ということだ。
子供にせよ大人にせよ、年齢にかかわらずコメントする人はするものだ。なぜなのだろう。何が彼らを駆り立てるのか。
たとえば、私は絵を描くので、pixivやTwitterに上げた絵にコメントがついたら、それは嬉しいものだ。このブログに関しては日記なのでどうでもいいんだけれど、まぁ基本的にそういうのって好意的なコメントばかりだし、次も頑張ろうと思える。メインコンテンツの発信者としては、コメントが与えてくれる素敵な部分について、とてもよく理解できる。
一方で、そういう理解がありながらも、私は自主的に誰かに対してコメントすることはない。支援するにしても、コメントという明らかな形ではなく、こっそりのほうがいい。そういう生き方が基本になってしまっている。
きっと、メッセージを残そうとか、まったく思わないわけではないはずだ。少なくともコンテンツを前にしたら、なんらかの感想は浮かんでいる。ただ、文章にした瞬間に急激に冷めてしまい、相手に届ける前にどうでもよくなってしまうような……とにかく意思を不特定多数の前に晒すことに、強い抵抗を覚える。
これってコミュ力とか、性格的な問題なのだろうか。あるいは自分さえ満足できれば、もう十分だと無意識に考えてしまうのか。
結局のところ自分本位で、余計な関わりはストレスの源だと思ってしまう姿勢が変わらない限り、私には当分、実践できそうにない。
Drawing on 2020-07-21
今日はまったく思うようにいかなかった。
イメージ通りに描けないのは仕方ない部分もあるけど、そもそもイメージが湧かないので、ちょっとヤバい。頭が冴えないとも言う。睡眠の重要性。
