K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

アイドルソングが好き

基本的に三次元アイドルには興味がないので、ここではすべて二次元アイドルに関わるものという前提で。

思っていることを端的に言ってしまうと、アイドルソングとりわけアニメのOPテーマになるような大人数で歌われる曲には、ハズレがない。

 

なぜハズレがないかというと、音楽は門外漢であるから「どこかで読んだ知識」を頼りに語ることになるが、まぁアイドルソングには一定の法則性があるわけだ。テンプレートと言えるほど明確なものではないにせよ、決まった曲調というか、アイドルアニメを見る層が期待しているようなわかりやすいカタチがある。
知識と音楽センスのある人なら即興で、どこかで耳にしたことがあるようなアイドルソングに聞こえるフレーズを作ることができるだろう。
聴いている側としては、楽曲のテンポや盛り上げ方が耳に心地よく印象的に頭の中に残る。だから好んで何度も聴こうと思えるし、聴けば聴くほど好きになる麻薬のような特性も秘めている。

特にOPテーマというのは作品の顔に等しいわけで、CMやイベントなど事あるごとに流されるわけだから、作曲陣も気合が入っているのかもしれない。あれは、聴き手を幸せにするものだ。
アニメ本編がそれほど面白いものではないとしても、神がかったOP曲の存在だけで、十分に見る理由になり得る。冒頭さえ見せることに成功したら、あとはよほど退屈でない限り、アニメ視聴者は最後まで見続ける。少なくとも私は気になって、30分弱程度の時間なら簡単に捧げてしまえる。
そういう意味では、アイドルアニメは事前に注目されている以上に多くの人に見てもらってもいいはずだし、視聴継続率も他のジャンルに比べて高くなってもおかしくないと個人的には思うのだが、実際は作品ごとのファンによる対立や、作画や脚本がネタにされて叩かれるなど、見ていて悲しくなるものが少なくない。最近はそうでもないのかな。

ちなみに、アイドルにありがちなユニットごとの曲とか、ソロの楽曲とかも一応アイドルソングに当てはまるし、むしろそっちのほうがアイドルっぽいという意見もあるだろう。ただ、ちょっと性質が変わってくるのと、今回の文脈からは逸れるため特に触れないでおきたい。

 

なんだかんだ、アニメを見ることが生活の中に組み込まれた生き方を続けていると、だいたい年に一、二作くらいのペースで作られるアイドルアニメは、おおよそ目を通すことになる。女児向けのやつは、興味はあるものの話数が膨大すぎるので後回しになってしまっているが……まぁ結構アイドルアニメの展開って王道ばかりというか、これも楽曲と同じで類似パターンがかなり多いから、最後まで見ていけば普通に楽しめたり感動できたりする。
キャラクターがたくさんいて、名前が覚えられないなんてこともあるけれど、たまに変化球みたいな作品もあって、飽きることはあまりない。とても素敵なジャンルだと思っている。

 

今期放送されているLapis Re:LiGHTsとかいうアニメ、そこそこ面白いし、OPの「私たちのSTARTRAIL」は神曲だし、今後の展開にも個人的に期待を寄せているコンテンツなのだけれど、あまり注目されていない感じがして、少し寂しくも思う。
盛り上がりを見せる前に注目していた作品が大きく飛躍するときの、「ワシが育てた」みたいな感覚を味わってみたい。