K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

部屋探し

まだ引っ越しは先の話になるけれど、新しい環境を整えるための準備が一歩進んだ。
久々に外を歩いたので、脚は筋肉痛になりかけているし疲労困憊でとても眠い。ただ、よい運動になった気がする。

 

私の特徴の一つとして、腰は重いが動き出したら一気に進めるというものがある。
数週間前から転居先を定期的に探してはいたものの、悪くない物件だと思ってもなかなか行動に移せないでいた。
ただ、いよいよ具体的に考えなければならない時期が迫ってきたこともあり、ちょうど理想に近い部屋を見つけたこともあって、思いきって連絡を決意したのが昨日の昼間のこと。

昨日から今朝にかけてメールでやり取りをして、午後に紹介してもらうという流れになった。
急な形で赴くことになって、はたして不動産屋は暇なのかと思ったけれど、意外と客は来ていた。私には珍しく、タイミングがよかったのかもしれない。

私が目をつけていた物件について簡単に説明を受けた後、見学させてもらうことに。だいたい想像通りだったため、もうここでいいかなと申請書に記入して、最初の連絡から一日で審査待ちの状態になった。
前向きに動けば本当にあっという間に事が進むから、実のところ実感というやつが遅れていて、これでよかったのかなぁという考えが無駄に頭の中を巡る。
これで審査に落ちたら笑えないが、支払い能力はあるし前科があるわけでもないから、きっと大丈夫だろうという楽観スタイルでいることにする。
数日以内に連絡が来るらしいけれど、どちらかと言えば、ちゃんと電話に出て応対できるかという点のほうが不安だったりする。多少は仕事で慣れたとはいえ、やはり苦手なのだ。

他に似たような物件を(ネットには出ていないような掘り出し物も含めて)紹介してくれることを密かに期待していたのだけれど、そんなことはなかった。むしろ、事前に私が調べた結果を尊重しているような、というかネットに出ているのでだいたい全部ですよと言わんばかりの……まぁ希望に沿った部屋があるのだから文句などあるはずもないが。
それにしても、あっさり決まりすぎてしまって拍子抜け感がある。いや、まだ厳密には決まっていないから、宙ぶらりん状態なわけだけれど、担当してくれた方を信じるなら心配する必要はなさそうだったわけで。

運の悪い私のことだから、今後数週間のうちに、もっといい条件の物件が出てくる可能性はある。ただ、せっかくの出会いを大切にしたいという想いもあり、中に入れてもらったことで具体的な生活イメージも湧いてきたから、よほどの心変わりがなければ気持ちとしては確定に近いものがある。

勤め先の住所や電話番号記入欄があって、一応書いてはみたが、現在の勤務地は自宅であるから、意味があるのかよくわからない。
もうすぐ所属しなくなるという話は、今回の契約とは無関係のことなので、もちろん話すわけがないのだが、審査の過程で確認などするのだろうか。
審査について軽く調べてみると、支払い能力という要素が大部分を占めていそうな印象を受けた。結局、信用と金さえあれば何をやっていようが関係ない。そういう世界であってほしい。

 

他人との会話が少なすぎるせいか、結構楽しかったという感覚がある。以前は、一人で初めての空間に入るときには、必ずと言っていいほど極度の緊張状態に陥って、心拍数が急上昇したものだった。
今日は全然そんなことはなく、とても落ち着いて適切に会話ができたように思う。
引きこもりを極めすぎて感覚が麻痺しているのか、あるいは成長してコミュ障が改善しているのか。いずれにせよ、人見知りのはずの私が初対面の人間と普通に会話できたという事実は、今後独力でいろいろな取り組みを進めていくにあたって、望外の収穫ではないかと思う。

やってみればできる。なんとかなる。そういう人間っぽさを、久しぶりに取り戻した感触だった。