K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

通知欄

どうでもいい話なんだけど、通知欄について。
スマホって上部に通知欄があって、各アプリの通知が並ぶようになっているけど、少し前まで私は並んだ通知を放置しておくのが気持ち悪くてできなかった。なんか目障りだし、どんなものか気になって仕方ない。
だから電車なんかで他の人のスマホ画面が目に入ったとき、ずらりと並んだ通知を見ると、なんとも言えない不安を覚えたものだ。


少し前まで、という言い方は非常に曖昧で、厳密にいつ頃まで持っていた感覚なのか定かでない。ただ、スマホを使い初めてから随分と長い間、自分の中に存在した感覚であるのは確かだ。

原因の一つとしては、私の交遊関係の少なさやネット上における積極性の欠如などから、頻繁に通知が届くということがほとんどない点が考えられる。通知とは日常的に発生するものではなく、ちょっと珍しい出来事なのだ。
だから、それを見ずに放置しておくのは気持ちが悪い。消化してしまわないと気になる。

一方で普通の人は、おそらく数分から数時間の間に複数のアプリから通知が出ているのだろう。別に珍しくもなんともないそれらに対して特別な感情など存在しないし、緊急の連絡でもなければしばらく置いておいたって問題にならない。
通知をそのままにしておくことに慣れているから、特に意識しなければいつの間にか大量に通知が並んでしまう、なんてことになるのではないか。
実際のところ、通知欄程度でこんなクソ面倒臭いことを考える人なんて、ほとんどいないのだと思う。


そういう通知に対する意識について、最近ちょっとした変化があったようで、私のスマホにおいても複数の通知が長時間並んだままになっていることが増えた。
なぜだろうか。
理由を考えてもはっきりとした答えは出ないのだが、たぶんきっと、興味を失いつつあるのだと思った。外界からの通信というものに。

そもそもLINEみたいな個人と直接のやり取りを含む通知は滅多に来ないし、主なものはメールマガジンだとかニュースだとか天気だとか、あるいはゲームの通知。別に急いで見る必要がないものばかりだ。
以前はそれらもきちんと確認していたはずなのだけど、ここのところ、どうでもよくなってしまっている。中身を見ることもなく、並んだ通知を一括で消すばかり。
通知が並んでいることに慣れてしまうと、実際問題あまり目障りではなくなったのが大きい気がする。表示部分のサイズが変わるわけでもないし、内容的に放置していても問題ないのだから、わざわざ反応する必要もないだろうと意識が切り替わってしまった。

……ああ、書いていて、なんだが悲しくなってきたな。