K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

アニメ感想(2020夏)

まとめて書こうとすると頗る疲れることがわかったので、次回からは最終回を見終わったタイミングで一つひとつ書いていくことにしよう。
今月に入ってから過去の名作の消化もやっているせいか、このところ高校生の時と変わらないくらいアニメを見まくっている気がする。

 

今期の全般的な感想としては、飛び抜けた名作はなかったかなぁという感じだけれど、平均点は高かった印象がある。途中で切ったものがほとんどなかったため、心象としては悪くなかった。
厳密には夏アニメではない作品もあるけれど、感想は完結したタイミングでしか書けないし書きたくないため、今回の記事に含めることにする。逆にリゼロは分割2クールなので対象外。

 

とある科学の超電磁砲T

とにかく作画と話の安定感が素晴らしく、全体を通して非常に満足感があった。なんというか、アニメに求めている気軽な面白さというものを体現しているとでも言えばいいだろうか。
3期はアニオリ展開にならず原作の通りに進んだこともあって、2期よりも好印象。キャラクターも魅力的だし、特に15話と終盤の数話は素晴らしいものだった。後半のEDは今年の最エモ曲に認定したい。
それにしても禁書と同様に3期までやって、ますます差が開いてしまったように思う。4期があるかわからないけれど、続編が作られるとしたらレールガンのほうが嬉しいな。

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

2期から5年も空いていたということもあって、1話から中盤までは何これこいつら何やってんの状態だったし、終始とても重苦しい雰囲気で進行するものだから、私はいったい何を求めてこのアニメを見ているんだろうと、よくわからなくなってしまった。抽象的な会話は、文脈がわからなければ意味がないということを教えてくれた。2期を復習しておけばよかったかな。
しかしまぁ、最終話ですよ。最終話。何これかわいい。底抜けにかわいい。青天井にかわいい。これまでのはなんだったのってくらい面白いというか、最初からこれが見たかったんだよって感じ。とても楽しそうで、めっちゃ青春してるじゃないですか羨ましい。
これほど完成度の高い最終話なんてあるのかと、すっかり感動してしまった。

 

デカダンス

世界が現実ではなく作られたものである、というのはありがちな設定ではあるけれど、それを序盤から視聴者に見せていき、外側からの視点が多く描かれる作品は珍しく思えた。
その点、秘密が明かされることによる視聴者を含めた衝撃というのはそれほど大きくなかったものの、先の気になる展開が続いて、作品に対する熱量を最後まで維持して見続けることができたので、満足度は高め。
こういう作品がもっと増えればいいなぁと思う。


ソードアート・オンライン アリシゼーション

全4クールの長い長いシリーズが完結。
正直な話をすると、惰性で見ていたことは否めない。アドミニストレータのところまでは楽しめたのだけれど、後半のWar of Underworld編はどうにも無理やりな展開というか、あまり面白いとは思えない話が多かった。ピンチになるとユージオが出てきて解決、というワンパターンも、ちょっとどうなのかなと。原作を読んでいないので細かな差異はわからないけれど、作者のTwitter解説とかその他の感想を見た感じ、アニメオリジナルの要素も結構あったのかな。
作画は高レベルで安定していたから、それほど不満が膨らまずに最後まで見られた気がする。本当に映像面は素晴らしかったので、スタッフには感謝。

 

Lapis Re:LiGHTs

素晴らしい腋アニメだった。
作画がきれいで、1話の時点でかなり引き込まれたのだけれど、特に中盤のストーリーが非常に優れていたと思う。数の多いキャラクターの扱い方や伏線の回収は見事だった。最近、アニメのキャラクターの名前を把握できないことが悩みだったのだけれど、ラピライに関しては19人全員を覚えることができた。
50話くらいやってくれてもいいと思えるくらい好きになってしまったので、アニメの世界がこれで終わってしまうのはとても寂しい。今後はゲーム展開などがあるようだけれど、どうやら違う世界線を舞台にしているらしいから、どうなるのか若干の心配がある。
前に別の記事で触れたけれど、OP・EDともに映像を含めてお気に入り。

 

彼女、お借りします

かわいい。かわいいんだけど……ね。端的に感想を述べるなら、十中八九こんな感じになると思う。
私は原作未読なのだけれど、読んでいる知人の話によると、どうやらアニメになるとキツいということらしい。妙にリアリティがありつつも、そうはならんやろ的な展開だったり主人公の言動だったりに、ちょっぴりイライラした。重ねて言うけれど、作画は最高だった。かわいい。
不思議なことに、2期の告知を見た際に浮かんできたのは、まぁそうだろうなという感想と、内心では喜んでいる自分の姿だった。案外、不満を溜めつつも好きなアニメだったのかもしれない。


魔王学院の不適合者

主人公が最強作品の系譜。正直、ちょっと舐めていた。普通に面白かった。
特に驚くような展開とかはあまりなくて、全部台本通りみたいに感じたのだけれど、その安定感というか安心感のようなものが、却ってよかったのかもしれない。翌週にニコニコのコメント付きで見直すくらいには気に入っていた。
転生したエミリア先生がもっと見たかったので、2期を所望する。


食戟のソーマ 豪ノ皿

2015年から5年かけて全7クールで完結。ここまでしっかりとアニメ化されるのは非常に珍しく思うし、アニメスタッフお疲れ様でした、というのが素直な感想。
作画は高水準で、料理やキャラクター、特殊能力などの表現も面白くはあったけれど、豪ノ皿自体、蛇足感があったなぁというところ。面白くないわけではないんだけれど、中盤の爆速で進む展開とかを見ていると、なんだかなぁという気分に。
原作は途中までしか読めていなかったので、最後までアニメでやってくれたのは、とてもありがたいことだった。
それにしてもキャストが豪華で、しかも毎回相当な人数だったけれど、収録どうやっていたのだろうか。


ド級編隊エグゼロス

貴重なエロ枠。
まぁこういうアニメは、ちょっとバカバカしい展開をスナック感覚で楽しむものだと思っているから、あまり真面目に評価しても仕方ないところはあるのだけれど、とにかく謎の光と暗闇と、そして水蒸気ばかりなのが残念だった。この程度、規制を入れる必要があるのだろうかと思ってしまうのは、私の感覚が麻痺しているからなのだろうか。ところどころ作画が不安定だったこともあって、少し残念感が否めない。
実は原作を全部買っているが、まだ読んでいない。規制で見えなかった部分は、原作で補完するとしよう。

 

2020夏アニメ・ベストエピソード

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』12話

上にも書いたように、終わりよければすべてよし、みたいな。
単体の話としては近年稀に見る、ほぼ完璧な出来だったと思う。びっくりするほど面白くて、感動以外の要素でこれほど満足感が得られたのは本当に久しぶりだった。