K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

ふるさと納税

今年は環境が変わったり収入源が変わったり、個人的には変化の多い年だった。
そのため来年の三月には初めての確定申告が必要になるわけで……せっかくの機会だし、ふるさと納税でもやってみようかと思ったのが今日の夕方頃になる。
さっそく上限額を計算してみて、返礼品を選ぶ作業に入ってみたが、思っていたより時間がかかってしまった。

 

まず控除上限額の計算なのだけれど、いくつかのサイトにある簡易シミュレーションの対象になっているのは所得が全額給与であったり、あるいは事業所得であったりと、指定できる条件がだいぶ大雑把だった。
私の場合は、今年に関して言えばもちろん給与所得は含まれるけれど、それ以外にも計算に含めなければならない要素がいくつか存在しているため、単に給与所得額だけを入力して算出した数字では、いまいち実態と合わない結果になってしまう。
そして上限がわからなければ、大きく損をしてしまう可能性もあるから迂闊に選ぶこともできず、さてどうしたものかと小一時間悩んでいた。
幸い、細かく数字を入力して詳細に結果を出してくれるサイトが見つかったので、それを参考にしておおよその上限額を把握することができた。
まぁ鵜呑みにしすぎるのもよくないので、実際に使った額は上限ギリギリではなく若干少なめではあるが。

てっきり住民税や所得税の分は丸々使えるものだと勘違いしていたので、シミュレーション結果の額が低すぎるのではないかと疑問だったのだけれど、実際には違ったようで勉強になった。
いやはや、税金の計算は本当に複雑で、計算過程を見てもわけがわからない。税理士という存在の重要性がよく理解できた。
私の場合はそれほど高額でもないので、普通の人に比べて多少は計算が面倒だとしても、来年は自力でどうにかしてみたいと考えているけれど……まぁ税金に悩むということはそれだけ稼いだという証でもあるから、将来的には税理士に依頼できるくらいの収入になったら面白いだろうなぁと思わないこともない。

 

ふるさと納税の返礼品として何を貰うか。これがまた、私には簡単に決められない課題だった。人気上位にあるのはほとんどが食べ物なのだけれど、私は食に関心がなさすぎて特に惹かれるものがない。
できれば長期保存できたほうがよいと思い冷凍食品を見てみるものの、アイスやケーキなんかは手元にあっても消費に困るくらいだし、普通の人なら欲しがりそうなスイーツ系にも興味がない。
生ものは腐らせてしまう可能性があるし、食事券などは使う機会がないだろう。
端的に言って、あまり欲しい品がないというのが本音だった。自己負担2,000円分で何を選択すればよいのか、非常に悩ましい。

まぁしかし、わざわざ特別なものを選ぶ必要はないのだ。日常的に消費しているもの、消費する可能性のあるものだって、いくつも並んでいる。
スーパーに何度か行く手間を省けると考えたら、自然と選ぶべき品が見えてくる気がした。
結果、いくつかの冷凍肉類、レトルト食品、飲料などに落ち着いた。私にもっと、飲食について関心があればよかったのに。
元の価格を考えれば、全体で1~2万円分くらいは得をしたと言えるかもしれないけれど、主観的には得をした感がない。むしろ損をしているのでは、という疑惑すらある。

とりあえず確定申告の時期を待って、厳密に計算を行って結果が出るまでは、お金に関する実感が湧いてくることはないのだろうと思う。
数か月前の想定よりも貯金が減るペースが速い気がしているので、来年は何かしらの形で安心できる要素が欲しいところだ。

 

そういえば、選んだ返礼品の市区町村について、偶然にも馴染みのある場所ばかりだった。一度は訪れたことがある。どこかで聞いたことがある。
使い道については、それぞれの政策について詳しく知らないため自由にしてくれという感じだが、特定の町に思い入れのある人はしっかりと指定しているのだろう。というか、そのほうが健全だし正しいとも思う。
町のことをまったく知らないのに返礼品目当てで、というのは悪いことではないけれど、心の持ち方という意味でどうにも違和感が残る。

結局、町は金が入ればいい、納税者は実質無料で品物が手に入ればいい、というのが真理なのだろうけれど。