K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

クソゲー引退したい

某ゲームがランク戦の期間に入っていたので、やれやれという感じで大してモチベーションのないままプレイしていたのだけれど、最終日になってもやる気は上がらず、とうとう目標のランクに届かないまま終わってしまった。
数年前であれば目標未達という事実に大きな悔しさを覚えていたはずなのに、今はなんとも思わない。ただ、やっぱりクソゲーだったなぁという感想が残っただけだ。

 

ゲームの技術やシステムは新しいものが次々と出てくるから、古いゲームが廃れていくのは仕方のないことだ。
定期的にアップデートは行われるが、根本的な仕組みは変えようがないから、基本的な部分に飽きられてしまったらアクティブプレイヤーが減るのは必定……そしてその状況に合わせて改変が施されるから、かつて楽しかった環境というものは決して戻らない可能性が少なくない。

対戦ゲームというのは、つくづく心を汚くするものだと思った。上手くいけばいいが、そうでない場合は異常なストレスを感じる。自分のミスだけでなく、味方の動きや、システム的に必ず発生する乱数にさえ濁った感情をぶつけることになる。後に残るのは後悔であることが圧倒的に多い。
最近はストレスのすくないゲームを楽しむ時間が長かったせいか、久々に遊んだそれえ、耐えがたい苦痛となって私の精神を蝕んだ。

ランク戦というものは何度もプレイして成果を出していき、少しずつ階段を上っていくものだ。何回やればいいのか。どれだけ時間をかければいいのか。もはや楽しさよりも義務感が先行してプレイしていた私は、とっくに引退すべき時期を過ぎていたのかもしれない。
途中からは、もしかしたら終わらせられるかもしれないという僅かな可能性を頼りに、生活に支障を来さない程度にプレイ時間を減らすことにした。

ふと、どれくらいまで進めれば最終報酬に手が届くのかを計算してみた。報酬が与えられる仕組みは、今回限りの結果に基づくのではなく、過去に実施されたランク戦と総合して計算されるものだったからだ。
昨年までは頑張っていたから、いいところまで行っていた記憶がある。ひょっとすると、今回は無理をしなくてもいいのではないか。
調べてみたら、予想通りだった。そもそも初めからランク戦なんてやる必要がなかったのだ。愕然としたけれど、同時に安心もした。そうか、もう無駄なことに時間と労力を割く必要はないんだ、と。

 

過去のプレイ歴を鑑みるなら、もう随分と長いこと触れていなかった某ゲームだけれど、私はどこかでやめる理由を探していたのだと思う。
曲がりなりにも、五年以上も楽しませてもらったゲームだ。気づいたら引退していた、なんてことになるのは、もったいないのではないか。そういう想いがどこかにあったような気がする。
まぁ最後の最後に「クソゲー」呼ばわりして去っていくのも、我ながらどうかと思うが、けれど間違いなく以前のように楽しむことはできなくなっているので、今の私にとってはクソ以外の何物でもないのだ。
一応、今後もログインすることはあるかもしれないけれど、昨年までのように何時間も熱中するということはない。

ちなみに先月末から、いくつかのソシャゲにもログインしなくなっている。
ゲームという存在に対する心の整理を行っている最中と考えれば、一つを引退するくらい大したことないようにも思う。