K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

待つ力

また一日二食生活になってしまっているなぁ……とか、二食合わせても1,000kcalに届いていないかもしれないなぁ……とか、食への優先度が低い私は一度リズムが崩れるとどんどん栄養失調気味になっていくから困ったもので、思い返すと反省点が多い今日この頃。
今月の半ばから来月以降にかけては、いよいよこれまでとは違った生活スタイルや日々の意識の在り方が求められるようになる予定なので、そろそろ甘えたことは言っていられない。

 

新しいことを始めるにあたっては、当然ながら新しいことを覚えていく必要性が出てくる。直近ではイラストに関して、未知の領域の学習という方向に舵を切った私だが、それとは別に確実な成果を上げなければならない作業が今後は待ち受けているため、油断しているとすぐに余裕がなくなってしまう。
会社でせっせと有能ぶっていた時の立ち振る舞いを、少しは思い出したほうが役に立つだろうか。

新規に覚えなければならないのは、Webサイトについてのアレコレだ。具体的なことはここでは書けないが、それほど高度なものではないし、広義的にはこのブログでやっていることと大差ないからまったく未知というわけではない。しかし、趣味習慣である日記と、いずれは金銭が関わってくる作業とでは緊張感がまるで違う。一行一文字に対する自らの意識を明確に変えていかなければ、きっと成立しないはずだ。
まぁごちゃごちゃと心境を語ったところで、やることに変わりはないのだから、取り組む際の心構えや感覚がまったく異なる点については慣れていくしかないし、受け入れて武器にするくらいの気持ちのほうがいいのだろう。

これは人前に立ってプレゼンをするのと、似たようなものかもしれない。練習ではそれなりに上手くいくし、何も見ずに喋れるようになった。ペース配分も完璧だ。もう怖いものはない。それくらいの自信を持てるようになってもなお、本番となると手足は震えるし言葉はたどたどしく、ついには頭が真っ白になって事前のシミュレーションは無に帰す……なんてことがある。
幸いにも、私が求められることになるのはリアルタイムでのパフォーマンスではなく、時間をかけてもいいから依頼者のイメージに合った好ましいものを作り上げること。昔から職人気質と評されることがしばしばあったけれど、いよいよその本領発揮を見せる機会に恵まれたのかもしれない。

 

モチベーションは比較的高い。環境も徐々に好転してきているし、もう既に大きな流れに乗ることができているから、たとえば急病に罹るとか事故に遭うとか予想外のアクシデントに見舞われない限りは、止まることはない。

現時点での課題は、ただ一点のみ。まだ頭脳が正常に回転を始めていないのだ。空焚きのような状態で、肉体と精神の調和が不完全とでも言えばいいだろうか。物覚えが悪かったり、集中力が続かなかったり、思った通りに目の前の物事が進まない。
学生時代の長期休暇や、あるいは労働によって疲労が重なっていた頃には珍しくなかった現象で、十分な休養を取ってやる気さえ取り戻せば、次第に元に戻っていくのが既定の流れだった。

今日の私に当てはまるのは、どちらも微妙に不足しているか、もしくは過剰に休みすぎてしまっているかのどちらかだ。しばらく使っていなかったら起動するまでに時間を要するし、長く眠っていたら起き上がるまでに時間がかかる。それは物でも人でも変わらない。私はようやく布団から身体を出した段階で、まだ足を地面につけていないのかもしれない。顔も洗っていないのかもしれない。
形式的なところだけこれ以上ないくらいに揃えて、一方で中身は寝ぼけまなこで現実を正視できていない。そんな感じだろうか。

一月から書いてきていることだが、あと少しなのだ。あと少しで永い眠りから目覚めて、溜めてきたエネルギーが爆発する。それまでは、ひたすらに待つのみ。
やはり私の行動はマイペースを極めていて、想定していたよりも動き出すのがずっと遅いし、果てしないもどかしさに鬱憤も溜まる。本来はストレスなんてほとんどないはずなのに、勝手に自滅してしまいそうなくらいに、それは徐々に心を蝕んでいく。
変色して腐りきってしまうのが先か、すべてを解き放って次のステージに飛び立つのが先か。本人にも未来はわからないけれど、一つだけ言えることがあるとすれば、たとえスローペースであったとしても着実に、確実に、私は変わりつつあるということだ。