K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

有名人の結婚

今日は別の内容で書くつもりだったのだけれど、TwitterのTLが特定の話題一色になっているのを見て、たまには乗っかってみるのも悪くないかと思った次第で……まぁ個人的には関心の薄い事柄だし、原動力となる感情的なエネルギーが不足している感は否めないから、ちょっと普段よりは短めになりそうな気がする。
むしろ、まったく衝撃を受けていない私ってなんなのだろう、という視点から書いたほうが倍は書けそうだ。

 

星野源新垣結衣
芸能人に興味がなく、普段この手のニュースが流れてきても「誰?」となりやすい私でさえ、よく知っている名前なのだから、ドラマなどで馴染み深い多くの一般人にとっては、かなり強烈な語り種となるのかもしれない。
見たところ、当然のことながら「おめでとう」という声が基本となってはいるけれど、Twitter上では例によって多くの面白発言が展開されていて、退屈しない。
中には冗談なのか本気なのかわからないツイートもいくつかあって、やや心配にはなるが。

似たような現象は、最近あまり目にしないものの、以前は声優の結婚においても頻繁に見受けられた。
その一報に、頭を抱えるやつ。ヤケ酒するやつ。その他、様々な過剰とも言えるリアクション。
ただのパフォーマンスでやっているのならいいのだが、心からショックを受けていそうな素振りが、私にとってはまるで別の生き物を見ているようで興味深いのだ。

なぜ自分とは決して接点のない人生を歩んでいる赤の他人の行動に、一喜一憂してしまうのか。彼らを突き動かす力は、いったいどんな感情から生まれているのか。
事象そのものに対して心が揺らぎ、驚いたり応援したくなったり、単なる感想レベルの想いを語るくらいなら私も日常的にやっていることなので不思議でもなんでもないのだが……ひょっとして彼らは、何かのミラクルがあれば自分と結婚できる可能性がある、などと思っていたのだろうか。
あるいは憧れであったはずの特別な存在が、非常に現実的なありふれた形にステータスを世俗化させてしまうことへの、独善的な嫌悪感なのか。


そもそも恋愛というものの本質を一生理解できる気がしないので、そういった感情を身近に感じることは難しく、おそらく私には今後も縁のない話ではある。
ただ、ここまで典型的に表れる現象であることを考えると、きっと本来は人間というものに備わっている基本的な性質や傾向なのだろうし、表面的にでも共感できたらなぁと思わないでもない。

まぁまずはその前に、人並みの人付き合いというものを取り戻すところから始めなければならないのかもしれないが。
ふとした瞬間に孤独を覚える私なのだった。