K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

極上の余韻

一昨日の日記で書いた映画鑑賞ムーブを無事に達成したので、まずは自分お疲れ様といったところ。
やはり一日に三本はかなりの体力を持っていかれる……途中で眠くならないように今日は起床時間を遅らせたこともあって、映画を観る以外の行動をほとんどしていない。非常に密度と満足度の高い日だったように思う。

 

さっそく感想を、と書いていきたい気持ちはあるのだけれど、三作品ともなるとそれなりの分量になってしまうし、先ほど三つ目を終えたばかりということで物理的に書く時間が足りない。
がっつりとした感想は明日に回すことにして、今日は現在の素直な気持ちと身体の状態について、それほど頭を使わずに軽く書いていくことにする。

劇場で映画を観終えた時によく陥る状態なのだが、それまで映像世界に没入していた反動なのか、しばらく現実世界の輪郭がぼやけるという現象がある。
暗闇から明るい世界へと戻ってきたことによる、単なる明順応という可能性は否定できないけれど、それにしてもフワフワとした気持ちが拭えないのは、映画自体の力が引き起こした余韻の影響と考えても差し支えないだろう。
私は、この時間が大好きだ。エンドロールが流れた後の、この瞬間にしか味わえない、とても尊いもので、作品の本質と自らの心を向き合わせながら思考の海に潜る、絶好のタイミングであるとも言える。

本来なら、この機を狙って感想を一気に書いてしまうべきなのだが、今日は連続で三作品という流れだったので、なかなか一つの映画に思考を割く余裕がなく……それぞれ一時間程度の間隔はあったものの、どちらかと言えば次の作品に向けて心をクールダウンさせるために、心身を落ち着かせる使い方をしていた。
おかげで、すべてが終わり、すっかりと日が暮れた夜になって、さてどうしたものか、何から書くべきかと放心しながら帰宅する羽目に……まぁ今年に入って最も多くの情報を浴びた日と言ってもいいくらいなので、仕方ないところはあるのだが。
今日は興奮して、なかなか寝付けないかもしれない。

そんなこんなで、今は頭の中を複雑な感情が泳いでいる感じなので上手く言葉にならず、やはり一度眠って脳内環境をリセットするべきなのだろう。この記事も、正直あまり整理して書けているとは言いがたい。
頭だけでなく身体もしっかりと疲れていて、長時間ずっと椅子に座っていたのだから当然の話で、腰は痛いし首も痛い。
いくら市松模様の座席で快適だったとはいえ、もともと体力の少ない私が昼から夜まで集中力を維持できたのは、それぞれの映画が魅力的であったからに他ならないし、その間は圧倒的な没入感によって身体の負担がほとんど無視されるから、最終的に余韻から解き放たれた末に重く疲労がのしかかってくるのも、予定調和的な災難でもある。

 

ああ、疲れた。
しかし幸せだ。私の感性はしっかりと機能していたし、その調整もいい具合に済んだことと思う。
詳しくは明日ちゃんと書くけれど、創作意欲を掻き立てられる大きなエネルギーを与えてもらったので、疲れた身体ではあるけれど、うずうずしてきた。

今日は動きは完全に気まぐれの勢いで決めたことだけれど、年に何度かこういう日を恒例にしておくのも、悪くない気がする。