K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

例の数字に思うこと

外に出ないとか、人と会わないとか、そういう単なる引きこもりであるだけでなく、情報収集のためにテレビを見るということも一切ない生活を続けているので、気を抜いていると世の中の事情に疎くなりがちだ。
まぁ今どきテレビなんて大した価値はないと思っているけれど、実家にいた時は昼から夜までワイドショーやニュース番組が延々と耳に入ってきていたので、嫌でもそれなりに世間の出来事を知る機会があった。
たまに気が向いた際にニュースをチェックすると、そんなことになっているのか、と驚くことがある。

 

流石に、大谷選手のメジャーリーグでの活躍や、声優界隈の不穏当な出来事はTwitterを見ていたら無限に情報が入ってくるため、一般人と大差ない程度には知ることができているけれど、Twitterを活発に使っているボリューム層との関わりが希薄なトピックであったり、知名度が限定的な人や団体や物事のニュースであったりすると、極端に触れる機会が減少する。
ニュース番組を見ていたら自然と獲得できるであろう情報が、Twitterでは目に入らなかったり、自発的に調べなければ手に入らなかったりするのだ。

特に、このところ毎日のように更新している、あの数字については……以前に見た時と比べて格段に増加していたので、非常に驚いた。
いつの間に、こんなことになっていたのだろう。
先日、少しだけ電車に乗った日はあったけれど、基本的には人の集まる空間に足を運ばない私だ。生活環境は昨年末からほとんど変化がなく、そのためイマイチ実感を得ることができない。
どこか別の国とか、別の世界線の話なのではないかと疑いたくなるくらいには、現実味に乏しいニュースだった。

一方で、知人の呟きが並ぶTLでは既に過半数が二回目の接種を終えており、私と同年代に発生する可能性のある副反応についての情報は、他のどんなニュースよりも臨場感をもって伝わってきている。
若いほど大変という話はあるけれど、どうやらそれは真実らしい。高確率で38℃以上の熱が出るらしいから、まだ一回目すら打てていない私は戦々恐々とするしかなく、一方的にメンタルを削られるばかりだ。
外に出れば高い感染リスクに晒されて、引きこもっていてもワクチンへの恐怖感とコミュニケーション欠乏により精神が不安定になっていくわけだから、これは普通だったら頭がおかしくなっても不思議ではない。
まぁコミュニケーションに関しては、インターネットを介した人付き合いが上手くできない私にも大いに原因があるため、積極的に他者と関われる能力のある人は言われているほど苦労していないのかもしれないが。

そんな感じで、そろそろ人権が欲しいと思うわけだけれど、こればかりは待つ以外に選択肢が存在しないから、時が来るまでは引きこもり続けるしかないのだろう。

 

昨年、医療崩壊云々と叫ばれていた時期と比べても圧倒的に数が増えている現状では、各種機関は相当な試練を強いられているものと推測するが、こういう時に気をつけなければならないのは、とにかく医者や医療機関を必要とする状態に陥らないことだろう。
日常生活で怪我をしないように注意しながら行動することや、熱中症にならないよう水分補給を欠かさないこと。
要するに、健全に生きてきたこれまでと同じようにしていれば大丈夫なはずだが、いつ死にかけてもおかしくないのが人間という生き物なので……最終的には、その僅かな不運を踏まないように祈ることしかできないのかもしれない。

こうなってくると、食料品の買い出しだけで感染してしまう確率も以前より上がっている雰囲気だから、できれば回数を減らしていきたいという気持ちはある。
体力的に大きな荷物を一度に買い込むことは難しいとはいえ、たとえば重量のある冷凍食品は控えめにして、一時的にレトルト系を中心にするとか、主食の大半をパスタにしてしまうとか、食に興味のない私だからこそ可能な工夫がありそうな気もする。