K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

夏の終わりも近づいて

いくら怠け癖の抜けない私でも二日連続で同じ失敗はしない……ということで、昨日の夕方に受け取りそびれた某特典を手に入れることができた。
収納ケースの他にも、映像特典としてCDが入っていたのが嬉しいポイントだった。まぁ内容的には普段の生放送などでやっているような、声優がミニゲームに挑戦して得点を競うものだったので、特に感想はない。

 

配達指定時間が間近に迫る頃、インターホンが鳴った。
私としたことが、うっかりしていた。予定にない来訪者は無視すると決めているのに、配達予定時刻よりやや早いくらい、くらいのタイミングだったので、モニターに映る人物の姿を確認せずに応答してしまったのだ。
少し焦っていたことも、しっかりと確認できなかった要因かもしれない。外に出ない日の私は、怠慢ゆえに起きてから寝るまでの間に着替えることがないため、たとえ数秒であっても人前に出ていくには躊躇する。だから、そろそろ身だしなみを整えなければならないと思っていたところだった。

まずい、着替えないと。鳴った瞬間、反射的にそう思いつつも、早く出ないと昨日同様に持って帰ってしまうかもしれない。
急いで通話ボタンを押した刹那、しかし強烈な違和感に襲われた。
あれ、この人、どこかで。
明らかに荷物の配達員ではない。どちらかと言うと、過去に何度も私が応答せずに無視してきた謎の男に風貌が近かった。

結論から書くと、その相手はNHKの人間だった。あるいはNHKが契約業務を委託している業者の人間だ。
ごちゃごちゃと、よくわからない言葉を並べた後、玄関先まで出てきてくれないかと言う。きっと長ったらしい説明の末に、その場で契約を結ばせようとするに違いない。
呆れてしまった。このご時世に、なるべく対人接触を避けている私が、どうしてどこからやって来たかわからない人間と対面で話さなければならないのか。
契約自体が絶大な不利益である上に、わざわざ感染リスクを冒す理由など存在しない。
咄嗟に適当な断り文句を突きつけて、通話を切った。

一度こうやって応じてしまったから、また明日にでも再びやって来るかもしれない。
まったく困った話だが、もうミスはしない。顔は覚えた。絶対に出てやるものか。
まぁ今回のように、たまたま偶然、予定していたタイミングと被らない限りは居留守が常なので、本当に運が悪かった。
そもそも昨日、ちゃんと起きて予定通りに荷物を受け取れていれば今日のアクシデントは発生しなかったのだから、半分は自分が悪いのだが。

 

ずっと家にいて、視界に入る景色が変わらないから意識していなかったけれど、いつの間にか八月も下旬の半ばを過ぎようとしている。
世間は大変な状況みたいだが、それも今の私にはあまり関係ない……わけではなく、よく考えてみると間接的に迷惑を被っていることを思い出した。

過去の日記で何度か書いているけれど、あの人との約束は半年前から一向に進んでいない。
ちょうど一か月ほど前のことだ。しばらく音沙汰なく放置されていたため、心配して現在の状況を尋ねてみたのだが、どうやら緊急事態宣言の影響で当初の計画がリスケだらけになり、手一杯になっているとのことだった。
私との約束はその中でも比較的優先度が低いほうであり、後回しにされまくった結果、まともに連絡すら寄越せなくなっていたのだとか。

状況の立て直しを図りたいが、それは状況次第ということで、とりあえず八月の真ん中あたりに会って話したいという流れになって、私は待つことを決めた。
さて、今は八月の下旬で、もうすぐ九月になりそうなところだが、果たして連絡はなかった。
ある意味で予想通りの展開となって、もうどうすればいいのやら困るしかないわけなのだが、これは世の中がぶっ壊れているので仕方ない側面もある。
前回のやり取りの直後に新しい宣言の発令があって、期限は来月の半ばまで、もしかすると延長するかもしれないという状況では、動くに動けないのだろう。

半分以上は想像できていたことなので、先月末の段階で私は期待していなかった。八月中に会えたらラッキーだろうというくらいに考えていたおかげで、特に焦りや心配はない。
先月の見込みでは、体制が再び整うのが八月末か九月中という話だったから、運が良ければ近いうちに連絡があるかもしれないし、さらに一か月は待たされるかもしれない。

私は私で、自らの課題と上手く向き合えていないこともあって、人生は思い通りに進まないという現実を身をもって実感しているところではあるが、それはそれとして、九月十月は有意義な秋にしていきたいという想いが強いので、そこそこ頑張っていこうと思う。