K's Graffiti

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アクエリアス杯結果

ウマ娘の対人イベント「アクエリアス杯」の決勝戦が本日2/23に行われた。
初のダート、そして運ゲー度の上がるマイルということで、本気でプラチナを取りにいくためには相変わらず妥協が許されない育成が求められる期間だったと思う。
そして今月はアニバーサリーのスケジュール的な都合により、いつもより早い開催となったのも大変だった。とにかく、時間がない。
育成も運、マッチングも運、レース展開も運……毎度のことではあるが、短期決戦の今回は特に、自らの手札を上手く活用して可能な限り勝ちを手繰り寄せるためのプレイングが必要だった。

 

まずは画像にて、結果から。

結果①結果②

これでプラチナ称号は九つ目になった。
つくづく一敗が悔やまれるが、これでも上位コンマ数パーセントだろう。

東京1600の特徴は、基本的にはキャンサー杯の時と変わらない。終盤に約34メートルのコーナーがあり、最終直線へと繋がるため、逃げは「アングリング×スキーミング」と「プランチャ☆ガナドール」を有効に使うことができて強い。
キャンサー杯ではコーナーで逃げを捲って最終直線までに2位以内に入るエルコンドルパサーが一つの答えではあったし、今大会もハマれば確勝級のレベルだったけれど、当時と比べて強力な逃げの増加という環境変化があったため、安定して勝ちたい人間にとっては選択肢に入らなかった。
差しはマイルにお馴染みの加速スキルガチャ必至なので、最大火力はあるけれど不安定というのが特徴であり、仕上がった逃げを作れる人は1体入れるかどうか、逃げが使えない人は差しを増やしてワンチャンに懸ける戦略が一般的だったように思う。脚質分布に依存するところではあるが、「レッツ・アナボリック!」ともう一つ加速スキルが出た差しは、非常に高い勝率が出ていたのではないかと思われる。

無視できないのはダートというバ場だ。
つまり、適性のあるウマ娘が絶対的に少なく、所持キャラクターが少ない人はもちろん、多くのキャラを持っている人にとっても、編成のバリエーションが限られる大会だった。
好きなキャラを使いたい人は基本的に魔改造を余儀なくされるのだが、準備期間が短いこともあって満足いく育成ができたひとは、かなり少ないのではないだろうか。
私は逃げ三銃士のスマートファルコン・水着マルゼンスキー・バレンタインブルボンを持っているから、逃げの採用には困らなかったけれど、残り一枠については予選終了後までずっと悩み続ける羽目になった。アグネスデジタル未所持であり、差しを使うなら通常オグリか秋シチー、先行を使うならクリオグリという感じで、とりあえず育成した妥協個体を予選で走らせてから決めていこうという方針を取った。

まず、逃げ1編成の場合はどうしても逃げそのものの安定感が落ちてしまうし、対面に強力なエルがいた場合に期待勝率が落ちるなど不都合が多かったことから、予選を経て逃げ2採用が確定となった。
一方で、それ以外の脚質選択は予選中に正解が見つからず……結論から言うと先行シチーを作り直すことになった。チャンミは爆発力も大事だが、経験則的に格下と当たる確率のほうが高いため、より安定感を重視すべきなのだ。
決定打となったのは、ラウンド2の後半において、差しが1勝もできなかったことだった。いてもいなくても一緒なら、もっと勝利に寄与できる方法に切り替えるべきだろう。残された時間は短かったけれど、なんとか走れる個体を完成させることができた。
さらに、強い逃げを更新するために育成を続ける最中、革命が起きた。気分転換のためサポート編成を一部変更してみたところ、見たことのない上振れが発生したのだ。流れが来ていると判断して、寝る間を惜しんでエントリー期限直前まで粘った結果……決勝に登録したのは、一度も走らせていない三人となった。


以下、アクエリアス杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:スマートファルコン

スマートファルコン①スマートファルコン②

スマートファルコン③スマートファルコン④

中盤の直線で固有を発動したまま、終盤まで先頭を取り続けて勝利できる環境キャラクターの一人。カプリコーン杯から続けての出走となる。
予選で走らせた個体も勝率は出ているし悪くないのだけれど、どうしても賢さの低さが悪さをして事故が起こりやすい点と、地固めトリガーにコンセントレーションというのが気に入らず、不満点をカバーできる後者のほうが決勝には相応しいと考えた。
マイルSではないため加速スキル直撃の差しには負けやすいが、中盤に稼げる距離も併せて考えると、それほど大きな差はないように思う。

スキルポイントが余って、うっかり無意味の中距離直線◯なんて取ってしまったばかりに、スキル欄の見栄えが悪くなったのだけが心残りだ。

 

二枠目:バレンタインミホノブルボン

バレンタインブルボン①バレンタインブルボン②

バレンタインブルボン③バレンタインブルボン④

予選ではファル子が事故った際の勝ち筋として働いてくれたが、こちらも地固めトリガーにコンセという問題を抱えていて、さらにコーナースキルなしではハナを取った相手の逃げを捲りきれないなど不足があった。
後者は中盤スキルを増やした上にマイルSなので、先頭時の期待勝率はファル子を上回る。ダート適性はBだが、練習で競らせてみたら意外と予選個体に劣らない走りをしてくれたので、信じることにした。

ちなみに、厳密には数えていないものの、「あきらめる」を含めた総育成回数は体感で過去最多だった。赤の継承確率どうにかしてくれませんかね。

 

三枠目:秋ゴールドシチー

秋ゴールドシチー①秋ゴールドシチー②

秋ゴールドシチー③秋ゴールドシチー④

予選は差し、決勝は先行で走らせた。今大会の勝ちウマ。
ラウンド1では悪くない戦績だったのだが、ラウンド2から露骨に活躍の機会が減り、役割が持てなくなってしまった。
豪脚や固有スキルがベストタイミングで出たら強いのだけれど、それを言うなら他の差しウマも同じわけで、あえて使う優位性もない。それならば、先頭争いに逃げが負けた時にリカバリーしやすい先行型のほうが好ましいのではないかと思ったら……ばっちりハマってくれた。
最終コーナーにおける怒涛の速度スキル連打により、終盤開始時に2位3位付近まで上がっていく。固有スキルが終盤接続すればなお強いが、接続しなくても前目の位置取りで終盤に入れれば、前列狙いや継承プランチャ、運だけ直線加速などを駆使して先頭との距離を詰めていき、勝利の鼓動で差すことができる。

前脚質6以上になれば差しのアナボリックが不発になりやすく、対面のエルに負けにくくもなる。安定感を目指した結果、私にとってのベスト編成がエントリー期限直前に完成した。

 

その他:クリスマスオグリキャップ

クリスマスオグリキャップ①クリスマスオグリキャップ②

見栄えが良く仕上がっているので使いたさがあり、決勝で採用するか最後まで悩んだ。
一見すると勝率も悪いというほどではなく、手持ちが限られている人が見たら欲しがるに違いない。ただ、このウマの勝ち筋というのは単体で完結してしまっているのだ。それが問題だった。
逃げ2と先行シチーというのは、システム的な意味で勝率の上昇が見込める相互作用が働くのだけれど、クリオグリはいつも一人で走っている。中盤の回復スキルが上手く発動するかどうかという一点だけ。これは、加速ガチャの差しと本質的には変わらない。
相手が弱ければ固有に頼らずとも中盤の位置取りだけで上位に入る力はあるが、決勝で出すには心許なかった。

余談だが、東京1800という条件、毎日王冠のレギュレーションであればスリーセブンで終盤接続が確定する上に、回復スキルが多いおかげでスタミナも足りているから、この個体でも相当に強い。
冬ウマは無駄になりそうだが、いずれ開催されるかもしれないGⅡ条件のチャンミに備えて、ボックスに眠らせておくことにする。

 

決勝レースは、逃げ3先行3差し3という脚質分布だった。
これは自分の逃げが先に行きやすく、相手の差しが活躍しにくい理想的な形だ。
編成は、一人が通常オグリ・通常エル・晴れ着ウララ、もう一人がファル子・通常オグリ・モンクエル、という感じで、半分はSランクだったけれどキャラ不足の厳しさを感じさせる格下だった。

レース展開は、自分の逃げ二人がスタートダッシュに成功して相手のファル子には仕事をさせない隊列を作ることに成功した。そのまま中盤はファル子1位、ブルボン2位のまま進み、最終コーナーからはシチーが上がってきて3位、終盤入口付近で2位となり、筋書き通りの展開で最終直線を迎えた。
この時点で対面の逃げ先行は何もしないことが確定し、あとは差しとの勝負になる。
ただ、脚質分布と位置取りの関係上、適切に加速スキルが出たファル子と先行シチーに届く可能性は非常に低く、頑張って3着まで上がってきた晴れ着ウララから余裕の3バ身以上の差で勝利することができた。

着順

予選勝率は80戦67勝の83.75%という結果で、数字だけで言えば唯一の敗北を喫したスコーピオ杯と同じだった。
内訳は、
ラウンド1が36勝(予選1日目16勝、予選2日目20勝)
ラウンド2が31勝(予選3日目16勝、予選4日目15勝)
なので、まったく安定感がないというわけではなかった。
ただ、やはりラウンド2で負けが重なると不安になってしまうから、ギリギリまで粘って良かったと思っている。

予選と決勝で出しているウマが異なるため参考にしかならないけれど、今回も各ウマの枠ごとの成績を出したので最後に貼っておく。

枠成績

ファル子が内枠を引きすぎなのと、ブルボンが内枠得意なのが妙な感じはするけれど、やはり全体的に見ると外目のほうが勝ちやすい印象がある。
前と横をブロックされている状態では速度スキルを発動しても無駄になってしまいがちだし、コース形態にもよるだろうけれど、今後は外枠を引けることを常に祈ることになるだろう。

 

既に次回のチャンミについて詳細が出ているけれど、新シナリオ実装やバランス調整があるから、しばらくは休止期間と捉えたい。
来月上旬くらいになれば、ある程度の情報がまとまってくるだろう。