K's Graffiti

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アクエリアス杯2023結果

ウマ娘の対人イベント「アクエリアス杯」の決勝戦が2/22に行われた。
コースは昨年と同じくフェブラリーステークスの東京ダート1600だったが、一年前と比べて加速スキルの選択肢が増えたことや、アクティブユーザー全体の知識量が上がりレベル差がつきにくくなった結果、安定して勝つことは難しい混沌とした環境が出来上がっていたように思う。
加速スキルを直撃させたり内を回ったり追い比べたり、それらが重なったりすれば、格下であっても余裕で勝つことができる。そういう意味では、今月こそ省エネ育成が向いていたのかもしれない。

 

まずは画像にて、結果から。

結果

今回は本当に自信がなかったので、無事に勝てたことに対する安堵感は普段よりも大きかった。何しろ、マッチングする相手が自分よりも圧倒的に弱いというレースは滅多になく、だいたい同格か少し弱いくらい、たまに格上にも平気で当たる上に、ウマの強さの印象がレース結果と乖離することが頻繁に起こっていたのだ。
誰にでも勝つチャンスがあるし、ほとんど勝ち確だと思っていても乱数が少し下振れただけで足を掬われる。グランドライブ最後のチャンミは、「ウマ娘2」の最終環境にして、かつてないくらいに運ゲー極まる舞台だったと言っていいだろう。

逃げはハナ争い、先行は3,4番手、差し追込は5~7番手……どの脚質にも必須と言えるポジションがあり、終盤開始地点で好位を取れていなければ勝ち負けに絡むのが非常に厳しく、さらに脚質分布によってその取りやすさが大きく変わってくることから、無理して強いウマを仕上げるよりも、運に恵まれることを祈っているほうがマシだったかもしれないくらいだ。
だからこそ、なのだろう。自分が強すぎて勝利を掴み取るのが当たり前という環境よりも、決して低くない確率で負ける可能性が常にある今回の決勝は、何かこうゾクゾクするスリルを味わうことができた。


以下、アクエリアス杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:アグネスデジタル

アグネスデジタル

昨年は未所持のため使うことができなかったけれど、いつだったかすり抜けで確保することができたので、持っているからには採用しないわけにはいかなかった。
走れるウマが少ないダートの不安定な環境でも比較的安定しやすい後方脚質で使える上に、覚醒スキルにランダム金加速、固有が不発もあるけれど終盤の直線で有効となる速度スキルということで、とりあえず入れておけば一定の活躍はしてくれるという貴重な枠だったように思う。
なお、今回の勝ちウマでもある。

スピードが伸びきっていないところは不満だったが、他のステータスは文句ないし、切れ者を引いたことでスキルの充実具合は飛び抜けている。また、絶好調ではパワーが1200を超えるため、踏み込み上手をスピード40換算で計算することができる。
効率よく加速できれば、最大速度の差なんて誤差だと感じていたから、これで負けるなら仕方ないと割り切ることはできた。

 

二枠目:ハルウララ(正月)

ハルウララ(正月)

まさかウララをチャンミで使う日が来るなんて……とは思ったが、今回に関しては誇張抜きで強かった。固有スキルがコース特効というくらいに刺さっていて、実際に連対率や複勝率はデジたんを上回る成績を残している。決勝までは勝率もトップだった。
基本的には終盤接続可能であり、4コーナーで外を回ることも多かったけれど電光石火の発動しやすさはデジたん以上、最後方からの追い上げも可能ということで、イメージとしては芝マイルのタイシンに近いものがあった。

こちらも最高速度の低さは気になるところではあったが、左回り◎で許してもらいたい。複数の白加速を散りばめてあるので、評価値以上の強みはあったと思う。
今後、はたして再び輝ける舞台はやってくるのだろうか。

 

三枠目:スマートファルコン

スマートファルコン

逃亡者が直撃する展開を除けば、なかなか後方のウマに安定して勝つことは難しい逃げだったけれど、対面のリッキーや先行エル対策には使わざるを得なかった。
桃ファル子の強みは、中盤の直線で出る固有スキルに加えて、似たようなタイミングでチャート急上昇とトップランナーが発動することから、序中盤に先頭を奪える確率が他の逃げキャラクターよりも高い点にある。
相手が弱ければそのまま先頭で終盤に突入できるし、相手が強くて捲ってきてもコーナーで膨れさせることができるため、ベストの動きを防ぐという役割も大きかった。

ステータス自体はトレーニングが下振れ気味だったので納得できる水準ではないのだが、逃げの伸び代とスキル完走率や赤継承率を考えると、これ以上の出来に仕上げるのは大変だと思って気が進まなかった。
ひょっとしたら、大逃げスズカのほうが適任だったのかもしれない。予選で何度か当たって、先頭を奪われたまま逃げ切られかけた。ただ、ダートGからAまで上げるのは去年のアクエリアス杯で試して心が折れたので、省エネするなら不向きだし結局はファル子に落ち着いた気がする。

 

その他:アグネスデジタル

アグネスデジタル

こちらはラウンド1の初日に使ったのだが、スタミナが578に届いていないという点と、切れ者に比べたら流石にスキルが見劣るという点で、以降は出番がなかった。
一見すると戦績自体は素晴らしいのだが、初日は相手が弱かったこともあり参考外と考えている。根性の高さや追込Sのおかげで、実はこちらのほうが強いという可能性もあるけれど、枠や脚質分布や道中の乱数で何もかも変わる今のウマ娘でそれを確かめる方法はない。

 

決勝レースは、逃げ3先行2差し0追込4という脚質分布だった。
わりと理想に近いマッチングで、自分が出しているどのウマも能力を発揮しやすい条件が整っていたと言える。
相手の編成は、一人が黄ファル子・タイキシャトル・追込デジ、もう一人が黄ファル子・先行オグリ・衣装イナリだった。両者とも予選では苦戦していたようで、ギリギリ通過したくらいだったかもしれない。まぁ私も他人のことをどうこう言えないのだが。

レース展開は、桃ファル子が目論見通りに先頭を取りきって、相手の黄ファル子に仕事をさせないまま中盤から終盤へと移行した。一方で後方勢は、極端に下振れることなく6~8番手付近を入れ替わりながら追走し、4コーナーを回った時点でデジタルは6番手の内側という最強ポジション、ウララは8番手ながら固有で接続はできる状態だった。
ファル子は逃亡者が少しだけ早めに出たものの、効果が残る状態でアンスキプランチャを重ねられたので悪くないリードを取れたが、自分のデジタルが電光アナボ上昇轟一気と立て続けに加速スキルを繰り出したため、バケモンみたいな加速力で上がっていき間もなく突き抜け、ウララはほぼ最速で垂れウマ前列と轟一気を発動したものの電光石火は不発となり、前には届かなかった。
結果、デジタルの完勝に2 1/2バ身差でファル子が2着、さらに3/4バ身差でウララが3着と、久々に123決着で終えることができた。4着には1 1/2バ身差だった。

着順

 

予選勝率は80戦59勝の73.75%という結果で、初回の何もわからず挑んだタウラス杯の70%を除けば歴代最悪の結果となった。予選での獲得ジュエルが減ってしまい、少し気分が悪い。
内訳は、
ラウンド1が36勝(予選1日目19勝、予選2日目17勝)
ラウンド2が23勝(予選3日目11勝、予選4日目12勝)
となっていて、明らかにラウンド1とラウンド2でマッチング相手の質が変化していた。知識のない弱い人はラウンド1で淘汰され、ラウンド2では必要最低限の水準は満たしている人ばかりになっていたせいで、過去にないレベルで負けを味わうことができたのだ。
Twitterや複数の配信などを見た感じでは、とりわけ私の運が悪かったような気がしなくもないし、不運な事故さえなければ3~4勝は増えていたように思う。ただそれでも、対策不能なケアできない負け筋は常にあったから、いよいよチャンミ上位層を名乗るのは難しくなってきた気がする。私はモブトレーナーになってしまった。

そういえば、私はグランドライブ環境においても最後までレンタル本育成の方針を守り続けることができた。究極体を完成させるなら、自前の因子を使って何度もやり直さなければならない。それはそうなのだが、チャンミで勝つだけならそこまで必要ではないというのも事実としてあって、だから私はスピード1600や評価値UFなどの見映えには、あまりこだわらなかった。
ライトハロー1凸、スピタキオン無凸、スピマルゼン無凸、ルビー未所持、賢さオグリ未所持など、理想的なサポート編成で育成できないというものあるけれど、結局この半年間でUF以上に到達したのは、たった2回だけだった。
それでも、プラチナは5/6取れている。

 

今回も参考までに、枠ごとの成績を出したので貼っておく。

枠成績

デジタルが内枠を引きすぎていて参考になるか不明だが、全体的に見てみるとチャンミには珍しく枠の有利不利はなかった印象を受ける。
強いて言うなら、逃げが内枠から被されると好走しづらいというくらいだろうか。
枠の差がない分だけ、調子差のほうが顕著に目立っていたようにも思う。

 

さて、昨日は「ぱかライブ」で大きな発表があり、明日には2周年を控えているため、ウマ娘は今、リリース直後に次ぐくらいの大きな盛り上がりの気配を見せている。
まずは新シナリオと新システムおよびバランス調整の結果どうなるかといったところに興味が向くが、既に来月のチャンミ条件についても発表されているので、どういう環境になるのか楽しみになっている。
中山2000、つまり皐月賞のチャンミは昨年のアリエス杯で開催されたものだが、当時は逃げ2クリオグリが結論パという面白味のない状況だった。それがどう変化するのか、他のキャラクターたちに焦点が当たるのか、まったく予想できないため現時点では因子周回にも手が伸びない。

新シナリオの環境初期こそ知識差が出て勝ちやすくなるため、来月は落としたくないという気持ちはあるけれど……さてはて、そんな時間があるのかという問題に直面することになりそうだ。
モチベーションは戻りつつあるが、それがチャンミに向けられているかというと微妙なところなので、結局は省エネスタイルで続けることになる気がしている。