K's Graffiti

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高松宮記念2022回顧

今年最初の芝GⅠは、多くの予想に反する大荒れにて決着した。当然、的中させることは叶わず、もう少し荒れ狙いの買い目にしておけば良かったと悔いはしたものの、いずれにせよ3連系主体で17番人気を入れるのは無理だったと思い直す。
もともと好きな馬で注目していた、とかでなければ、総流し以外で取れるレースではなかった。

 

レース展開は有力馬のレシステンシアが逃げて、重馬場にもかかわらずハイペースを作ったことで先行が崩れる形となった。
基本的には先行から中団で脚を溜めて直線で抜け出すタイプだから、馬場の影響もあってキツかったのだろう。
軸として手堅いはずの馬が掲示板にも入らない結果には驚いたけれど、個人的にはオッズ狙いで飛んでも大丈夫な形で買っていたから、そこは問題なかった。

逆に2着のロータスランドは高く評価していた分、しっかり結果を残してくれた点は嬉しく思った。距離も悪くなく馬場適性があり、軸にするべきなのはこの馬だったかと反省する。ロータスランドから馬連で流すパターンなら、当てることができただろうに。
今後どういう路線で使うのかわからないけれど、注目していきたい。

1着になったナランフレグは、内枠を上手く活かして最短経路で見事な内差し……完全にハマった競馬だった。
この馬も一応チェックしていたのだが、差し追込はどうしても展開次第なところがあるから本命視はしづらいと思い、最終的には買い目を絞る過程で紐からも外してしまったのだ。3連系の悪いところで、やはり手軽に的中を狙うなら馬連なのだろうか。
末脚は素晴らしいものを持っているから、若干の荒れを期待するなら普通に買えたと思うし、抑えておくべきだった。
ただ、むしろこれで正解だった話もある。点数を増やしてナランフレグを馬券に入れていたとしても、今回は当たらなかった可能性が高い。最初から上位人気馬を全切りするくらいの勢いでなければ、私のお遊び資金で的中させるのは至難の業だった。

3着のキルロードは……正直、理由を付けて買うことのできる馬ではなかった。
この馬場でハイペースで先行して、3着に残ったのが意外というか、そんなに強いとは思わなかったのだ。確かに道悪実績はあるしオープンで勝ってもいるけれど、相手関係を考えると普通は買えない。
私の考え方で3連複を当てるには、昨年秋の凱旋門のように2頭軸で総流しパターンしか可能性がなかった。
本当に競馬は難しい。

届かなかった大外の2頭については、仕方ない、といったところだろう。
中京巧者の福永先生であっても、大外から出負けしてしまっては厳しい。本命のグレナディアガーズは先行できなかった時点で終わったと思ったし、ワンチャン狙いで勝ち馬の後ろからイン突きするしかないように見えた。
道悪で大外を回った影響か伸びきれず、比較的後方に有利な展開だったのに12着というのは残念の一言に尽きる。

メイケイエールは、パトロールビデオを見た限り上手く折り合いがついていたようだし、中団外目から進めて最後はレシステンシアを差しているので、やはり強いと思った。
今回は枠のせいで位置取りの不利があったから掲示板までだけれど、気性問題が解消して好位を取れる競馬ができるようになったのなら、今後も馬券候補として考えたい。

高松宮記念2022_3連複

ちなみに、買うと言っていたサリオスは買わなかった。
応援はしていたけれど、初の短距離で1枠1番はどう考えても勝ち筋が見えなかったのだ。次走は安田記念か知らないけれど、できればもっと長い距離で見たい。

しかしまぁ、勝った丸田騎手の涙を見て、もらい泣きしてしまいそうになった。
強い馬と上手い騎手が勝つレースも面白いが、たまには悲願達成というのもドラマチックを感じられるし、これも競馬の醍醐味の一つなのだろう。

来週はいよいよ現役最強馬エフフォーリアの始動戦ということで、春競馬の中では楽しみの度合いが上位に入るレースとなる。
もちろん実力に疑いはないけれど、初輸送や早熟疑惑など不安要素もあり、心から応援すべきなのか荒れ狙いに転じるのか、まだ悩み中だが……そろそろ安くてもいいから当てていきたいところだ。