K's Graffiti

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ピスケス杯結果

ウマ娘の対人イベント「ピスケス杯」の決勝戦が昨日3/27に行われた。
条件は昨年の天皇賞(春)と同じ阪神3200だが、雨の不良バ場で必要スタミナはシビアに考えなければならず、新シナリオの登場でステータスが盛りやすくなったとはいえ、育成難易度は決して低いものではなかったように思う。
いつもは運ゲー要素に怯えることが多いが、まだ新しい育成に慣れていない人が多いせいか、それとも年明けからアニバーサリーのキャンペーンで始めた新規が多い影響か、ユーザー間の格差がウマ娘史上最大だったことも大きな特徴の一つと言えるだろう。
いかに正しい知識を以て、効果的な育成ができるかがカギだったように感じた。

 

まずは画像にて、結果から。

これでプラチナ称号の数は十になった。
決勝前の緊張感は相変わらずだけれど、もし無敗だったとしたら、どれだけ大きなプレッシャーになるのだろう。十一冠達成者をTwitterで見ていると、もう決して味わえない領域に少し嫉妬してしまう。

今回のチャンミで最大のポイントは、賢さのステータスが何よりも大事ということだった。手持ち次第なところがあるので実際に育成可能かどうかはさておき、賢さ600・800・1000・1200を並べて走らせてみると、600が勝つことはほとんどなく、運が良ければ800に勝ち目が生まれるけれど、大半は1000以上に仕上げたウマが勝つ傾向にあった。1200まで上げたところで乱数の出目が悪ければ負けるものの、予選を含めて多く走らせていくと安定感に大きな差が出たように思う。

過去に3200mのレースはジェミニ杯があったけれど、当時はまだユーザーのレースシステムへの理解が不十分だったことに加えて、URAシナリオしかなく現実的な意味で賢さまで手が回らなかった。
賢さが上げられないということはスキル発動率が不安定になるわけで、必然的に安定して勝つためには金回復スキルの数を増やすしかなく……あれはほとんどスタミナが足りるかどうかだけで戦っていたと言っても過言ではないだろう。最近では常識となった、中盤速度スキルと終盤加速スキルを重視する考えは、あの頃は難しかったのだ。

賢さが上げられるようになって変わった点は、スキル発動率以外にいくつか存在する。
道中の目標速度を上げるペースアップモードに入るかどうかの乱数が賢さ依存であり、また下り坂判定の恩恵の受けやすさも賢さ次第になる。
特に今回の最大の要点は、下り坂判定で優位を作ることだったように思う。
阪神レース場は少し前のアップデートで下り坂が追加されたのだが、阪神3200のコースでは以下の地点が下り坂に該当する。

870m~1270m(400m)
2400m~2995m(595m)

つまり、995m/3200m≒31%が下り坂判定の対象ということになり、賢さを上げたウマとそうでないウマとの間には、評価値では測れない大きな差が生まれていたということになる。それは速度スキル一つや二つでは逆転できないほどで、明らかに挙動が違っていた。

編成は人それぞれ好みがあったと思うけれど、よく見たウマはキタちゃん、タマモ、クリオグリ、ゴルシ、水マル、チョコボン、あたりだろうか。
無料で引けた人が多いであろうキタちゃんは今回のコースに固有スキルがハマっていることもあり、個人的に観測した範囲では使用率トップだったと思う。私は200連ですり抜け1とかいう最悪な引きで天井する羽目になったことだし、かわいくて強いから採用が確定していたけれど。
強者はサジタリウス杯と同様に、逃げ2追込1を選んだ人が多かったように思うが、逃げを仕上げる大変さと強い追込の安定感を高めたいという考えから、逃げ1追込2の戦略を取ることにした。
なお、中距離以外でクリオグリを使うのはパチンコ以外の何物でもないため、あまり好きではない。初めから選択肢になかった。


以下、ピスケス杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:キタサンブラック

キタサンブラック①キタサンブラック②

中盤スキルを重視して賢さが上振れた個体なだけに、抜群の安定感を見せてくれた。
先手必勝が強いから地固めは必須ではないと思ったけれど、やはり序盤のハナ取り能力は高く、ほとんど抜かせないまま最後まで突っ走ることも珍しくなかった。
とはいえ逃げの競り合いは運ゲーでもあるため、バ群が伸びなければ追込に屠られるし、対面に水マルやチョコボンがいた時は何もできず負けることもあった。

それにしてもUGの見栄えの良さ……マッチング時点で相手を威圧できる感じは気持ちがいい。

 

二枠目:タマモクロス

タマモクロス予選①タマモクロス予選②

タマモクロス予選③タマモクロス予選④

今回、最も育成時間を費やしたのがこのウマだ。
コース適性が最強格ゆえに仕上げたら無敵に近くなることは理解していて、だからこそ妥協するわけにはいかなかった。
なかなか付かない長距離S、取得できないヒント、足りないステータス……数々のハードルを乗り越えて納得のいく個体が出来上がるまでは非常に時間がかかり、予選は微妙なタマちゃんを走らせることになった。
70戦の個体は、パワーと賢さをもう少し上げたかったのと、中盤スキルを増やしたかった。
10戦の個体は、上の不満点を解消できた代わりにスタミナの不安が発生した。実際の必要スタミナは不明だけれど、戦績が落ちてしまったのは、そういうことなのだと思う。
結局、決勝に向けて作り直すしかなかったのだ。

タマモクロス決勝決勝写真

そして決勝戦前日の夕方、エントリー期限まで数時間というところで、バケモンが誕生した。
賢さがカンスト近くなり、パワーは前の個体よりも高く、スキルの数も多いほぼ上位互換……流石に勝ちを確信した。そして期待通りに、圧倒的な差で勝利を持ってきてくれたから嬉しかった。

なお、戦績画面のスクリーンショットを取り忘れてしまったのが悔やまれるけれど、当然ながら勝率連対率複勝率ともに100%となる。発出走で優勝は前大会アクエリアス杯の秋シチーと同じで、記憶が正しければ二回目の出来事となる。

 

三枠目:サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンド①サトノダイヤモンド②

趣味枠というか、せっかく引けたことだし、とにかくかわいいから使いたかったのだ。キタサトタマちゃんの三人を並ばせると、色のバランスがマッチしていて幸せになるのもある。
本気で勝ちに行きたいなら、別のウマを使うべきだったのかもしれない。ただ、好きなキャラクターを使うこともウマ娘を本気で楽しむためには必要なことだと思う。

スピードが1200ない上に直線一気も所持していない無礼た個体に見えるけれど、練習で確かめた範囲ではこれが一番勝ってくれたから、採用することになった。
追込のコツ◎と追込Sのおかげで実質賢さは1281相当(やる気補正なし)、下り坂判定に勝ってくれれば、位置取りの有利で直線一気の分は相殺できると考えた。
最終直線で固有スキルが出れば上位が狙えるし、発動できなければ何もしない、そんな役回りになった。安定感のあるタマモクロスが完成したからこそ、決勝で使うことができた気がする。

 

その他:ゴールドシップ

ゴールドシップ①ゴールドシップ②

ゴールドシップ③ゴールドシップ④

サトちゃんを採用しない可能性があったので、補欠要因として作っておいた万能キャラクターだが、どちらもスキル・ステータスともに悪くなく、これでも勝てるとは思った。
もし決勝に出すなら賢さの高い下になっただろうか、UG三人で威圧するのも悪くはなかったけれど、やはり長距離Aという時点で格落ち感が否めなかった。練習を回した感覚では、サトちゃんなら固有分の速度上昇で突き抜けられるのに対して、長距離Aゴルシでは最終直線で好位にいても自分のキタサンを差せない展開が多く、あまり信用できなかったのだ。

まぁなんだかんだ前に出る安定感はあったので、ゴルシを使うかはタマモクロスが仕上がるかどうかに委ねられていた感じになる。

 

決勝レースは、逃げ2先行2追込5という脚質分布だった。
予選でも何度か引いた分布であり、ほとんど確実にキタサンが固有を出せるし、追込が実力を発揮しやすい展開になりやすく、悪くないと思った。
編成は、一人がキタちゃん・ゴルシ・クリオグリ、もう一人がタマモ・ゴルシ・衣装マック、とマックイーン以外は強いキャラばかりで怖かったけれど、ランクはSSからSでUGはおらず、ステータスや戦績から明確に格下と判断できるレベルだった。

レース展開は、目論見通りキタちゃんが先頭を維持しつつバ群を伸ばしていったけれど、相手が大して強力ではなかったためか、向こう正面では追込との距離が詰まってきていた。
一方で追込勢は、タマモが6位、サトちゃんが7位のまま大して動かず序盤から中盤を走っていて、前に相手のゴルシがいたから嫌な感じがしたけれど、向こう正面でタマモが追込直線◎と白い稲妻を発動&終盤接続に成功し、物凄い勢いで前に行く勝ちパターンを実現した。
最終コーナーで勝ちを確信できるのは、長距離チャンミの醍醐味かもしれない。
サトちゃんは追い出しが遅れたものの、加速後の速度スキルの積み重ねで最終的にはキタちゃんとハナ差の3着まで上がり、複勝圏内を自分のウマで独占することができた。

着順

 

予選勝率は80戦73勝の91.25%という結果で、ライブラ杯、レオ杯に次ぐ三番目の成績となった。
内訳は、
ラウンド1が37勝(予選1日目18勝、予選2日目19勝)
ラウンド2が36勝(予選3日目19勝、予選4日目17勝)
なので、妥協個体を走らせながら試行錯誤していたわりには安定感のある結果となった。
対面の格差が上はUGから下はAまでとひどいものがあり、マッチング運に左右された感は否めない。しかし、ボリューム層は事前の想定通りS+だったように思う。

今回も参考までに、各ウマの枠ごとの成績を出したので最後に貼っておく。
長距離なので結果の偏りは乱数の域を出ず、あまり意味がない気はするけれど。

枠成績

 

次回はいよいよ待ちに待った(?)中距離だという情報が出ている。
まだメタはわからないけれど、使うことになるキャラクターの候補は頭の中にあるので、今のところは相性の良い祖父母用の因子周回をしておきたい。