昨年の夏、総力戦の新しいボスとして登場したグレゴリオは複数の複雑なギミックが設定されており、Insaneの時点で他のボスのTormentに匹敵するのではないかというくらい攻略が大変で、とにかく難しいという印象があった。
実際のところ、どのタイミングで何が起きているのかを把握して臨めば、決して無理ゲーということはないのだけれど、公式が解説動画を出すくらいには初見殺し要素が満載なので、撃破スコアを競うランキングにおいては非常に気楽な、ボーダーの緩い大決戦になると考えていた。事実として、大して詰められてもいない初日に出ていた1凸攻略動画のスコアでも十分に20,000位の圏内だったことを思えば、むしろ中級者が初チナトロを狙う大チャンスだったとも言える。
難解だと感じる人が多いということは、あまり好かれていないボスである可能性が高いわけだけれど、個人的にグレゴリオは気に入っている。
確かに、何も情報がない状態では意味不明なクソボスだと思ってしまうかもしれない。けれど、ギミックを理解したうえで緻密にTLを構築すれば、このボスはちゃんと望んだ通りに動いてくれるのだ。ランダム行動によってストレスを与えてくるボスが少なくない中で、比較的再現性のある戦闘が実現可能な時点で、私からすれば十分に良ボスだと判定することができる。
特定の生徒を持っていなければギミック対応が難しいとか、結局は会心の有無によるリスタートが要求されるとか、優しくないのも事実ではあるものの、ただ雑魚を蹴散らして爽快感を得るだけのゲームでない以上は、この程度の難しさは許容して然るべきだと考える。楽しいと思えるかどうか、モチベーションを見出だせるかどうかは個人の性格や資質によるところで、別にゲームだけが悪いわけではない。
しかし、ただでさえ難しいとされるボスを3属性も攻略しなければならない……となると、ライト層にとってはハードルが高いのだろう。もともと大決戦は参加者が減る傾向にあるが、今回は3属性クリア者が371,774人だったらしく、すっかり3周年前の水準に戻ってしまった。
まぁ一定数、定着はしているだろうし、徐々に減っていくのは自然な現象だ。あまり悲観する必要はない。
最終的なチナトロボーダーは82,598,079、クリアタイムにして合計10分17秒667、各属性の平均は3分26秒程度ということになる。
20,000位以内のTormentクリア者は7,115人なので、InsaneのTAが過酷だったということはなく、とりわけ爆発属性はスコアを伸ばしやすかったことを思えば、他の2属性をギリギリでも1凸クリアできていればチナトロに手が届いた感じだろう。
私はオリチャーで攻略して満足した後は、土日を経てスコアの出る編成がランキング上位に出揃った後で、自分の手持ちで出せるベストを狙った。
どうにか最終的に3桁に残ることができたので目標は達成、わりと充実した大決戦だったと思う。
以下、各属性について軽く所感を書いていく。
軽装備
正月フウカを使った2765くらいを目指すチャートなら楽に通せたのだけれど、水着ハナコ入りの2770、キャンプハレ水着シロコの2775、とスコア的には上位互換となるチャートが次々に登場し、当然のことながら上を目指すほど会心の上振れが必要だったので、どこで妥協するかの選択だった。
正直、2770はあっさり通ってしまったので、そのままてもよかったのだけれど、ちょうど最適とされていた星3ミネMM77を自前で所持していたこともあり、残りのチケットは掃討せずに2775を試してみることにした。
会心の有無、グロッキーゲージ、高速スキル回しに最後はドレスヒナ連打、と大変ではあったけれど、なんとか2枚目のチケットで成功した。ビナーのTAよりもきつかったかもしれない。
チナトロは確定しているのに何を頑張っているのだろうという話だが、やるからには結果を求めるのがプレイヤー心理というものだ。無事に通せて本当によかった。
重装甲
Insaneはマコト入りでもイオリだけでも簡単に1凸が通っていたのと、ボーダーが緩そうな状況からTormentへの挑戦は躊躇していたところ、確か金曜の夜だったか、イオリによるTorment1凸攻略が露見して一気に状況が変わった。
これを自力で見つけられたら気持ちよかっただろうけれど、そもそも実現可能だという発想がなく、試すことすらしなかったので完全に目から鱗だった。
その後、よりタイムを詰めるチャートが開拓されていって、最終的には固有3レイサでグロッキーを取る方法が最適になったのだったか、よく把握していないが、私は助っ人欄に強いレイサがいなかったので自前の星3を使うしかなく、適度な妥協ラインと言える3982台でフィニッシュした。
コンセプトを無視したSTRIKERのアタッカー攻略で1凸撃破しちゃっていいのかという気がしないでもないが、そもそも元祖ぶっ壊れのイオリがおかしいという話でもある。他の属性だったらミナや水着ラビットを使うと思うので、Torment自体が弱いということはないはずだ。おそらく。
特殊装甲
正月カヨコが星3で水着マシロは未所持、正月ムツキも固有2なので最適編成は組めず、途中までは水着ハナコと水着コハルで適当に攻略したスコアで終えようと思っていたのだけれど、水着ハナコだけで最終フェーズ前に終えられるとなれば、そちらを試してみるのがスマートというものだろう。
自身の水着ハナコが固有3かつ絆が40台後半まで育っているからか、火力は十分に足りていて、あとは会心次第で2762に乗るかどうかといったところだった。
多少、リスタートを繰り返したものの、30分も使わずに目的を達成したので、最終的な感触としては最も楽だったと思う。
次回の総力戦は、ビナーと並んで最難関と名高い市街地ホド、屋内なら楽に2凸攻略できそうなところだが、ミカの火力が激減する市街地なので3凸以上が必要な見込みで、CC要員も含めて育成要求度が上がる。
昨年の秋にも大決戦で開催されていて情報は揃っているし、当時よりもレベル装備が強化されているから意外に楽かもしれないとはいえ、間違いなくTormentがボーダーになることはないだろう。その分、InsaneのTAはコンマ数秒の間に数千人がひしめく過酷さを見せるだろうが、だからこそTormentに挑む価値がある。
私には、初心者時代に何もわからず育てた固有2のカズサがいるのだけれど、この機会に固有3まで上げてしまってもいいかもしれない。固有2までに使ったカケラを無視するなら、実質的に900の消費で固有3を用意できることになるし、それでTorment攻略が楽になるのなら悪い選択ではないように思う。
やや長めの余談になるが、同時に開催期間の終了を迎えた制約解除決戦についても触れておこう。
総力戦以上に特定の生徒を持っていなければ上を目指すのが厳しいエンドコンテンツなので、正直なところ87段階までのクリアで十分だろうと思っていた。ただ、やはり数に限りのある報酬アイテムは全獲得しておきたいという気持ちがあり、ココナちゃんさえいれば97段階、いや100段階まで狙えることがわかっていたので、諦めるのも気分が悪い。
そう、つまりセレチケの切り時ではないかという話だった。ここでセレチケを使うくらいなら、もっと早くにお迎えしておけば各種コンテンツの攻略が楽になったのに、と今さらながら思うわけだが……先日のナギサを引いたガチャに至るまですり抜けを期待していたのだから仕方ない。
時間に余裕もないので、ここは他人の動画を参考にサクッとクリアしてしまった。自力で100段階を攻略するのは、初めから手札のある次回の軽装備からにしたい。
そして始まった放課後スイーツ部の新イベントだが、シンプルな感想を述べる。心から褒め称えたい。素晴らしいものだった。
私がブルアカを開始して初めて触れたのが2022年秋のスイーツ部イベントであり、そのせいかスイーツ部はお気に入りの部活だったわけだけれど、なんというか、こんなものを見せていただいていいのでしょうか、といった気持ちで溢れている。昇天してしまうではないか。
一応、既存のイベントストーリーにはすべて目を通しているつもりだが、話の構成やまとまり、ミニゲームやスチルの数など様々な観点から総合的に見て、過去一と言ってもいいかもしれない。
石を温存したくて引くかどうか悩んでいた気持ちが吹き飛んで、勢いのままガチャ画面に向かう。衝動的にガチャを回すのは久しぶりだが、こういう時に限って運には恵まれないもの……ということで、確率的には随分と下振れた末に、天井直前でカズサを確保、呼び出しポイントでヨシミの交換に至った。
天井までにピックアップを引けている時点で勝ちと言えば勝ちなのだが、早めに出たら撤退するつもりだったので、やはり痛手ではある。石の残りが2天井分を切ってしまったので心許ない。
カズサはアタッカー区分ではあるものの、範囲バッファーなので星3でも役割が持てて、他で採用されるポテンシャルを感じる。
一方のヨシミは書いてあることが強いけれど、コストの関係でセト専用感がある。どうせ使うなら固有3がいいし、自前のヨシミは当分お留守番かもしれない。
近いうちに戦術対抗戦が新しくなるため、シュン未所持の苦しさを強く感じる日々が到来しそうだ。市街地ということで、水着ハナコの早撃ちバトルになりそうだから、本当に厳しい。
しかし、3.5周年で新しいセレチケが販売されたとして、その時に必ずしもシュンを交換するとは限らないのが難しいところだ。筆頭は温泉シグレ、あとはグレゴリオ用のミナやミノリも候補ではあるけれど、さすがにシュンのほうが優先度が高いだろうか。
コインやHARDで入手可能になったら助かるのだけれど、おそらくブルアカの対戦環境が壊れてしまうから無理なのだろう。
