K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

アニメ再開

やりたいこと、やらなければならないこと、一つひとつ挙げていけば尽きないわけだけれど、ここ最近の私がどうにも元気を取り戻せない原因として、長年の習慣が実行できていないからなのではないかと、ふと思った。
外に出ず引きこもっているから、新しい刺激が得られなくて頭が冴えない。事実としてはそうなのだが、別に在宅であっても新しい物事に出会うことはできる。ただ、面倒くさがって無意識に刺激的な体験を避けているだけなのではないかと。

 

少しずつ、調子を戻していけばいい。いきなり全力では、すぐに息切れして駄目になってしまう。
もはや、私にはまともな体力がないという考えが日常における自己認識の上で定着するようになってからは、なかなか慌ただしく派手な動きをできなくなったものだ。
いざ、以前と同じように過ごそうとしても、なかなか上手くいかない。自然に実施できていた何気ない行動に、抵抗感や躊躇いが生じる。これが歳を取るということであり、もう少し極まってくると老いを感じるようになるのかもしれない。
アニメを見るという習慣は記憶の彼方、おそらく物心がつく前から存在していたと思うし、深夜アニメに限っては中学の半ばから定着した生き甲斐のひとつだった。それが、昨年の夏以降すっかりと息を潜めて、日常から姿を消してしまっていた。

ひとまず、今期の話題作に手を出してみようと思った。賛否が分かれる作品は何かとエネルギーを使うことが多いけれど、多数の人間に面白さが担保されているアニメならリハビリにちょうどいい。
某刃や某廻戦は若干、本当に少しばかり肌に合わないというか、世間的な人気ほど私の心にヒットしない部分があったものの、今の私が求めているのはそういう熱量ではない。ただ、作品を楽しむ時間を作り、感情を豊かにできれば、今はそれで良いのだ。

某ランキング上位の中から、気になったアニメを選ぶ。配信サイトを開き、思いきって再生ボタンを押した。
この最初の一歩が、最もきついのだ。苦しいのだ。動き出しが大変なだけであって、大半の物事は始めてしまえば大したことはない。
まだ一話だから評価するのは難しいけれど、その作品は確かに続きを見たいと思える内容だったと思う。次が楽しみになった。久々の感覚だ。

まだ余力があった。
いつもなら疲れてベッドに向かいかねない、日中の時間帯だ。眠気に負けず脳が活性化しているのは、悪くない兆候のように思える。
なるべくこの状態を維持しながら、集中力が切れるまでアニメを摂取していきたい。
次の瞬間、そういえば、と思い出す。そういえば、昨年モチベーションの低下とともに、途中で見なくなってしまった作品があった。
決して、作品が面白くなかったから見るのを止めたというわけではなかった。アニメ視聴の習慣そのものが中断したがゆえに、関心は心に残りつつも手を出せなくなっていたのだ。
半年以上は経過していたことだろう。新作を一話から視聴するのは毎度それなりに大きなMP消費が発生するものだが、途中で放置していた作品を再び見始めるのも相当に労力が要求される。
どんな展開だったのか、もう忘れていた。話の流れを思い出すために余計な思考が巡るし、どうしても没入感に欠けるところがあって作中のキャラクターに感情移入しづらい。
当時リアルタイムに近い形で見られていたなら、もっと満足度は高かっただろう。話そのものの質は悪くなく、作画クオリティも高めだった。次の話を見ようと思えるだけの内容ではあったと思う。
しかしながら、今日の私はここで限界を迎えた。

まぁ急に無理をしたら身体が拒否反応を示すかもしれないし、せっかく楽しんで見られそうな作品なのだから、余韻の時間というか、話と話の間に脳が整理するための間隔を設けるのも良いだろう。
明日、今日と同じ気持ちでいられるかは保証がないけれど、ひとまず現時点での心持ちとしては、日課としてマイペースに見ていくつもりだ。
気持ちの切り替えが済んだn日後の私に、大いなる期待を寄せたい。