K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

三度目のアレ

最近、日記と言いつつ書く時間が日付変更後になっていることが多くて自ら問題視しているのだけれど、すべては面白い出来事が起こるかどうかと生活習慣に依存せざるを得ないから、今はそういう時期なのだと無理やり自分を納得させている。
さて、特に書くことが思いつかない日は、食事や睡眠が上手くいかないという話を延々とすることが多いのだが、今回は趣向を変えて、翌日の予定をテーマにしていきたい。

 

翌日の用事について先に書いてしまうと、それはそれで困るような気がしないでもない。
しかし、内容が内容だけに当日の日記としてまとまった文章を書くのは難しそうに感じたので、経験する前に現時点における考えを残しておいたほうが都合が良いと思ったのだ。
まぁ言葉を濁しても仕方ないので明言すると、三度目のワクチン接種が控えている。

昨年、二度の接種に際しては、それなりに所感を書き残した。
私は体質的に運が良かったらしく、一度目は接種部位が少し痛くなる程度のもので、二度目は体調が気にならないくらいの微熱が何日か続いただけだった。
私と同世代のケースとして、通常の生活が困難なレベルで高熱に苦しめられたという人が珍しくなかったようだから、二回ともほとんど影響を受けなかったことは幸運と言うほかないだろう。

どちらもモデルナではなくファイザーだったという点も、副反応が軽かった一因ではあると思う。
三度目はどちらでも可能らしいけれど、二度目までの時点では同じ種類が強く推奨されていたはずだから、個人における結果として、体質とワクチンの種類によってどの程度の差が生まれたのかは検証しようがない。
ただ、少なくとも科学的なデータを信じるのであれば、モデルナを接種していたら違った経験をしていたかもしれない。そこは、一般的な種々の薬などにも言えるように、効果が高いほど副作用・副反応が出るという直感に近い現実があるのだろう。

私は事実上、世界一対人接触機会が少ないと言っても過言ではない生活をしているから、そもそも優先的に接種をする必要なんてなかった。
それでも念のため、ということで打つのであれば、高リスクが想定されるモデルナよりも、比較的身体への負担が少なそうなファイザーを選ぶのは自然な流れだった。
実際、副反応は非常に軽く、そして他人との接触を極限まで避けているおかげで感染することもなく、今のところ感染症関連で肉体的な試練を強いられずに済んでいる。

そういう事情を考慮すると、そもそもこれ以上の接種は要らないようにも思ってしまう。
これまで大きな副反応が出なかったとはいえ、三度目のファイザーで私がどうなるかは誰も知らないことだし、どうせ普段から滅多に外には出ないのだから、わざわざ余計なリスクを被りに行くようなものなのではないか……と思考を巡らせる一方で、四回目の話も出てきている世情を考慮すると、一応は流れに遅れないようにしたほうが好ましいと考える妙に生真面目な私が、ひょっこり顔を覗かせるのだ。
社会不適合者のくせに。

 

二回目は注意すべきという脅しがネット上に無数に転がっていたから、あの日の夜から数日は大事を取って実家へと帰省した。
しかし拍子抜けするほど何も起きず、実質的に諸々の時間を無駄にした感が強かったため、今度は特に対策を取らず臨もうとしている。
買い出しすらできないほど身動きが取れなくなったとしても、一週間くらいは食料に困ることがない。
どうせ具合が悪くなったら安静にして寝ているだけだし、それで誰かに迷惑がかかるわけでもない。自宅に引きこもり続けるのは慣れているのだから、何も変わらないだろう。

唯一、心筋症か何かイレギュラーな発作で倒れた場合のみ、親が近くにいる実家と、一人きりの自宅で大きく未来が変わることになるたろうが、それで死んだらその程度の人生ということで素直に諦めよう。
日常的に連絡を取り合っている相手がおらず、LINEのトーク画面を下に軽くスライドさせたら2020年の履歴さえ見えてくる私にとって、その手の問題は常に抱えてきているのだ。
急に倒れたら、きっと一か月以上は見つからずに放置されることだろう。あるいは夏なら異臭騒ぎになって発見されるかもしれないが、少なくとも孤独死のための条件は、年齢に見合わず揃いすぎている。