K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

食いしん坊

一人でいる時には絶対にありえない行動が、他人との関わりの中で発生する。
普段は食の優先度が極めて低い私ではあるが、別に食べることが苦手というわけではないのだ。それなりの量でも食おうと思えば入るし、食べすぎても吐き出すことはない。
基本的に食事が栄養補給のための作業だと思っているからこそ痩せているのであって、シチュエーションに強いられたら普通に食べる。

 

いやはや、それにしても胃腸が少食に適応しているから、急にたくさんの物を腹に収めると過敏な反応を示しがちだ。
胃腸が活発に動くだけなら構わないのだが、たいてい数日後に激しく腹を下す経験則があるから、今から戦々恐々としている。お願いだから、今回ばかりは素直に消化活動を全うしてくれという想いが強く溢れる。

一時は満腹のあまり、立ち上がることすら大変になるくらいに食べた。
今日の食事回数は、軽く済ませた朝食が0.5食分だったと仮定して、一日の終了時にはおおよそ4.5食分に相当するだろう。
実際のところ、これがどれくらいかという話なのだが、私は普段の食事回数が平均して1.5〜2回程度、1食につき成人に必要とされる最低限の半分ほどエネルギーを摂取することを心がけているから、計算上は少なくとも明日一日ずっと断食でも問題ないくらいの感覚になる。
胃腸が想定している倍以上の食べ物を立て続けに放り込んでしまったものだから、これを書いている今は消化に大慌てといったところだろう。
もう無理……と音を上げるところが、お腹を壊すかどうかのターニングポイントになるはずだが、十中八九すべてを消化しきる能力は持ち合わせていないだろうから、明後日あたりはトイレにいる時間が長くなるに違いない。

 

メンタルは気まぐれで鈍感なところがあるものの、本質的には繊細な人間だ。日常とは異なる生活を送っている時点で少なからず全身にストレスがかかるし、いわゆる過敏性腸症候群のような状態に陥らないとも限らない。
困ったことに、この状況は今日では終わらないということだ。慣れきった自宅ではない場所で寝て起きて、半ば強いられながら比較的大量の食事を余儀なくされる。体調がおかしくならない道理はない。
まぁ自宅にいたところで、普段から隣人の迷惑を受けて生活リズムを崩壊させているのが日常茶飯事なわけだから、心身に降りかかるストレスの度合いは、思っているほど乖離していない可能性はある。
いずれにせよ、近いうちに反動が出るのは確実ということだけ認識しておいて、いざ駄目になった時の備えとしておきたい。

こういう時の分岐として、非日常の中で体調が崩壊する場合と、日常に戻ってから一気に死にかける場合がある。
もちろん用事が長期に及ぶほど前者に進む可能性は高まるのだが、たった一日の予定でも半日ほどで限界を迎えることがないわけではない。
体力や免疫力など、様々な要因が絡まった結果がわかりやすく体調に表れるのだろうが、今回は最長で明後日までなので、願わくば耐えてほしいというのが本音ではある。
なお、これを書いている夜の段階で、何やら怪しげな予兆は見えつつあるけれど……夜中から朝にかけて急変しないことを祈りたい。