K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

治療完了

昨年の秋から続けていた虫歯治療が、本日ようやく終わった。
左右の奥歯に問題があり、片側ずつ進めていたものだから当初の想定よりも随分と時間がかかってしまったけれど、できるだけ最短のスケジュールで通っていたこともあって、治療開始時の予想よりは一か月ほど早く完了させることができた。

 

昔から歯医者慣れしているから一つひとつの治療行為に対する嫌悪感はなかったし、担当医の処置も丁寧だったので比較的気楽なものだった。
削ってから数日は食事に難が生じたり、妙な痛みが出たりしたものだったけれど、私があまり食事をしないこともあって、余計な苦痛を感じずに済んだところはある。

今日は、前回の治療で半分ほど削った部分にセラミックのピースを埋め込む作業だったが、歯冠を被せた反対側とは違って神経を残しているため、これまでで最も痛みに耐えなければならない回だった。
先生によると、かなりギリギリのところまで削ったらしく、あと少しで神経が剥き出しになるところだったようだ。ちょっと機器が触れただけで、言ってしまえば激痛が走るのだ。
冷たいものを口にして痛みが出る知覚過敏には経験があるけれど、あれの数倍の刺激が短時間に繰り返された。
中に消毒か何かの薬品を塗布して、上からセラミックを被せる。型取りに問題はなかったようで、ぴったりハマったけれど、それよりも痛い。とにかく痛い。
痛いから止めてくれ、とも言えず、これは必要な過程だから我慢するしかないのだ。本当に無理なら麻酔という手段はあったと思うが、本来は不必要な費用が追加されるのも嫌だったので、何も言わずに耐えた。

不思議なことに、仮の蓋の状態では大して痛みが出なかったのだけれど、被せ物をした直後から現在に至るまで、感覚が鈍化した気配はない。
ちょっと冷たい飲み物を口に含むだけで、超知覚過敏状態に陥る。一週間から二週間もすれば次第に気にならなくなっていくとのことだったが、しばらくは迂闊に飲み物の摂取すら躊躇ってしまうだろうから、困った話だ。
まぁ口の中が微妙に不愉快な状態が続くというのは、四年近く続いた矯正治療を少し思い出す感じがして、実のところ、そこまで嫌いではない。
着実に良くなっていくというのが、実感できるからだ。

 

来月からは治療後の確認と、その後は定期的な検診に入っていくという話をされた。
まだ「定期」の具体的な期間は聞いていないけれど、きっと三か月か半年といったところだろう。

定期メンテナンスの費用も気になるところだ。保険が使えるのであれば、大したことはないだろう。
ただ、何かしらの問題が新たに見つかったとしたら、また面倒な事態になるかもしれない。
歯医者はコンビニよりも多いと聞いたことがあるけれど、確かに需要はなくならないわけだ。