K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

慣れないことをすると異変が生じる

日頃、変化のない部屋で過ごしている関係で体感時間というものが物凄く速くなっている私だけれど、たまに外出イベントがあると一日を長く感じられるというメリットがある。
おかげで、夜には全身が心地好い疲労に包まれて、日記を書く体力すら残らなくなっていた。
とはいえ抜け番を作るのは嫌だから、これは前日のことを思い出しながら翌日にまとめた文章となる。

 

早朝から活動スタートだったので、起きたのは5時頃という早さだったのだけれど、問題があるとすれば最近の私が昼夜逆転に近いリズムで生活していたことだ。
なぜか知らないが、徐々に後ろへとズレていくことが当たり前だった体内時計が、ここのところは一定の範囲で安定していた。具体的には、6時頃に就寝して昼過ぎに起きるというパターンだ。
さて、そんな私が朝の5時に起きなければならない。流石に眠らず徹夜で、というのは無理があるだろうと考えたので仕方なく普段よりも早めに布団に入って目を瞑ったのだが、果たして眠りに落ちたのは4時少し前くらいだったと思う。
およそ1時間ほどの睡眠を満喫したのち、身体が完全に回復したとは言えない状態で家を出ることになった。

飛行機に乗るのは昨年の秋ぶりのことで、特に好きとか苦手とか感情を動かされることはないから単なる移動手段に過ぎないのだけれど、基本的に座席から動けず窮屈な点や、手荷物検査などの手間を考えると、あまり進んで使いたいとは思わない。
昔は空を飛ぶということ自体にわくわくしたものだったが、慣れた今ではなんでもない。

飛行機の目的地に到達して、移動は自動車に切り替わる。あちこちへ立ち寄り、車を降りて歩き回ること数千歩……先日に再開したウォーキングで脚の感覚を取り戻していなかったら、いったいどれだけ重い筋肉痛を味わっていたかわからない。
それでも普通に疲れは蓄積していくし、動いたなりに、夕方を過ぎた頃には全身を倦怠感が支配するようになっていた。
遠出をした時に特有の食事イベントは、これからも何度か想定されているけれど、初日にも発生した。とはいえ朝食は家で軽く、昼食は機内で摂ったので夕食だけだったけれど……平日だというのにどこも混んでいて、店に入るのに苦労した。
最初に決めた店は待ち時間が閉店時間まで続きそうだったので早々に諦め、近くにあった別ジャンルの店にする。普段は口にしない贅沢品ではあるが、こういうシチュエーションで値段を気にするのは意味がない。味の想像しにくい、経験のない食べ物ということで、食への関心に乏しい私にとっても有意義な時間ではあったと思う。

ホテルに到着してベッドに腰掛けると、途端に糸が切れた感覚に襲われた。もう、何もできない。立ち上がれない。
しばらく気絶してから、いかんいかんと気を取り直して顔を洗い歯を磨いて、いつでも寝られるように着替えた。
日中には、汗の出にくい私にしては相当に汗をかいたほうだと思うが、そんなことは気にせず日付が変わる前に眠りへと誘われる。
たった1時間の睡眠で、非日常のアクティブレベルを耐え抜いたのだ。寝不足と疲労感に合体されたら、多少のことなら我慢できる私の精神もお手上げだ。

 

旅先の出来事として特徴的な点として、胃腸の働きが悪くなることが挙げられる。
どちらに出るかは調子次第、運任せみたいなものだけれど、腹を壊しがちになるか、その逆だ。
今回は蠕動運動が控えめになったらしく、放置していたら数日後に腹痛で苦しめられそうな気配を感じた。
少しでも処理できる機会を見つけたら楽にしておきたいのだけれど、外にいるということはすなわち、在宅時と違っていつでもトイレに行けるわけではないことを意味する。
自由に操作ができないのだ。
今後、数日にわたって奮闘しなければならないかもしれない。

 

一方で、反対側は頗る調子がいい。いや、逆に調子が悪いのだろうか。
家では、実はトイレに行く回数が少ないのだ。あまり水分を摂取しないからというのが第一の理由なのだが、おそらく膀胱のサイズが平均よりも大きい。
本当は頻繁なくらいのほうが健康的ではあるのかもしれないけれど、長いと半日近く何も排出しないことも珍しくないから、数時間のうちに複数回も催すことになると違和感を覚える。

気づかぬうちに身体が冷えているのか、あるいは飲みすぎなのか……急に老化が進んで機能が衰えたわけではないだろうし、まぁ慣れないことをしているからこそのイレギュラーな状態ということなのだろう。
数日もすれば、徐々に外で活動している自分に心身が適応してくるはずだ。今は多少の違和感は軽視して、目の前の出来事に専念したい。