K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

13時間寝た

特に何か面白い出来事があったわけではない。タイトルに書いた、そのままの一日だった。
驚いているのは、今でも長時間の睡眠が可能だという事実だ。子供や若い人間はいくらでも眠れるが、歳を重ねるにつれて長く眠ることが難しくなると言われているから、そろそろ私は若さを失いつつあるのかと思っていた。
まぁそもそも、普通は半日を超える睡眠を身体が求める状態になることなんて、滅多にないわけだが。

 

なぜ、このような事態になったのか、昨日からの流れを記録しておく。
しばしば、隣人の行動によって不定期に睡眠妨害を受けている私は、昨日も十分な眠りを得ることができていなかった。
生活リズム自体が壊れているのは私の責任だが、快適な眠りを経験できるかどうかは隣人の迷惑行為に委ねられていると言ってもいい。
発生確率はランダムで、昨日や一昨日は非常に運が悪かったと考えることもできる。

昨日は、一昨日に蓄積してしまった睡眠不足分を解消しようと、深夜から昼まで眠る予定だった。しかしながら、就寝後数時間もしないうちに不運にも起こされてしまう。
早朝にストレスとともに身体を起こした私は、今から熟睡に向かうのは不可能だと判断した。明らかに交感神経が優位になってしまっている。仕方ない。夜まで我慢しよう。
睡眠が足りていない時に特有の具合悪さ、気怠さ、頭の回転が鈍くなる感覚を堪えて、夕方に予約を入れていた歯医者へと向かう。治療は思っていたよりも時間を要し、帰宅できたのは夕方を完全に過ぎた夜だった。
あまりにも怠かったので、選択肢の一つとして考えていた食料の買い出しはキャンセルして直帰だ。家に着いてしばらくすると、自然な流れでベッドへと横たわった。
これは昼寝のつもりだったし、昨日は昨日で日記を書く必要があったから、ちゃんと夜のうちに目を覚ます。眠ったのに、ほとんど疲れが取れている感じはしなかった。やはり短時間の浅い眠りではなく、長い熟睡が必要なのかもしれない。
私の悪い癖で、深夜になると様々な事柄に意識を向けてしまうせいで脳が活発になり、眠ることが難しくなる。結局、いつものように早朝まで起きたままだった。

今朝、起きていることに一通りの満足感を得た私は、いよいよ身体に迫る限界を感じつつ寝床に向かった。
8時間も眠れたら十分なはずだ。そう思い、目覚ましを13時に設定する。そして……なんと次に目を覚ましたのは18時半を過ぎたところだった。
厳密に言うと、何時に眠ることができたのか定かではないから、13時間というのは誤りの可能性もある。実は体感よりも時間がかかっていて、眠れたのが7時くらいだったとしたら12時間前後の睡眠ということになるし、本当のことはわからないのだ。
ただ、ここで言いたいのは、日中の大雨や自ら設定したアラームの音にも妨げられることなく、長い眠りを維持できたという事実にある。しっかりアラームは止めていたから、音に対する反応自体は普段と変わらずだったのだろうけれど、それをほとんど覚醒していない、少なくとも記憶に残らない程度の覚醒状態で済ませたことには大きな意味がある。
あるいは普段の眠りが、どれだけ浅いのかという証明であるような気もした。

 

予定では13時に起きて、適当に飯を済ませて、セントライト記念を見る……そして夕方にはスーパーへ赴き、夕食と一週間分の食料を買い込むつもりだったのに、全部なかったことになってしまった。
とりあえず、いつも通りの軽い朝食を19時過ぎに摂ったけれど、よく考えてみると29時間ぶりの食事だった。上に書いたように、昨日の夜は歯医者と仮眠で潰れた上に、深夜帯は何も食べずに過ごしてそのまま長時間の睡眠に突入したから、身体は完全に飢餓状態に陥っていることだろう。
これを苦ともなんとも思わず、自然とこなせてしまうあたり、私の肉体はどうかしている。空腹感が迷子そのものだ。
まぁ流石に、明日には何か買いに出ないと食べ物ばかりでなく飲み物も怪しいから、天候次第ではあるけれど頑張ることにしよう。
このまま引きこもっていてもギリギリ明後日までは生きられそうなので、ひょっとしたら甘えてしまうかもしれないが。

今夜も台風の影響で散歩は難しそうだし、筋力が落ちていないか心配だ。連日の過度な絶食により体重は随分と減ってしまったし、月初と比べたら平均して500g~1kg程度は軽くなっているような気がする。
もともとが軽いため、平均体重かそれ以上の人間には誤差程度の変動であっても、身体のバランスに与える影響は無視できない。

さて、たくさん眠った後は元気満タン……となれば幸いだったのだが、あいにく私の身体は都合よく動いてくれないらしい。
寝すぎたせいで、逆に疲れているというか……起きてから数時間だというのに、既に眠くなり始めている。
困るのが、今から布団に入ったとしても上手く眠れる可能性は低いということだ。睡眠不足ではなく、これは単なる倦怠感に過ぎないのだから。きっと明日の朝までは具合の悪さを嘆きつつ、質の低い時間を過ごすことになるのだろう。
原因が隣人のため難しいとはいえ、やはり規則正しい健康的な睡眠は蔑ろにすべきではない。