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阪神JF2022予想

すっかり師走を感じる気候が続く今日この頃、競馬も年末に向けて2歳戦が続いていくということで、いよいよ今年の終わりを意識しなければならなくなってきた。
そう、2歳戦だ。まだ能力が十分に判明していない、可能性の塊たち。
新たなる化け物の登場に期待したり、大荒れ狙いで一気に回収率の上昇を目指したり、人によっては思うところは様々だろう。

 

2歳戦の第一弾となる阪神JFだけれど、個人的なモチベーションとしては流石にクラシックや古馬戦よりは落ちる。
しかし、今年は全重賞を見てきているし、なるべく新馬戦から若駒の走りにも関心を向けるようにしていたから、昨年とは違って完全に「何もわからない」という感じではない。
既に強い勝ち方を見せている馬が何頭かいるため、予想をするにあたっては将来への期待込みで人気馬周辺から軸を探っていくことになるのは当然だが、あまり人気にとらわれる必要はなのではないかと思う。

1⃣枠①番 サンティーテソーロ
1⃣枠②番 キタウイング
2⃣枠③番 シンリョクカ
2⃣枠④番 アロマデローサ
3⃣枠⑤番 モリアーナ
3⃣枠⑥番 ミスヨコハマ
4⃣枠⑦番 ハウピア
4⃣枠⑧番 エイムインライフ
5⃣枠⑨番 リバティアイランド
5⃣枠⑩番 ミシシッピテソーロ
6⃣枠⑪番 イティネラートル
6⃣枠⑫番 リバーラ
7⃣枠⑬番 ドゥアイズ
7⃣枠⑭番 ブトンドール
7⃣枠⑮番 ムーンプローブ
8⃣枠⑯番 ドゥーラ
8⃣枠⑰番 ウンブライル
8⃣枠⑱番 ラヴェル

経験の浅い馬というのは、たとえ潜在的な能力が高かったとしても、未経験の展開にその場で対応できるとは限らないという点が面白いところだ。
スローペースしか走ったことのない馬は、ミドルペース以上になると追走に苦労して、期待されている末脚を発揮できないかもしれない。
外をぶん回して勝ち上がってきた馬は、いざ馬群に揉まれると精神的にやられてしまって、走る気を失うかもしれない。
どんな状況にも初見で対応できる器用な天才だって、ひょっとしたら紛れている可能性はあるけれど、基本的に未経験は疑うのがセオリーというものだろう。

コース自体はお馴染みの阪神外回り1600mということで、緩いカーブからの長い直線だから、内回りよりは純粋に強い馬が勝ちやすい傾向にある。
とはいえ、馬場次第では前が止まらなかったり差し馬ばかり勝ったりする偏った結果になることも珍しくないため、当日の馬場を読むことが肝要となる。
阪神競馬場阪神JF当日でBコース3週目になるので、冬場で荒れやすいものの完全に内側が死んでいるというほどではなく、おそらく大外からでは届きづらい。
そういうわけで、内寄りの枠から中団より前目を取って、直線では馬場の真ん中あたりに持ち出せる馬が最も効率よく伸びるのではないかと考えている。

もちろん、能力がずば抜けていたら、外から一気に交わしていくことも不可能ではないだろう。
馬群の形によっては外を回すロスが抑られるパターンも考えられないことはないため、ピンク帽子だから問答無用で消し、という判断はできるだけしたくない。
出走馬の能力比較が満足にできない以上は、ただ機械的に外枠の評価を下げるしかないというだけなのだ。

◎リバティアイランド
◯モリアーナ
▲ドゥアイズ
△サンティーテソーロ
△ドゥーラ

ということで現時点での印は以上のようになったけれど、ここは怪物リバティアイランドを信じてみようと思う。
新馬戦での上がりタイムは新潟とはいえ歴代トップ、前走のアルテミスSでは直線で閉じ込められて追い出しが大幅に遅れてからの脚色優勢で2着、フォトパドックから放たれるオーラは素人目にも突き抜けていて、現時点での完成度は圧倒的だと感じた。
懸念点は上に書いた通り、スローペースの経験しかないところで、もし慣れないペースで位置を悪くしたり、脚を余計に使ってしまったりしたら、十分なパフォーマンスを発揮できない恐れはある。
ただ、それでも能力だけで3着以内には入ってくると思ったので、馬券の軸に選ぶことにした。

対抗は悩みに悩んだ末、能力上位で競馬が上手そうなモリアーナにした。
好枠から先行して抜け出すという、上述した勝ちパターンを最も実現しやすいのがこの馬なのではないかという判断だが、大きな不安点としては騎手の阪神実績が皆無に等しいところが挙げられる。
まぁ馬が強ければ掴まっているだけで上位に食い込めるのが競馬の一面でもあるし、早熟性のあるエピファネイア産駒は無視できないということで、軽視することはできなかった。

ドゥアイズは不思議なほど人気がないから、オッズ妙味というところで評価している。
コスモス賞ではモリアーナに負け、札幌2歳Sではドゥーラに負けているものの、2歳の着差なんて秋の成長次第ではいくらでも覆るだろうから、今の段階で能力面を不安視するのは意味がない。
やや外枠なのが心配ではあるけれど、そこは展開運に委ねるということで、このオッズなら馬券に入れておきたいと思った。

おそらく本レースで逃げるのが、サンティーテソーロだ。
前走も前々走も中山1600mで、逃げて上がり最速の強い競馬を見せている。GⅠの舞台で逃げきれるかはわからないが、こちらもエピファネイア産駒かつ過剰人気感もないということで、買っておいて損はないと判断した。
新馬戦で負けているのは騎手が悪かったのかもしれないし、距離が合っていなかったか、逃げられなかったから……そう考えたら、横山兄を背に最内枠から実績のある距離を走る今回はベスト条件と言っていいかもしれない。

8枠から唯一、買っておきたいと思ったのはドゥーラで、理由はドゥアイズと能力的に被っていると感じたからだ。似ているのは名前だけではない。
不安要素は騎手と外枠という点で、もしモリアーナやドゥアイズと枠を入れ替えたら、印もそのまま入れ替えていた気がする。
ここまで3戦、それなりに上がりのかかるレースで上がり最速を記録しているため、その特徴は阪神JFの傾向にマッチするはずだ。
現時点では随分と人気を落としているようだが、好走に期待したい。

人気のウンブライルとラヴェルは当初、重めの印を打っていたのだが、外枠に入ってしまったことで評価を大幅に下げることにした。
もし当日、差し馬場が形成されていたら評価復活ということにはなるけれど、ウンブライルは1400mの経験しかない点、ラヴェルはほぼ出遅れる上にスローペースの経験しかない点で嫌いたい気持ちがある。どうせ人気になるだろうし。
ペースの経験有無に関してはリバティアイランドもモリアーナも当てはまるから絶対の消し要素ではないのだが、外枠から出遅れたら強くても厳しいというのは、昨年のナミュールで学習している。

 

私にしては珍しく印を絞ったつもりだけれど、馬券も普段より点数を減らして買おうと思う。
香港は買うつもりがないので、資金を節約したいという意識からではないのだが……2歳戦なんて人気上位の馬だけでは決まらないだろうという推測と、怪物の走りへの期待感、的中して跳ねたらラッキーという消極的な気持ちが混ざり合っての選択だ。

■3連複 軸1頭ながし(6点)
⑨-①⑤⑬⑯