2歳マイル王者を決める今年の朝日杯FSは、先週の阪神JFとは違って圧倒的に抜けた存在がいないイメージだが……しかしながら人気馬が好走しがちな荒れにくいレースでもあるから、上位人気馬の取捨選択が予想の鍵になるだろう。
過去のデータを探っていくと、わりと好走パターンとそうでないパターンがわかりやすかったので、馬券的な意味では絞りやすいレースなのではないかと思っている。
1⃣枠①番 キョウエイブリッサ
1⃣枠②番 ドルチェモア
2⃣枠③番 オールパルフェ
2⃣枠④番 ドンデンガエシ
3⃣枠⑤番 バグラダス
3⃣枠⑥番 ミシェラドラータ
4⃣枠⑦番 オオバンブルマイ
4⃣枠⑧番 グラニット
5⃣枠⑨番 ニシノベストワン
5⃣枠⑩番 ウメムスビ
6⃣枠⑪番 ティニア
6⃣枠⑫番 ダノンタッチダウン
7⃣枠⑬番 スズカダブル
7⃣枠⑭番 レイベリング
8⃣枠⑮番 フロムダスク
8⃣枠⑯番 コーパスクリスティ
8⃣枠⑰番 エンファサイズ
まず注目すべきはサウジアラビアRCの勝ち馬であり、過去にここを勝って朝日杯に出てきた馬の複勝率は100%ということだから、現在の想定1人気ではあるものの、ドルチェモアを無視することはできない。
朝日杯は近年、前傾ラップの傾向が続いていながらも、半分より前、そして5枠よりも内側の馬が好走してきているため、臨戦過程だけでなく様々な条件を加えた上でも、ドルチェモアを軸にするのが最適に思える。
というわけで、ひとまず印は以下のように考えている。
◎ドルチェモア
◯ダノンタッチダウン
▲グラニット
▲バグラダス
△レイベリング
☆ティニア
対抗に置いたダノンタッチダウンは、前走のデイリー杯2歳Sで負けていたり、出遅れて後方からの競馬になりそうだったり、ロードカナロア産駒の阪神1600mの成績が芳しくなかったりと、人によっては消し要素が盛りだくさんと捉えても不思議ではない馬なのだが、前走は物理的に厳しそうな位置から追い込んでの2着であったため、逆に言えば出遅れずに中団から追い出すことができれば突っ込んできてもおかしくない能力は持っていると考えた。
馬の末脚を信じてもいいし、コース実績抜群で先週も勝っている川田騎手を信じてもいい。
ただ、飛んでも納得できるため、馬券はダノンタッチダウンを外すパターンも買うことになるだろう。
サウジアラビアRCを評価するなら、その2着馬も軽視できない。ということで前走は大逃げの末に惜しくも差されたグラニットだが、前半から飛ばしていって粘り込む競馬が朝日杯には合っていると判断した。
他にも前に行きたい馬が多く、先手を取れるかは微妙なところだし、阪神JFのようにハイペースになりすぎて逃げ馬が壊滅する可能性もあるけれど、展開次第ではチャンスありと見ている。
バグラダスは先週もナイス騎乗で好走してくれた吉田隼騎手……というだけでなく、1400mの持ち時計トップであり、スピード能力に長けている点が2020年の勝ち馬グレナディアガーズと被るところであり、たとえ上位の上がりが使えなくとも好位から抜け出すことができれば、十分に勝ち負けになるのではないかと思ったのだ。
レイベリングは日本のスピード競馬に適性のあるフランケル産駒かつ、前走は新馬戦ではあるものの圧倒的な勝ち方でポテンシャルの高さが見込めるため、押さえておきたいと感じた。
ただ、現状あまりにも過剰人気気味なのと、外寄りの枠に入ったことで評価は下げたい。先週のラヴェルほど出遅れることはないと思うが、やはり後ろからでは厳しいと思うからだ。
そしてもう一頭のフランケル産駒であるティニアも買っておきたいと思った。
1400mの経験しかないが、前走は上に挙げたバグラダスと僅差の2着であり、同じく持ち時計が1分20秒台と優秀、そしてスタートの上手い福永先生なら後手を踏む確率が低いだろう。
もし前走のレースレベルが極端に低いとなれば、バグラダスともども凡走の可能性はあるけれど、先週も2着以下は荒れたように、2歳戦なんて何が起こるかわからないのだから、このあたりの人気薄から狙ってみるのもアリなのではないかと思っている。
印は打たなかったけれど、他に馬券に絡むかもしれないと思っているのはオールパルフェとドンデンガエシなのだが……当日の馬体重やパドックなどで必要と判断することがあれば、レイベリングあたりと入れ替えるかもしれない。
今週はあまり、予想というほどの予想でもないけれど、今のところ2歳で強そうだと思っている馬たちがホープフルSに向かうようなので、朝日杯はどうにも箸休め感が否めないのだ。
リバティアイランドはアーモンドアイ級の「本物」であることを期待したくなる走りだったけれど、牡馬に関してはイマイチ、パッとしない。
ドルチェモアが突き抜けて勝ってくれるなら、それはそれで楽しめるとは思うが。
馬券は相変わらず少額で、本当はもっと絞りたいくらいなのだけれど、先週ほど自信がないため仕方なく2列目3列目を広げることにした。
■3連複 フォーメーション（9点or12点or15点）
②－⑤⑧⑫－⑤⑧⑪⑫⑭(+③④)
