K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

寒波とのこと

冷蔵庫を開けると、そろそろ買い出しに行かなければ生活が危ぶまれるくらいにはスッカラカンであることに気づいた。
前回、外に出たのがレシートを見る限りでは12/7だったようだから、まぁ一度に購入して持ち帰れる量を考えれば妥当なタイミングとも言えるだろう。
しかし、最近すっかり寒くなってきて、ただでさえ行動力が落ちているというのに、明日は夜から寒波の影響で極端に気温が下がるらしいから気が進まない。

 

牛乳や卵などの、個人的には必須だと思っている食材の枯渇を無視するなら、パスタや保存食などで月末まで食いつなぐことができなくはない。
体重の軽い私は基礎代謝が一般人よりも少ない分、寒さには弱いものの多少の食事制限は苦痛にならないのだ。
とはいえ、流石に長持ちする炭水化物だけでは栄養の偏りが著しく不健康を招きかねないから、どこかで補充したい気持ちは強い。
問題は、それを明日に実施するか否か、という話だ。

結局、天候なんて操作できるものではないし、これから寒さが加速していく可能性もあるわけで、普通の感覚で考えるなら不足した段階で寒さなんて気にせずスーパーへ足を運ぶのが正解なのだろう。
ただ、病的なまでの出不精な性格と、赤子に匹敵するくらいの貧弱な寒さ耐性が、私の行動を無意識のうちに制限しているに過ぎないのだ。
どうせ、外気に触れた瞬間の刹那的な震えさえ我慢すれば、難なくとは言わないまでも、大してアクシデントもなく目標を達成できるに違いない。
買い出しに限らず、最初の一歩を踏み出すハードルが無駄に高いところが行動力の低すぎる私の弱点だ。

 

寒くなるということは、必然的に電力需要は増加する。電気代がかかる。
先日から意識的に努めている省エネ施策によって、どうにか今月分の電気代は許容範囲内に収めることができそうだけれど、これ以上に寒くなった場合に継続できるかどうかは自信がない。
必死になって寒いのを我慢しても、一か月のうちに節約できる電気代がどれほどのものなのか、その成果を生み出すための苦しみに釣り合っているのか、どうにも不明瞭な状況ではある。
仮に一日あたり100円の節約になるとしたら、一か月で約3,000円になるわけだが……感覚的な話をすると、後者は節約効果を感じることができるけれど、前者は日々の努力に見合っていないような気もする。
これだけ寒い思いをして、たったの100円……逆に100円を払うことで温もりを手に入れることができるのだ。
このあたりの判断は人によって、価値観次第で変わってくるだろうが、毎日100円で快適な空間が維持できるというのであれば、躊躇なく支払うという人が世間的には多数派なのではないかと、ふと思った。

実際には、100円ではなく150円かもしれないし、200円かもしれない。部屋の広さや使っている家電の数、使用頻度によって差は生じる。
ただ、現在の契約状況から推定請求額を試算すると、私が何も意識せず電気を使い続けた場合は9,000円前後、節約を意識した場合は6,000円前後になりそうなので、だいたい感覚と合致している。
やはり焦点は月額か日額か、というところになりそうだ。

ちょうどいい折衷案は思いつかないが、妥協点を見出すなら、怠けすぎずしっかり買い出しには行って食料を確保し、ちゃんと食べることで体温の上昇および寒さへの対策を図り、無駄な暖房の使用時間を削減するのがスマートだろう。
私の胃腸が、増加する食事量や食事頻度に耐えられるかは別の話になるけれど、寒さで身体を震わせれば震わせるほど、エネルギーの消費が活発になって都合よく空腹を作り出してくれはずだ。
もういい加減、食べられない体質のままでは生きていけない。特に冬は。