K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

腹痛からの解放

昔から胃腸が弱く、腹を下すことが日常茶飯事だった私だけれど、このところ妙に腹の調子が良い。
いちいち記録しているわけではないから厳密なタイミングは不明なのだが、先月くらいまでは変化がなかったように思う。
しかし今月に入ってからは、これまで週に二度はトイレに駆け込むようなペースで発生していた腹部の異常が起こっていない……ような気がする。流石に、一度くらいはあっただろうか。

 

夏場なんかは冷房の影響で腹が冷えて、毎日のように調子を崩すということが珍しくない。
冬場の今は厚着をしているし、腹部を冷たい空気に晒すことはないから、他のシーズンと比べたら逆に下痢をしにくいコンディションが整っているという説はある。
それ以外の身体パーツは冬の寒さに随分と痛めつけられているから、どっちもどっちというか、エアコンを必要としない時季がベストであることに変わりはないだろうが。

まぁしかし、先月も今月も気温に大きな変動はなく相変わらず寒い日は寒いわけで、特に体調が急激に変化するような感じではない。
日によっては日中に暖かさを覚えることもあったけれど、まだまだ冬を抜けるには数週間を要するだろう。
そういうわけで、あれだけ頻繁に壊れていた腸内環境が急に安定しだした原因については、考えてみてもよくわからないのだ。
極端に食生活が変わったわけでもなく、依然として一日二食の習慣は揺るぎない。ややタンパク質が少なめではあるものの、コスパを重視するなりに食物繊維や炭水化物など各種栄養素の必要量は満たそうと意識しているし、いわゆる暴飲暴食とは無縁と言っていい。
もともと胃腸が弱いこともあって、口にする食べ物については以前から、刺激や負担の少ないものを無意識に選ぶ傾向にあった。
要するに、ちょっと無理して食べることで腸内環境が悪化することはあるにせよ、これ以上の劇的な改善は見込みづらい状況なのだ。

あと考えられるのは睡眠くらいで、確かに先月よりは寝不足に苦しんでいる日が減っているように思うけれど、しばらく快眠の日々が続いたことは過去にもあった。
その時に腹の調子がどうだったのかは、まったく思い出せないけれど、そもそも腹痛の発生がその日の体調と相関関係にあるのかどうか、実のところ疑わしくも思っている。
寝起きがバッチリで絶好調と思える日でも、本質的に調子がいいのは意識や思考といった脳が司る部分であって、肉体は別の話だ。
たとえば、風邪を引けば頭にもダメージが出るから全身しんどくなるものだけれど、怪我をしたり筋肉痛になったりした場合の部分的な身体の不調というのは、脳の活発性とは無関係なものだから、基本的に肉体と精神の調子は切り離して考えたほうがいい……と思っている。

 

なんだか難しい方向に話が脱線していきそうなので、長くなる前に切り上げたいところだが、結局のところ謎に好調な腹の状態については、明確な形で現状把握ができそうにない。
具合が良いに越したことはないため、このまま一生、腹痛に悩まされずに済むのであれば願ったり叶ったりというやつだ。
どうせそのうち、何かをきっかけにバランスが崩壊するに違いないのだから、せめて安定している今は、できるだけ優雅に過ごしたい。

それにしても、自らにとって決してプラスとは言えない現象であっても、頻繁に起こっていたものがパタリと止んでしまうと、却って不安になるものなのだなと思った。
別に、お腹が痛くなってほしいわけではない。いつ来るかわからない次の腹痛が、少しだけ怖くなった。