K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

あまりTwitterを見なくなった

先週くらいだったと思うのだが、Twitterの仕様に大きな変更が入った。
もともと私は大してTwitterを活用しているわけではないから、影響を受ける度合いは低いほうだろう。しかし結果から言うと、ただでさえ少なかったTwitterに費やす時間が、この一週間で大幅に減少した。

 

基本的にはTwitterなんて無駄な営みなのだから、それ以外の物事に時間を割けるようになったという意味では喜ばしいことかもしれない。
ただ一方で、数少ない速報性に富んだ情報収集手段へのアクセス頻度が減るという事実は、私を世の中の流れから遠くに追いやっていく傾向に拍車をかけてしまいかねない。
実際、その日に何が起こったのか……それは趣味にしろ、一般的なニュースにしろ、ここ数日はほとんど知ることのないまま過ごしている。
たまたま気になって調べた事柄については、もちろん最新の情報を得ることができるけれど、受動的に入ってくる有象無象の情報は明らかに少なくなった。これは、ひょっとしたら興味を抱いたかもしれないトピックについて触れるチャンスが、大きく失われたことを意味していると言ってもいいかもしれないのだ。

具体的に何が変わったかは不明なのだが、まずTLが従来のように機能しなくなった。
Web版は今のところ、それほど異常を感じているわけではないけれど、スマホアプリにおいて変化が顕著だ。
まず、なかなか更新されない。不思議なことにアカウントによって差異があり、一方では数日単位でTLの更新が止まってしまっていて、他方では更新されるものの数時間遅れであったり表示数が間引かれたりしている。
フォロー数が関係している可能性もあるが、とにかくフォロイーのツイートがリアルタイムでTLに並ぶということがなくなった。
おそらくWeb版は間引かれることなく更新されているようなのだが、正直このままではスマホアプリは使いものにならない。
ただでさえ見る機会が少ないのに、たまにアプリを立ち上げても一切の変化がないのであれば、それはもうTwitter離れが進んでも仕方ないというものだろう。
しかしながら、自ら日常的に発信し続ける人間であれば死活問題のように思える本件も、ROM専の私としては単純にTwitterという仕組みに興味がなくなっていくだけなので、かつての環境を取り戻そうとエネルギーを向けることに、なかなか気が進まない。

実のところ、これが「おま環」である可能性は否定できない。
何しろ私が使っているTwitterスマホアプリのバージョンは、2021年8月にリリースされたものなのだから。
Twitter社が不定期に行うアップデートは、これまで不評が多かった。慣れていたものが新しい形に変わる際には何事もスムーズにはいかないものだけれど、そうしたバイアスを差し引いても明らかに使いづらくなっていたり、余計な仕組みが追加されていたりして、Twitterユーザーの大半が質の悪化を感じる更新ばかりだったのだ。
Twitter運営の気まぐれにより、本来は不要なはずのストレスを頻繁に経験したくないという一心で、私は極力アップデートを行わずにTwitterと付き合うことにしてきたというのが、現在までの流れとなる。
それが、いよいよ最新バージョンにアップデートしなければ動かなくなる段階になっただけなのかもしれない。とっくにサポートは切れていて、目の前に突きつけられた不具合の原因は私にあるのかもしれない。

いや、本当にそうだろうか。
どうせTwitter上で関わっている相手なんて存在しないし、テレビを見ない私が世間の流れを掴むために、一日に何度か覗くだけの場所だった。
優先度は決して高くない。使えないなら、それはそれで困らないのではないだろうか。
PCでWeb版を使えば情報を得られないわけではないし、わざわざスマホTwitterを開く時なんて、ほとんど検索が目的なのだから、現実的に考えると、今の私にTLは不要と言ってもいいだろう。
幸い、トレンド表示や検索機能は生きているのだ。これさえあれば、最低限の需要を満たすことはできる。
情報を得たいからフォローしているはずなのに、TLを見ることがなくなるというのは意味がないように思えるけれど、あらゆる情報源を能動的なアクセスに限定するというのは、不要な情報に脳のリソースを充てずに済むわけだし、必ずしも悪いことではないはずだ。
情報の海に溺れることを避けるというのは、あまり現代的ではないかもしれないが。

 

そういえば、こういう性格なのでTwitter以外のアプリケーションも旧時代の遺物を使っているというケースが少なくない。
最終更新日が昨年、どころか一昨年というのは当たり前で、スマホ購入以来アップデートしていないものもある。
本来はセキュリティなどを考えたら、常に最新版を使うべきなのだろう。危機感はない。もしウイルスや不正アクセスの被害に遭ったら、それはもう仕方のない不運だと諦めるはずだ。
それよりも、頻繁な更新に応じて逐一アップデート作業を行うほうが、怠惰な私には大きなストレスとなる。

アップデートしろという通知を全面に出して、一切の機能が使えなくなるまでは、延々と古いバージョンを使い続けるのが私の基本的なスタンスとなる。
今回はTwitter関連で多少の不便は感じつつも、まだコアと捉えている機能が使えないわけではないため、もうしばらく一昨年のバージョンに頼り続けることになるだろう。