K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

今年の申告

気づいたら三月の中旬ということで、今年も某期日が迫ってきた。
これは大きな個人差がある問題で、人によっては死ぬまで縁がないということもあるだろう。根本的な仕組みであったり、やり方であったり、何ひとつ知ることなく生きる道が、進路選択次第ではあるけれど一応は用意されている。
むしろ、そのほうが多数派かもしれない。

 

やや道を外れた私にとっては、一昨年からの恒例行事となっているわけだが、実のところ大変だったのは最初の回だけで、昨年そして今年と、徐々に手間が減ってきている。
ここには書ききれない様々な事情があるため説明が難しいのだけれど、まぁ初回は右も左もわからない状態から調べつつだったので、それ以後と比べて大変だったのは当然の話だろう。
ただ、知識や慣れという以外に、申告内容において複雑な部分が減った……というより、ほとんどなくなったと言うべきだろうか、とにかく私が活動的に物事を推し進められないばかりに、結果として生じる手続きが非常にシンプルなものになってしまっている。
楽なのは助かるものの、このままでは現在の環境が長く生きていくことはできないだろうから、現状を顧みながら頑張ろうと思わされるのだった。

原因の半分くらいは、二年前に浮上した某案件への誘いに乗っかってしまったところにある。
仮に、その話が順調に進んでいたとしたら、今回の申告に要する時間も随分と伸びていたのではないかという気がするのだが、現実は寂しく悲しいものだ。
とうとう連絡は途絶え、足がかりも失われたような状況で、すっかり希望は感じられなくなっている。
残ったのは、安易に他人を信用してはならないという教訓だけだった。この世で確実な存在は自分自身だけ。あとは、無条件で何もかも受け入れることが可能なのは、血の繋がりのある家族くらいのものだろう。

それにしても、せっかく案件の開始に備えて自らの立場を些か面倒な領域に持っていったというのに、今のところ一切の役割を果たしていない。
頻繁に役所へと赴くあの頃の苦労は、いったいなんだったのだろう。

 

そういえば、少し類似の話題になるけれど、マイナポイントの申請も同時に実施した。
これまで面倒くさがって後回しにしていたわけだが、どうやらポイントの申請期限が五月までになっているらしく、ちょうどマイナンバーカードを取り出したところだったので、忘れないうちに済ませてしまおうという流れだ。
ネガティブな意見もあるようだが……正直、どうでもいいのだ。
マイナンバーカードを保健証として使えるようになったからといって、従来のカードが使えなくなるわけではない。ただ、電子的な意味で選択肢が増えるだけ。不便になるわけではないのだから、やり得というものだろう。

あとは、公金受取口座の登録も躊躇なく達成した。
コソコソとグレーな動きをしない限りは一般市民が何かしらの監視の目に引っかかるとは思えないし、後から登録口座の変更や削除もできるのだから、やはりポイントを貰うに越したことはない。
合計15,000円分だ。申請の手間を考えると、端金だと思って放置する人もいるとは思う。ただ、私はそれを軽んじられるほど金が余っている人間ではないため、貰えるものは貰っておきたいという気持ちが基本にある。

失敗したと感じたのは、腰が重すぎた点だ。
遅くとも先月のうちに申請しておけば今月中にはポイントを入手することができたはずなのに、このままでは来月の後半以降になってしまう。
すぐき電子マネーが必要というほど切羽詰まっているわけではないのだけれど、微妙に忘れた頃に手に入るとなると、今月末から来月にかけての支出計算に狂いが生じそうで、ちょっと嫌なのだ。
二か月か、あるいは三か月もすれば結果は同じなので、本当にどうでもいい話ではあるが。