K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

マネー

昨年の夏前にチラッと書いた、とある投資関連の日記だが……その後の経過について言及する場を作っていなかったので、一応ここで書いておくことにする。
ちょうど昨日、忘れないうちに、と確定申告を済ませたところだ。
一年くらい前に想定していたほどの利益にはならなくて残念だったというのが本音ではあるが、収支プラスではあるから勝ちは勝ちだった。

 

某国がアレコレが物凄い勢いで暴落している今の状況と比べたら大したことはないかもしれないが、あの頃の私は下落に対して機敏な反応ができず、悔いる日々が多かった。
もともと格安の時期に購入して数倍にまで膨らんでいたから、黒字ではある。しかし、最善のタイミングで売り抜けた場合と比べて、およそ資産は半分以下にまで落ち込み、流石に普段は冷静な私もショックを隠せずにいたのは事実と言っていいだろう。
おかげで、多大な含み益を抱えている時に考えていた今後の方針は、資金の減少により若干の変更を余儀なくされることとなりそうだ。

日記を書いた時点では、まだ希望を捨てるには時期尚早だった。大規模な調整を経て、反転し、再び大きな上昇を見せる可能性が残されていたからだ。
しかし、多少の反発はあったものの現実は厳しく、徐々に価値を減らしていく。これ以上は許容できないというギリギリのラインを割った後、微妙に価格を戻していく。
予想されるシナリオは、その地点が底に近く、しばらくレンジ相場を続けてから上昇に転じるか、あるいは戻り売りの末にさらなる下落を見せる二つのパターンだ。
私は後者だと考えた。まだ下がる。どこまで行くかは知らないけれど、今が最後の逃げ場に違いない。

判断は正しかった。
最大値から半分以下とはいえ、まだ一応プラスの段階で売り抜けることに成功した。そして、それから数日の間に、みるみる急落していき……ついに売ったところから半分近いところまで下がったのだ。
驚いた。ここまで持ったままだったら、精神が危うかっただろう。
下手に利益が出すぎても税金など国に取られる分が増えて不愉快だし、積極的に売り買いするのはストレスが半端ない。
まだ夏前という早い時期だったけれど、当分トレンドに変化はないと思って、秋以降まで関心を抱かずにいた。

結局、トレンドが復調気味になっても確定申告のための試算をしていると、余計な変化を生じさせたくないと思って手が出しにくくなった。
その気分は年が明けてから現在まで続いていて、いまだにまともな取引の一つもできていない。

 

幸か不幸か、コロナの影響で想定していた案件が進まず、昨年分の確定申告は非常にシンプルなものとなった。
ややイレギュラーだった一昨年のものよりも簡単なくらいで、日常的に収支を付けているのもあって、作業時間は10分か20分ほどだった。

できれば来年、つまり今年の分は、もう少し時間がかかるようになってほしいものだ。