K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

帰途の思惟

全身がバキバキ、という表現は、まさに今の私に当てはまる。
これほどまでに動き回り、体力を限界まで削り、疲労を溜め込んだのは直近数年では初めてのことで、もしベットに倒れ込むことが許されるのであれば、即座に気を失って半日以上を目覚めないのではないかとさえ思ってしまう。
実際には期限間近のチャレンジを抱えているから眠れないし、明日は明日で午前中から集中したい別件があるため、いつになったら休めるのかわからない状況ではあるが。

 

今回の遠出は、正直に言えば断ることができた。向こうも強要するような感じではなかったし、私が嫌だと言えば二日間の活動を経験することにはならなかっただろう。
しかし、私は珍しい機会をそのまま受け入れることにした。確かに複数の用事が重なるタイミングで大変な状況を招く羽目にはなったけれど、個別に評価するなら決して頭から否定するようなものではない。
結果的に、期待していたレベルには及ばなかったとしても、この一連のイベントに参加したという事実自体に少なからず価値がある。
後年になって振り返った時に、これは必ず尊い思い出として蘇るに違いないのだ。
そういうわけで、昨日今日と本当に大変だったし気分の良いことばかりではなかったものの、ポジティブな気持ちで心に仕舞っておける体験にもいくつか出会えたことだし、何より疲労困憊のボロボロとはいえ無事に帰宅できることを幸せに思う。

二日間、というよりは土日を含めて、まともに眠れていない。自分の都合だけで時間を使える通常に日々であれば、眠ければ眠るだけなので睡眠不足が長続きすることは少ないのだけれど、他人の用事が絡む日が連続すると、自分勝手に睡眠や食事の時間を動かせるものではないため、多少なりとも心身に非日常の負担が生じる。
端的に言えば、とにかく熟睡する時間も環境も整わなかった。
あまり眠れていないのに、引きこもりの日常からすると絶対にあり得ないくらい、莫大な体力を失っている。当然、大きな反動は覚悟しなければならないだろう。
今はまだ帰路ということで独特の緊張感を纏えているというか、交感神経が優位な状態だから意識を保てているわけだが、これが落ち着く自宅の空気を吸えるようになったら何が起こるか想像できてしまう。
きっと、かなり無理をしなければ、あらゆる待機タスクを放棄して明日の夕方くらいまで機能停止に陥るに違いない。

そもそも私の肉体的ポテンシャルを考慮すれば、最初から不可能に近いプランなのかもしれない。
疲れた状態で帰宅して、寝ずに徹夜を果たした上で異なるタイプの目標を短時間のうちに達成するなんて。
しかし、私はやる。
できるかどうか、ではない。そうしたいと思って、頑張れば成功する確率が僅かでも残っており、さらに珍しいことにモチベーション自体は高いのだから、あとはもう眠気にさえ負けなければいいのだ。
行く末については、明日か明後日の日記に書くとしよう。

 

普段のノリなら、自宅ではなく実家に一時帰省する流れでも不思議ではないのだが、今回ばかりは個人的に果たしたい事柄が今後半日の間に詰まってしまっているばかりに、直帰することにした。
まぁ実のところ、週末には別の用件で実家に顔を出す予定となっているため、ちょうどいい。
何度か書いているように、実家の空間というのはあまりにも温もりに満ちすぎている。
一人暮らし、誰とも会話のない一人きりの生活に慣れている私にとっては温度差が大きすぎて、生きる感覚が狂ってしまうのだ。
大事にしたい場所ではあるが、だからこそ甘えすぎるのは互いにとってメリットよりもデメリットが上回りかねない。