K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

体力の限界まで

脚が痛い。手も足も、首から肩まで、身体を動かすと地味な痛みを感じる。
半分くらいは自らの意思で行動した結果なのだが、原因はともかく、先週までの私の日常とは遥かにかけ離れた日が続いていたので、端的に言えば全身に無理を強いていたということになる。
一応、今日が最終日ということで、これを書いている今は帰路の途中なのだが、まだ外界にいるだけあって完全に力尽きたというわけではない。ほとんど最後の砦のような気力が、私を奮い立たせている。

 

疲労感を形作る最大の要因は、おそらく早すぎる早起きからスタートした一日を、夜まで横になることなく頑張った活動量の多さであることは間違いないだろう。
消費カロリーの細かい計算はしないけれど、基礎代謝を除いた分を引きこもり期間と比較すると、数倍どころの話ではなく爆発しているはずだ。
単純に歩数が多いし、日中に動き回っていたから汗も出る。息が上がるほどのアクティビティは運動不足の解消を促しているようで、確かな爽快感こそあったけれど、己の体力を考慮できていない側面はあった。
もちろん、あまり食べることに頓着がなく一日一食でも平気な私といえど、今週は腹に多少の圧迫感を覚えながらも食べることに注力した。そうでなければ、きっと道中に諦めなければならないシーンが生まれていただろう。
身体に入れた分は活動のエネルギー源となり、余りは排出されるのが基本的な構造だけれど、流石の私も一時的に体重の増加が見込める状態になっている気がする。帰ってから計測してみて、予想外の変化が見られることを少し恐れつつも期待したいところではある。

 

一方で、日中の活動だけでは言い表せないような強力な倦怠感についても、私は説明することができるだろう。
話はそれほど複雑ではない。減った体力を回復する前に、さらに減らしてしまうから、ますます疲れてしまう。要するに、睡眠時間が足りていないのだ。
これは推定の計算だが、月曜の夜を起点として金曜の夜に至るまで、およそ12時間程度しか眠れていないものと思われる。
先週末まで、私の活動時間帯は夜中に偏っていた。それを急激に昼型へと変えなければならなくなったせいで、初日は1時間ほどしか眠ることができなかった。
翌日、確か日記にも書いたと思うけれど、慣れない環境では寝付きが悪くなるため、寝不足にもかかわらず眠るのに苦労した上、さらに次の日も早起きが求められたから、まともに眠れたのは2時間くらいだったように思う。
そしてその翌日も……夜は食事量過多で胃腸に問題を抱えていたため眠気のまま横になるわけにはいかず、翌朝は日の出前には起きる必要があり3時間ほどしか確保できなかった。
幸いにも最終日は、日付が変わる少し前にはスムーズに眠ることができたので、起床時間こそ前日と変わらなかったけれど、5時間前後の睡眠を取ることができた。
あとは、休憩や移動のタイミングでショートスリープを積み重ねていたから、それを加えて12時間程度という結果になる。

少なくとも6時間は眠っておかないとパフォーマンスに影響が出るはずだから、睡眠時間の借金が現在12時間ほどあることになる。
一晩で回復するなら嬉しいが、きっと明日と明後日は半日近く眠り続けることになるかもしれない。

ここまで、外に出ていてアクティブな非日常を送っているという日記は書いてきたが、具体的な話は何もしてこなかった。
いや、書いてもいいのだけれど、妙に小恥ずかしいというか、その手のエピソードは日記に書かずとも映像で記憶しておけるし、一つひとつ書いていくと膨大な量になってしまうから、あえて言及を避けていたのだ。
一つだけ言えることがあるとすれば、間違いなく日頃の蓄積された退屈な感情を一気に吹き飛ばすだけの、新しい刺激に満ちた日々だった。
完全に満足できたかどうかは判断が難しいところではあるものの、少なくとも楽しくなかったということはない。
また、いずれこういう機会に恵まれることを祈って、これからも健康に生きていきたい。