K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

滑り込みセーフ

昨日一昨日と連日、体力を消耗する外出の用事があり、特に昨夜は帰宅したのが日付が変わってからだった。
早朝5時台から活動しているため、帰宅途中で既に疲労困憊状態、かつ前日や前々日もまともに眠れていないことから、本来なら帰宅後すぐにベッドへと倒れ込むように、気絶するように、一日を締めるはずだった。

 

話は変わるが、今日はブルアカのメンテ日だ。
これを書いている22時前後の現在はアクセス集中のため臨時メンテとなっているが、それはさておきブルアカにおけるメンテナンスというのは、それ以前のイベント終了および新しいイベントや新機能の実装を行うものとして、月に二度ほど定期的に実施されている。
今回で言えば、一月末から続いてきたメインストーリー最終編に伴う一連の連動イベントのラストとなるPHT決戦、そしてD.U.シラトリ区復旧作業の開催期間が終了するタイミングだった。

個人的なプレイ状況に関する話は一週間以上前のどこかの日記で書いているわけだけれど、簡単に言うとメインストーリーが積読状態となっていて、リアルタイムの連動イベントを遊ぶにあたって最新のストーリーに追いつかず、中途半端なままイベント戦を攻略する形になってしまっていた。
自分のペースで読み進めていって楽しみたい気持ちが強いため、なるべくゲーム外でネタバレは踏まないように努めつつも、どうしたってイベントそのものに参加することで目に入ってきてしまう先々の情報はあるし、たとえば公式Twitterアカウントから発信されている告知を見るだけでもリプライには大量のネタバレに近い情報が氾濫しているから、純粋な意味で完全な初見状態でストーリーに臨むというのは、ほとんど不可能だったと言っていい。
まぁ結局は、さっさと読めという話に行き着くことになる。

別に急がずともストーリーは後からゆっくり読めるとはいえ、今日のメンテでPHT決戦のページが閉じられてしまう。イベント戦を見るだけなら、このまま放置でもいいのだが、それでは報酬を貰えないという問題があった。
普段のイベントと比較しても破格というくらいに、捨てるには惜しい報酬だ。しかし、貰うためにはストーリーをかなり進めなければならない。
最悪、全スキップで追いつくという手段はあるけれど、進行状況によって変化があるという情報を目にしていたため、できればストーリーを読みながらそれを楽しみたいと考えていたのだ。いつの間にか変わっていた、というのは味気ない。

昨夜の話に戻ると、帰宅した時点で読み終わっていたのが最終編2章の前半くらいまで、4章の最後まで読むとしたら6時間程度の所要時間というところだった。
6時間は、まぁ集中していたら長すぎるということはないけれど、決して短いとも言えない尺だ。時刻は深夜の1時を過ぎたところ、最短で進めても終わるのは7時台と考えれば、なかなか厳しい道であることは確かだった。
私の状態が万全であれば、きっと大丈夫だったはずだ。しかし、昨夜は疲れきっている上に、いつ寝落ちしても不思議ではないくらい寝不足が極まっていて、誇張ではなく目を瞑ればいつでも一瞬で眠れそうな感覚だった。

いや、諦めるわけにはいかない。
謎にモチベーションが高く、今にも寝たいという気持ちを圧し殺して、最終編のストーリー読みを再開する。
頭がまともに働いていないため、ただでさえ読むのが遅いというのに、普段よりも進みが悪いような気がしないでもなかったが、そんなことを気にしていたらメンテが始まってしまう。
途中で何度か気を失いつつも、気力をふり絞り読み進める。しかし3時くらいになって、いよいよ限界を迎えてしまった。
頭が動かず、目も開けていられない。流石に効率は最悪だし、一向に進まないとなれば意味がない。仮眠を取るしかない。
そんな状態で眠って、はたして起きられるのか不安はありつつも、少しでも眠らなければ可能性がないという判断だった。
そして、どうにか5時を過ぎたところで目を覚ます。まだまだ眠り足りないし、再び横になれば一瞬のうちに昼を過ぎていることだろう。
もう余裕がない。かろうじて意識は保てそうではあったし、ノンストップで最後まで突き進むしかなかった。

ストーリーの良さについては各所で語られているし、ここでわざわざ長々と書くことでもないだろう。
この素敵な感覚は、ブルアカを好きになり、これまでのストーリーを楽しんできた先生なら誰もが共有できるはずだ。
私の場合は部分的なネタバレを食らっていたり、情報の前後関係がおかしくなったりしていたものの、それでも自分の中で納得できる形で咀嚼することができた。
1章から4章までで登場したキャラクターのほぼ全員に見せ場があったところや、触れられてこなかった世界観の裏側が少しずつ明かされていく様子、そして読者を惹きつけるシロコとプレナパテスという存在……良質な余韻をプレゼントされた気分だ。

正直、仮眠を取ったとはいえ眠気は限界を過ぎていて、なぜ意識を保っていられるのか不思議なくらいだった。
ストーリーの魅力によって、無理矢理にでも覚醒状態を維持させられていたような……だからこそ、なんとしてもメンテが始まるまでに読み終えるという強靭な意志が働いていた。
結果、最終編4章を終えてプラナちゃんを迎えることができたのは、メンテナンス開始の5分前だった。
あと少しでも帰宅時間が遅かったら、仮眠の判断が遅れていたら、起きられなかったら……ここまでの感動と達成感のある体験はできなかっただろう。
今回のようにギリギリを狙える機会がなければ、頑張ってストーリーを読み進めて楽しむということもできなかっただろうし、むしろ慌ただしいスケジュールとイベント開催期間が被ったことは、私にとって大きなチャンスだったのかもしれない。
ようやくストーリーの最前線に到達したので、これからはブルアカをより一層、リアルタイムで味わえるようになった。楽しみだ。

 

余談だが、実のところWBCの決勝も気になっていたため、ストーリーを読みながら別のモニターではミュートでWBCの試合を表示させていた。
最終編に感動しつつ、迫るメンテに焦らされ、横目で試合をチラ見して、11時からは余韻に浸りつつ日本の勝利を見届けた。
肉体だけでなく感情的にも非常に忙しい一日だったと言えるけれど、通常であれば精神がオーバーヒートしてしまったに違いない。
いずれもマイルドに楽しむことができたのは、あまりにも寝不足で疲れきった状態だったからだろう。
その分、興奮度は下がってしまったように思うが、こればかりは仕方ない。ストーリーにせよ、試合にせよ、コンテンツが持っている魅力が変わるわけではないのだから。
元気になって後から振り返れば、また違った感動を体感できるかもしれない。

ひとつだけ言えるのは、人間が人間らしくあるためには、何よりも睡眠が大事だということだろう。
WBC終了後から夕方まで爆睡していたわけだけれど、昼までの絶不調が嘘のように調子が戻った感覚がある。
全身筋肉痛だし、睡眠欲が満たされたとは言えない。それでも、半日前とは別人のようにエネルギーに満ちているのだ。
明後日くらいになれば、きっと私の日常も戻ってくるに違いない。