K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

新作ゲームに手を出さない

あまりTwitterを見ないので、実際の盛り上がりがどの程度のものなのか知らないけれど、そんな私でも新しい大作らしきゲームがリリースされたという情報は目に入っている。
あの『原神』と同じHoYoverseが提供するゲームなのだから注目を集めるのは当然で、きっと昨年までの私なら、つい釣られてインストールしてしまっていただろう。

 

プレイしたわけではないため、ざっくりとした印象の話になってしまうが、『崩壊スターレイル』の全般的なキャラクターデザインやUIデザインの雰囲気は、原神と似通った作りになっているように思う。
既存の原神プレイヤーを引き入れるにあたっては、新しい要素を覚えなければならないというストレスを抑えられる点で、そこそこ好感を得やすいだろう。
私も以前、リリース直後から半年ほど原神を遊んでいたのだけれど、ビジュアル面や操作感に関して否定的な感想はほとんど抱かなかった。
中国企業の莫大な資金を投じて作られているゲームなのだから、ユーザーが快適にプレイできる環境を整えるのは基本という感じだ。まさに今風の、令和最新版的な、最先端の流行りゲームの一つの形なのだと思う。

諸々の事情があって、原神を継続してプレイするには至らなかったものの、むしろコンテンツとしては私が止めた後くらいから大きくユーザー数を増やしているような状況らしく、確かに昨年から今年にかけてはTwitter上でファンアートを見る機会が増えていた。
もはや日本に限らず、世界的にコンテンツとして地位を確立したと言っていいだろう。ゲームを何も知らない人間が今から新しくゲームを始めるとなったら、まず間違いなく候補に挙がるレベルだ。
そういうわけで、新作に期待がかからないわけがなく、プロモーションとしても豪華声優陣を揃えて大々的に広告を打つほうが自然であり、特に興味のなかった私が多少の関心を抱くようになるのもまた、仕方ないことと言える。
その意味で、冒頭にも書いたように、時期が違えば普通に遊んでいた可能性が高いのだ。

それでは、どうしてインストールして軽く試してみることすらしないのかというと、単純にコストが大きいからに他ならない。
コスト、というのはプレイする時間や体力もそうだが、物理的な容量も当てはまる。前者については、他にも日々プレイしているソシャゲがあって、さらに数を増やしてしまうと負担に感じて全体的にモチベーションの低下を招いてしまうだろうと予測できる。後者については、PCの空き容量が非常に怪しいため、もし新しく大型ゲームを入れるとなったら、既存のデータを移すなり削除するなり、何かしらの手入れが要求されるのだ。
万が一にもスターレイルが私の好みに完全に合致した生き甲斐レベルのゲームであるなら機会損失は計り知れないけれど、高確率でそうではないため、プレイ開始までの労力を考慮すると、重い腰を上げるほどの価値があるとは思えなかった。

たとえば、Steamのセールで気になっていたゲームを買って一週間ほど遊ぶ、みたいな感じであれば今後も可能性はある。
しかし、CSではなくソーシャルゲームとなると、既に遊んでいるラインナップで精一杯というのが実情だ。
新しいものに触れることの重要性は理解しているものの、時間は有限なのだから、この判断は致し方ない。
また性格的に、始めたら一定レベルまで進めて熟達しないと気が済まないため、適当に味見するくらいの遊び方が難しいというのもある。

 

興味が湧いたまま放置するのも気持ちが悪いため、既プレイの人間の感想を探って、自分が遊ばない理由を考えていた。
どうやら、スターレイルはターン制RPGというジャンルらしく、原神のようなアクションが求められず、いわゆる一昔前のRPGに近いシステムを採用しているようだ。まぁこのあたりはPVを見てから判断すべきなのだろうけれど、具体的な情報に触れれば触れるほど遊びたくなってしまうだろうから、あえて曖昧な情報だけを取り入れることにしている。
そのシステム自体は、おそらく私が好きなタイプなので悪いとは思わないが、最近のゲームに慣れきっているゲーマーの感覚からすると、あまり評価できないゲーム性なのかもしれない。
これは好みの問題であって、良い悪いという話ではないような気もするのだが、流行りのソシャゲという観点では手放しに絶賛されるほどではなく、どちらかと言えば原神のほうが大衆向けなのではないかとも思う。
あらためて書くが、これは未プレイの私が既プレイの意見を適当に拾い上げて適当に解釈しているだけの日記なので、実態から大きく外れたことを言っている可能性も否定できない。

あとは、これは原神プレイ時に私が感じたことでもあるのだが、ローカライズのクオリティが微妙という話がある。
おそらく中国語で作られた原文を各国語に翻訳しているのだと思われるが、どうにも日本語として違和感のある言い回しや表現が随所に出てくるのだ。
純粋な日本語話者であれば首を傾げるような台詞回し……それに加えて、専門用語多発のシナリオが相まって、登場人物たちが何を言っているのか上手く理解できないという現象が生じる。
細かいことを気にせず「そういうもの」だと思ってしまえば些細な問題かもしれないが、気にしてしまう人は物語に入り込めず冷めてしまう。
原神の時も一部で問題視されていた話だったのだが、スターレイルでも人によっては無視できないポイントらしい。きっと、私も気になって仕方なくなる。

ここに書いた事柄の大半が勝手な思い込みで誤っており、さらにスターレイルを遊んでいない人間は現代のゲーマー失格だ、というくらいに世の中の流行が傾けば渋々ながらインストールすることになるかもしれないが、今のところは湧き上がった興味を押し留めるには十分なくらいに否定要素も少なくないため、とりあえず当分は様子見ということで距離を置くつもりだ。
もしスターレイルに熟知していることが何かしらのメリットになるようであれば、一考する。ただ、他にも魅力的なコンテンツに溢れている時代に、特定のゲームにこだわる意味もない気がするため、おそらく可能性は低いだろう。