K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

低血糖

昔からの低血圧気味なことが多く、立ち眩みは頻繁に経験している私ではあるけれど、椅子に座っていながら意識に異常を感じることは珍しい。軽く血の気が引いたような気持ち悪さと、もう少し症状が進めば冷や汗が出てきそうな気分の悪さ……どうやら低血糖に陥っているらしかった。
確かに食事を蔑ろにしがちだし、栄養状態は不十分かもしれないが、ここまで露骨にネガティブな状態を実感する羽目になるとは想像しておらず、やや動揺してしまったのが今日の昼間の出来事だ。

 

何か特別なことをしていたわけではない。いつも通り……そう、いつも通りだった。
昨日の日記にも書いたが、あの後すぐに食事を摂った。それから8時間ほど過ぎた頃だったろうか、10時台になってから妙に空腹感を覚えたのだ。
私の場合、腹が減ったからといって食欲が刺激されるわけではないため、すぐに何かを食べようという思考には至らなかったのだけれど、それにしても普段は空腹を感じることすらないのだから、非常に珍しい。
しばらくすると、体調に異変が生じた。ふらつくような、油断をすると気絶してしまいかねない感覚……たとえば急激な腹痛などに襲われた時に、一気に血圧が低下して視界が真っ暗になる現象があるけれど、程度は弱いもののそれに近い感じだった。
この状態のままでは、PCモニターに向き合って何かの作業を実施するという気にはなれない。横になって眠ってしまうか、あるいは何かを口にしなければ最悪、命に関わる可能性だってかもしれない。

確証はなかったけれど、状況的に最も該当しそうなのが低血糖だったので、とりあえず適当に糖質を摂取することにした。
これで駄目なら素直に寝るしかない。あまり期待はせず、空腹に甘いものをぶち込むという普段なら絶対に避ける行為に及んだわけだけれど……結果的には正解だったらしい。
食後30分ほど経つと、すっかり症状は改善した。
糖分過剰のような気はしたけれど、血糖値急上昇による血糖値スパイクは起こらなかった。逆に言えば、いったいどれだけ血糖値が低下していたのかという話で、昨日の今日ではあるけれど、迂闊に食事間隔を空けすぎるべきではないと学ぶことができた。
睡眠を挟むなら空けても平気だと思うのだが、連続稼働中に栄養を断ってしまうのは不健康そのものということだろう。

 

人によっては、こういう些細な事件も不安に感じて病院に行くということがあるのかもしれないが、私は楽観的なので特に心配はしていない。
自分の中で原因が明らかになった上、適切に対処できたという自覚があるから、今後も断続的に同様の症状に悩まされない限りは、そう遠くないうちに忘れてしまう出来事となるだろう。

食事や睡眠に関する問題は、事あるごとに書いてきた。変わったこともあれば、依然として変わらない点もあり、きっと死ぬまで付き合っていく課題なのだろう。
これまでは、なんとなく問題だという認識だった。しかし今回、ほとんど初めてに近い形で具体的な不具合としてネガティブな事象を経験することとなった。
これは要するに、しっかり向き合わなければならなくなったということを意味する。年齢的なこともある。もう、なんとなく生きているだけでは、健康を維持するのが難しくなってきているのかもしれない。
運動の再開も含めて、このゴールデンウィークが明ける頃までには諸々の課題を消化する方向に、心身のステータスを整えていきたい。