K's Graffiti

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GeoGuessrを遊んでみた

気が向いたので、ちょこちょこ話題を耳にするGeoGuessrというゲームを遊んでみた。
ゲーム内容は非常にシンプルで、ストリートビューから地図上で場所を当てるというものだが、周辺の探索による推測が求められるだけでなく、地理への深い知識が要求されることもあって、高スコアを出すのは簡単ではない。
上級者は短い時間制限の中でピンポイントに場所を割り出せるようなのだが……初心者の感想としては、無理ゲーの一言に尽きる。

 

極端な話をすると、たとえば地元が出てきたら、これは瞬時に回答することが可能なヌルゲーに変わる。
スポーンする場所はいわゆるガチャのようなもので、わかりやすい標識の多い大通りから始まることもあれば、ごちゃごちゃした市街地や、一見すると何もない田舎道、はたまた森林に囲まれた山奥からスタートすることもある。
道が続く限り移動することはできるものの、見知らぬ土地で右往左往するわけだから、正解への近道となるヒントに出会えるかも運任せなところがあり、初手のムーブが結果に大きく影響する。
最悪、数分間ずっと道を進んでいてもほとんど景色が変わらず、いつまでも手がかり不明という沼にハマってしまうため、なんとなくヒントに近づいていくことのできる直感も求められるのだ。方向音痴には厳しい。

遊べるモードは様々あり、地球規模から国別まで、自分の知識によって難易度を選ぶことができる。
まぁ基本的には、外国の道路標識や交通規則、環境面の法則などに詳しい人は少ないと思うから、日本人にとっては日本国内に限定してプレイする方法がカジュアルだろう。
とはいえ、一人の人間の行動範囲からすれば、日本だって決して狭くはない。道が狭いから東京っぽいとか、広々としているから北海道かもしれないとか、なんとなく地域ごとの雰囲気を感じることはできたとしても、具体的なポイントを当てるとなると大変な作業だ。
標識には地名が書いてあるが、よほど有名な場所ならともかく、ローカルの地名なんて知らないことが大半なので、ヒントにならない場合も珍しくない。もちろん地理に詳しければ一発で導き出せるのだろうし、何度もプレイして経験を積んでいけば自然と土地勘が養われる可能性もあるが……そう簡単に上手くいく性質のゲームなら、ここまで流行ることはなかっただろう。
難しいからこそ、たくさん勉強しなければ名ないからこそ、一種の競技としても成立するのだ。果てしない道のりが待っている。

なお、私は不思議なことに義務教育で「地理」を学習した記憶がなく、それ以降の受験勉強などでも必要になる機会がなかったため、一般的な人間よりも地理に関する知識だけは圧倒的に劣後しているというハンデを背負っている。
原因は、今となってはハッキリしている。私立中学に通っていたのだが、当時の社会科の担当教員が学習指導要領を無視して、自らの関心領域ばかりを生徒に教え込むというトンデモ授業を展開していたため、義務教育期間であるにもかかわらず随分と社会関係の知識が偏ってしまったのだ。
その後、高校以降で歴史は正当に学ぶことができたけれど、それ以外の主要項目については欠落が目立つ。とりわけ地理は皆無に近く、普遍的な学校教育の範囲でテストを受けることになったら、きっと最低点数を数学と競うことになるだろう。
苦手科目というよりは、そもそも学習していなかったから単純に知らないだけなのだけれど、この年齢になって今後あらためて学ぶという可能性を想定するのは、ちょっと難しい。
そういうわけで、おそらく普通の人が感じる以上に、私はGeoGuessrの難しさに直面することとなった。

 

一応、無料で遊べはするものの、プレイごとに一定の待ち時間が発生するため、ストレスなく遊びたい場合には課金が推奨される。
ただ、初心者なら逆に無料のままでも問題ないかもしれない。というのも、初期設定では2分制限でステージをクリアしなければならないのだが、この設定を無制限に変更することができるのだ。
どうせ、右も左もわからない人間が2分以内に正答することなんて滅多にないので、自分が落とされたポイント周辺をじっくり探索して、なるべく正解に近づけるよう意識したほうがいい。
下手をすると数十分間、同じ場所に留まり続けることになって飽きてしまう欠点はあるものの、的外れな答えで大幅に得点を減らすよりは、時間をかけてでも的中させにいくほうが気持ちがいい。
というわけで、なんとか最高得点である25,000ptを達成したので貼っておこう。かなり時間を使う関係で何度もプレイするのは大変だから、一日一回チャレンジくらいのつもりで達成を目指していた。

GeoGuessr_25,000pt

惜しくも0メートルは一度も決められなかったけれど、お世辞にも得意とは言えないジャンルのゲームで、ちゃんとチュートリアル突破的な結果を出せたのは嬉しい。
慣れたらもっとタイムを詰められそうではあるけれど、今回スタート地点ガチャがかなり運に恵まれた感がある。
調子に乗って挑んだ次のプレイでは1時間を平気で超えてしまったから、もう当分はいいかなという気分だ。